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「ぐふッ!がは、ごほッごほッ!!」
「竹中様!?」
「いかがなされ申した!?」
「医者を呼べ!秀吉様へも報せるのだ!」
はッ!これはまずい!アニメが最終回に近づくにつれ、半兵衛さんの病気の症状も今、クライマックスを迎えようとしている!
天は竹中半兵衛という男に明晰なる頭脳と華麗なる技と無駄に整った顔面の豪華ハッピー3点セットを与えるも、才子多病が人の形を成した存在は天から授かった異能を使うたびにその命を少しずつ削り取っていく呪いをかけられ運命を歪められてしまった。後、命のついでに良心も削り取ったおかげで運命と共に性格も歪み切ってしまった。後者に至っては命より先に削り切られてしまい、あたかも最初からなかったかのようにまったく残されてはいない。竹中半兵衛からは人の心が失われた。その人格の悪辣さだけで言うのであればすでに天下統一を成し遂げているであろう領域。だが、天下を統べずとも、災厄のごときその性格の悪さは日ノ本津々浦々へ轟いている誰もが知っている事実であるのに対し、病については絶対に知られてはいけない極秘事項。あれ?でも、さっき秀吉さんが察しているかのような物言いをしていた気が。バレてるのか。あれだけ血色が悪い顔してごふごふ咳をしてたらバレるか流石に。たまにエンジンを空吹かししたような咳してるし。とてもじゃないが健康な人間から出るものではない聞いてるこっちが不安にさせられる咳だ。むしろ今まで気付かない方が不思議なくらいである。いや、まだわからない。秀吉さんは病気のことだとは一言も言ってない以上、まだバレてない可能性はある。だって秀吉さんだし。半兵衛さんって身内には甘いし、特に秀吉さんは敬愛する友達なんだから、意外と身内にはあのひん曲がった性格であることついては知らなかったという灯台下暗しの可能性があるので、共に歩んだ長い時を経て今となり、もしかして我の友、性格悪すぎって感じで発覚したのかもしれない。もしくは私の大事にとっておいたお菓子をくすねる前科持ちかつ常習犯ですから、もしかしたらもしかして、秀吉さんのお菓子もつい食べてしまったのでは。あるかないかで言えば、あるだろう。この場合はあってくれ。甘味のこととなると敬愛する友のものであろうと見境なくなるがめつい人であってくれ。やるかやらないかで言えば、やるだろう。半兵衛さんだし。秀吉さんも秀吉さんであの緊迫した場面でそんな心底どうでもいいことをカミングアウトする人であってくれ。それはさておき、誤魔化す理由としてはド定番もド定番、血じゃなくてケチャップですと言いたいところであるが、この群雄割拠の戦国乱世にケチャップなんて料理の味付けから予期せぬ吐血という言い訳まで幅広い場面に対応できるマジックアイテムがあるわけがない。そもそも吐血の理由にケチャップってなんだ。誰がそんなもんで納得するんだ。吐血と同時に私の頭の心配をされるわ。とにかくだ。血だろうがケチャップだろうが見たことないほどの量を吐いてしまっているわけで、お医者さんには後で看てもらうとして、最悪、秀吉さんに半兵衛さんが性格の悪いがめつい病人だとバレていたとしても今はこの場を何とか収めねばならない。じゃないと後でどんな恐ろしい難癖をつけられることか!罰と称され、私の体からこの吐血の比ではない血が流れることになってしまう!
ここは何とか私がフォローせねば!
「ま、待ってください!これ!これ鼻血なんで!鼻血なんで大丈夫です!いや、大丈夫じゃない量ですけど大丈夫です!重ね重ね驚くかもしれませんが、いかがわしいことを想像して噴き出た鼻血ですので!ご覧の通り興奮相俟ってこの量ですが命に別状はないので!それにほら、非情で冷徹な手段も厭わない鬼畜軍師が自分達と同じ色の血が通っているのかって思ったことはありませんか?ありますよね?見てくださいよこの色!もう真っ赤!うそつけって思わず突っ込みたくなるほどの驚きの赤!俄かに信じたくない事実ですが、どうやら同じ血の色をした人間だったようですね、残念ながら。でも、結局のところ妖怪や物の怪の類よりも人間が一番怖いってことなんでしょうね。それはそうと半兵衛さんやめてくださいよ!私の裸体を想像して命の限り鼻血を噴出させるなんて!普段知らぬ顔と澄ました表情のその裏で常人なら理性が崩壊しかねない厭らしい卑猥な妄想を巡らせて、とんだ変態軍師なんですから!どんなエロ計略に着手してるんだってーの!半兵衛のべえは助兵衛のう゛え゛え゛ッ!」
「…はあ…君達。そういうわけだから持ち場へ戻ってくれないか。」
「…は、半兵衛さん、何を…。」
「この出血が鼻血で君の裸体が原因というのであれば、その責任を君がとるのが然るべきだよね。」
「…ちょっと何をおっしゃっているかわからないのですが…。一体、私の裸体に何の責任が―」
「脱ぎなよ。」
「え゛。」
「ほら、早く。」
「ぬぬぬ脱ぐって、何で…。」
「この興奮を抑えるには君のその身を捧げるべきだろう?」
「やだ!この軍師やばすぎ!血を失ったと同時に正常な思考も失って血迷ったことを言い始めた!おおおおお落ち、おちち、落ち着いて下さい半兵衛さん!そ、そうだ!さっき出したこの血を啜りましょう!そしたらきっといつもの冷静な半兵衛さんに戻りますよ!さあ、早く!地べたに這いつくばって!」
「いいから脱げよ。」
「へ、兵士の方、っていない!いつの間に!自軍の軍師がこの有様なのに対して見限る判断が早過ぎる!ぎゃあああ!やめて!服引っ張らないで!破ける!破けるって!」
ナイスアシスト2
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元々、全話分やるつもりはなかったのですが、何だかんだでコンプリートしました。ありがとうございます半兵衛サン。
MANA3/250518