単一
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「半兵衛さんの様なアンドロイドでもウイルスに感染する危険があったりするんですか?」
「ウイルスは日々進化し、新種も誕生する。高性能のアンドロイドと言えど感染する可能性は必ずしもゼロではない。」
「感染したらどうなるんですか?」
「それはウィルスの種類にもよる。最悪の場合は強制的に全機能がシャットダウンされ二度と起動出来ない事もあるだろうね。」
「そんな事になるんですか!」
「何で嬉しそうなんだい。」
「そんな事ないですよ!大変だなー!」
「でも、僕には三成君と言う優秀な補修アンドロイドが居る。その様な事態に陥る事はないだろうね。」
「そうですか。」
「何で残念そうなんだい。」
「そんな事ないですよ。でも、もし、もしもですよ?半兵衛さんがウィルスやそうでなくても何らかの原因でもう動けなくなってしまったらどうなるんですか。」
「どうもしない。僕はアンドロイドであり、ただの消耗品だ。例え僕が起動しなくなったとしても問題ではない。しかし、名前、君に代わりはいない。君はこの世で一人しか存在しないんだ。僕はたった一人の君を守る為だけの存在なんだ。この体が壊れるまで君を守る、それだけさ。」
「消耗品だなんて、そんな言い方。」
「事実だ。君が気にする事ではない。」
「私はこの世でたった一人の様に、あなたもこの世でたった一人の存在なんですよ。私と一緒に過ごした思い出がある半兵衛さんはあなただけなんです。」
「………そうだね。名前、君の言う通りだ。君を半殺しにしたり、時には君を半殺しにしたり、そして君を半殺しにしたり、どんな時でも君を半殺しにしたり、君と過ごした記録を持つ竹中半兵衛と言うアンドロイドはこの僕だけだ。」
「そうですね。そんなに嬉しそうに笑う半兵衛さん初めて見ました。」
「そう言う君は嬉しくなさそうだね。」
「いや、何でしょう。素敵な思い出ばかりだと感傷に浸ってしまいました。」
(唯一無二のアンドロイド。)
MANA3*131212