06
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そのままこちらへ参るがよい、長曾我部よ。」
「も、毛利様。富嶽を引き寄せるためとは申せ、これでは我が軍の被害が―」
「すべては策の内よ。捨て時を誤らば駒の持ち腐れとなろう。」
「し、しかしながら…この後は如何様に?」
「我が同盟を拒んでおれば、豊臣が長曾我部へ近付いたであろうことは自明。いずれかと結託し、いずれかを捩じ伏せ、九州制圧のための地固めを為すが豊臣の、竹中半兵衛の目論見。我はそれを利用せんとしておるまで。」
「そんなこと声に出して言っていいんですか毛利さん。一応、私、豊臣側の人間なんですけど。私が半兵衛さんに今のことをチクったりしないのかと思わないんですか?」
「謀を巡らす者であれば利用し得るものは利用するまで。それは奴とて同じこと。好きにするがよい。」
「言うわけないじゃないですか。私は平和主義者なんですからね。血が流れる争いは勿論、頭のいい大人の口喧嘩も見たくはないんですから。」
「手筈通りのようだね、元就君。」
「あ、ご本人がおいでなすったようですよ。」
「四半時遅い。計算よりも多くの船を沈められたわ。」
「富嶽をこれだけ引き付けてくれれば十分だ。長曾我部の骨は豊臣が断とう。君達に肉を切らせた分は安芸の確かな安寧で報いさせてもらうよ。それはそうと名前。」
「なんですか半兵衛さん。」
「何やら元就君と楽しそうに話していたようだけど、何を話していたんだい?」
「…別に。今日はいい天気ですねーとか、犬か猫ならどっちが好きですかーとか、最近何か面白いことありましたかーとか、大人になると関節からよく音が鳴ったりしますよねーとか、ごくごく一般的な世間話ですよ。ねえ、毛利さん?」
「他聞を憚る話ゆえ、我と名前以外に何人たりとも口外せぬ。」
「あれ?毛利さん?」
「へえ、そう言われると俄然、興味が湧くね。今は同盟を締結しているとは言え、この僕を差し置いて元就君と密談とはね。」
「誤解です半兵衛さん。本当に大したことではないんです。寝ても昨日の疲れが中々とれないとか老後の不安とかを話していたんですよ。そうですよね、毛利さん?」
「よいのか?先の我と貴様のやり取りをこの男に告げても。我は一向に構わぬが。」
「よーし!お二人とも!折角、同盟を結んだのですから円陣を組みましょう円陣!掛け声は天下を掴むは、我らなり!これで行きましょう!」
「同盟が解消されれば再び刃を交える敵となる。天下を統べるのはただ一人のみよ。」
「真向から正当な苦情をいただいてしまった。」
「円陣なら君一人でやりたまえ。」
「円陣を一人で!?」
「そんなことよりも何を話していたんだい?」
「その話まだ終わってなかったんですか!」
「何も疚しいことがないというのなら話せるはずだ。白状したまえ。」
「は、白状って。何でそんなに食い下がるんですか。」
「名前。僕達の間に隠し事なんてものは存在しない。僕と君は心が通い合う無二の関係、そうだろう?」
「私が半兵衛さんのすべてを知っていたら、私は今ここに存在していませんよ!これまで行ってきたその罪の重さに耐えかねて首を吊って死んでいますから!」
「名前。秘匿というものはその者との間に信頼があってこそ成り立つもの。我の信頼を裏切りたくなければ何事も口にするではないぞ。」
「さっきは好きにしろとか一向に構ないとか言ってたのに!あの会話に信頼関係が必要なほどの重要性は皆無ですよ!そもそも日輪と裏切りの申し子であるあなたの口からよく信頼なんて言葉が出ましたね!あなたは些細なことでも黒幕にならないと気が済まないんですか!」
「命が惜しいのなら、さっさと話したまえ。」
「命はめちゃくちゃ惜しいです!」
「口を開くならば貴様の命運もここで尽きると知れ。」
「どうあっても絶対的な死から免れられない!赤川さん!赤川さん助けて下さい!」
「毛利様、我が軍の船は下がらせてもよろしいでしょうか。」
「この人、目前の混乱を無視して本編を進めようとしてる!」
タクティシャン同盟
MANA3/250124