SS
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「半兵衛さん、鋏ってありますか?」
「何に使うんだい?」
「髪が伸びてきたんで切ろうかと思って」
「そう言う事なら、僕が斬ってあげるよ」
「今、人を殺傷する方の意味で言いましたね」
「気のせいだよ。どんな風にしたいのか言ってごらん」
「ん~……そうですね……」
「迷ってるのなら、今から僕が言う中から好きなのを選びたまえ。壱、鬼島津殿。弐、信玄公。参、ザビー」
「ちょっとちょっと待って下さいよ!選択肢があるように見えるけどない!選択肢がない!皆、眩し過ぎて嫌です!」
「我が儘だね。じゃあ特別に秀吉と同じ様にしてあげるよ。有り難く思いたまえ」
「いやいやいやいやいや!!!!無理無理無理無理無理無理!!!!まずあの揉み上げ!!!!」
「そうだろう。素晴らしい揉み上げだ。流石は豊臣秀吉」
「会話のすれ違い!」
―――
「準備は良いかい?」
「髪を切るのに何で私縛られてるんですか!?ってか何で関節剣構えてるんですか!?」
「斬るからに決まってるじゃないか」
「髪ですよね!?髪を切るんでるよね!?」
「ぐさぁーっと」
「効果音が痛い!何ですかその効果音!確実に刺されてるじゃないですか、私が!」
「動かない方が良い。無駄な血が流れるだけだよ」
「ちょちょちょちょちょ……………っ!」
―――
「はい、出来たよ。鏡を見たまえ」
「……や……やり方は兎も角、…巧い事切れてますね…。吃驚です。色々と」
「似合ってるよ」
「あ、ありがとうございました」
「どういたしまして。また髪を切る時は僕の所へおいで」
「………鋏でやってくれるならお願いします」
「はいはい、わかったよ」
(また君の髪に触れる事が出来るのであれば。)
MANA3*080612