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半兵衛さんと片倉さんの因縁に遂に終止符が打たれようとする戦いだった。口にこそ出しはしないが心中で白状すると私は敵である片倉さんを盛大に応援していた。片倉さんは豊臣の敵かもしれないが、それ以前に竹中半兵衛と言う化け物が私個人、人類の敵なのだ。世界平和の為にも私の平穏なる日々を取り戻す為にも、ここは是が非でも片倉さんには勝ってほしい!この悪魔を滅ぼしてほしい!これは全人類の願いなのだ!
片倉さんの懐から取り出された折れた刀から放たれた一撃が半兵衛さんを貫く。それが留めとはならなかったが半兵衛さんの体は蹌踉めきながら崖の方へと後ずさる。やがて足場が崩れ、半兵衛さんは海へと落ちて行く。ああ、これでようやく私はあの人の呪縛から解き放たれるのだ。あなたは優秀な人間かもしれないが、あまりにも心がない。今までの半生で犯した罪を悔い改めながら母なる海へと還り安らかに悠遠なる時を眠れ。そこがお前の墓場だ。
ヒュッ―シュルシュルシュルガシッ
「へ?あだっ!ちょちょちょちょ何これ何これ!?!?」
片倉さんが勝利し、悪が滅びる光景に心の中でガッツポーズをしていると左足首に何かが巻き付き絡まる。何が起きたのか理解する前に私の体は地面に打ち付けながら倒れ、そのままずるずると崖の方へと引き摺られる。そして、為す術もなく私は崖から落下した。私の大絶叫が蒼穹に木霊す中、足首に巻き付いたものが酷く見覚えのあるものに気付き先を辿ると悪魔がしぶとくも関節剣で私の足首を搦め捕っているではないか。 お 前 は 何 を し て お る か 。
「何やってるんですか半兵衛さん!!!!!!!!」
「どうせなら君も道連れにしてやろうかと思って。」
「阿呆か!!!!阿呆かお前!!!!!!!お前は阿呆か!!!!!!!!」
「僕と運命を共に出来るなんて、名前、君は世界一の幸せ者だよ。」
「何言ってんのこの人!私、あなたのせいで今間違いなく世界一の不幸者だよ!!!!!!!!」
「僕は君と一緒なら例え地獄でも苦ではない。」
「いや一人で逝けよ!地獄にも崖からも一人で落ちろよ!一人で地獄と言う実家に帰省しろよ!!!!!!」
「往生際が悪いね。どうせ後戻りは出来ないんだ。こうなってしまった以上、君も腹を括りたまえ。」
「軽ッ!何この人軽ッ!!!!命をなんだと思ってんだこの野郎!!!!てか、誰のせいでこうなってしまったと思ってんだああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザパーン――――
「えぇー…。」
ただ私はあなたを救いたい2
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半兵衛サンが助かってほしい一心でその2。二人共海に落ちましたが奇跡的に助かったという設定。
MANA3*111004