保全
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「私が気絶している間にあのアンドロイドと戦ったんですか?」
「そうだ。君が呑気に気絶している間に僕は政宗君と戦闘を展開していた。」
「私が最後に見たものが確かなら、あなたにチョップされて気絶させられたんですけどね。」
「これでわかっただろう。君がどれだけ危険な立場なのかを。」
「…その傷。戦って出来たものですか?」
「大した事ではない。しかし、一応、メンテナンスは必要だ。もうすぐ、彼が来るだろう。」
「彼?」
「半兵衛様!!!!」
「ぎゃ!引き出しから人が!」
「やあ、三成君。ご苦労様。」
「いえ!あなたに貢献する事が私の役目なのですから!」
「だ、誰ですか。」
「彼は石田三成君。修理を施してくれる他にも武器や部品も提供してくれるアンドロイドだ。僕とは違って感情のプログラムがインストールされている。」
「感情のプログラム?」
「貴様が苗字名前か。」
「え、あ、はい。そうですけど。」
「貴様の様な愚鈍で蒙昧で脆弱で馬鹿の屑な人間を守るが為に半兵衛様の御身に傷がついた。」
「初対面のアンドロイドにここまで扱き下ろされるとは。」
「そうだ!貴様さえ居なければ、半兵衛様が傷つく事もなくなるのだ!私がこの場で今すぐ、跡形もなく切り刻んでやる!!!!歓喜しろ!」
「し、しませんけど!切り刻まれたくもないですし!」
「半兵衛様、この者を斬滅する許可を私に!!!!」
「駄目だよ三成君。苗字名前が死ぬ事は禁じられている。例え、彼女がどれだけ愚鈍で蒙昧で脆弱で馬鹿で無能で卑俗の屑な人間だったとしてもそれは許されない。」
「何でさらりとナチュラルに無能と卑俗を追加したんですか。」
「で、では!半殺しをする許可を!」
「何ですかその空前絶後の半殺しブーム。未来で流行してるんですか。」
「駄目だ。それは僕の役目なのだから君が実行に移す必要性はない。」
「あなたが私を半殺しにする必要性もないと思うのですが。そもそも、私が半殺しにされる必要性がありません。」
「君は僕が何故、存在するのかを未だにわかっていない様だね。」
「そうですね。肉体的にも精神的にも守ってもらえず、私は一体何を守ってもらえるのかが未だにわかっていません。」
「生首になろうとも生きているならば問題ない。」
「死にます。ただの人間は胴体から首が切り離された時点で死にます。」
「おい。今回は見逃してやるが、もし、半兵衛様に無礼を働いたならば、その時は私が貴様の首を撥ねてやる。覚悟しておけ。半兵衛様の御慈悲に死ぬほど感謝しろ。」
「三成君。苗字名前が死ぬ事は禁じられている。」
「(感情があってもなくても面倒臭いのは変わらないな。あ、今日は何かされずに済んだ。)」
(アンドロイドに御慈悲があるのか。)
MANA3*131115