SS
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―豊臣秀吉勝利―
「勝鬨を上げよ!新たなる国の始ま―」
ばさぁ!
ビシッ!
「痛っ!ちょっと半兵衛さん!マント!あなたの外套が私の顔面にビシッて当たったんですけど!地味に痛かったんですけど!」
「そこで呆然と突っ立っている君が悪い」
「ええぇえ!!!!あなたの口から容易く謝罪の言葉を聞けるなんて思ってなかったですけど、まさか責任転嫁させられるとは!」
「そこで呆然と突っ立っている君が悪い」
「何故、二回言う!二回も言われる程、私悪い事してませんよ!てか私は悪くない!周囲を確認しなかった半兵衛さんが悪いです!」
「そこで呆然と突っ立っている君が悪い」
「ちょっ、もうこの人!」
(あれ!?どうしたんですか秀吉さん!そんな悲しい顔をして!)
―――
―豊臣秀吉勝利―
「我が見せるは未来。天下など、そ―」
すたすたすたすた
ばさぁ!
ビシッ!
「痛ッ!ちょっデジャビュ!デジャビュが起こりましたよ!既視体験!今、態々こっちに来てマントをばさぁ!ってしたでしょう!?何ですか!?何なんですか!?私、半兵衛さんからちゃんと離れてましたよ!そんな私に非があると言えるならば言ってみるが良いですよ!」
「そこで呆然と突っ立っている君が悪い」
「またそれか!これはもう私を狙っての犯行じゃないんですか!?故意犯ですよ!」
「ふぅ、やれやれ…自意識過剰。被害妄想にも程がある」
「おのれ!私の怒りを思い知れ!」
「はっ、やれるものならやってみなよ」
(!?どうしたんだい秀吉!泣いているのかい!?)
―――
マントが破れました。
「何て事をしてくれたんだ!」
「え、いや、防具なのにまさかこんなにも脆いだなんて…」
「僕が秀吉の心配をしている不意を狙うなんて…君の人間性を疑うよ!」
「あなたに言われたくないですよ!それにやれるものならやってみろって言ったのは半兵衛さんですよ!何ですか、片方だけ肩当てしちゃって!左肩に爆弾でも抱えてるんですか!?そもそも半兵衛さんが私の顔面狙いでマントを翻すのが悪いんじゃないですか!」
「そこで呆然と突っ立っている君が悪い!」
「まだ言うか!まだそれを言うか!どうせこんな布、ただの御洒落でしょう!?その肩当てだけで左肩の爆弾は守れますよ!ねぇ秀吉さん!?」
「君はその布の重要性を何も解っていないからそんな事を言えるんだ!ねぇ秀吉!?」
「どうでも良い」
MANA3*080830