現状を直視せよ
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今日は朝から集会だ。教員も生徒も全員が体育館に集まる。
どうせ、校長先生のおはようから始まる長い話や、新任の先生の紹介とかそんな事だろう。教頭先生の進行で演壇に立つ校長先生。
ともう一人誰か居る。
良く見ると、入学式に逢ったあの先輩ではないか。マイクの前に居る校長先生に紙切れを渡した様だが、一体何をしているんだろう。
「えぇ…皆さん、おはようございます」
「そんな事はどうでも良い。貴様はそこに書いてある内容を読むだけで良いのだ。あの事をばらされたいのか」
マイクが校長先生の声の他に小さな呟き声まで拾った。声は小さかったが、内容は吃驚する程、大きかった。
生徒に脅されてるんですか校長先生!何をしたんですか校長先生!あんなに優しそうな顔なのに!
「一年B組の苗字さんは本日より世界諜報機関本部征服計略執行部に入部する事を命ずる」
理不尽な事を命ぜられた!
不意に、演壇に立ち不敵な笑みを浮かべる先輩と目があった。
現状を直視せよ
(校長先生の長い話が聞きたかった。)
MANA3*080423