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「元就さん。にらめっこ、しませんか?」
「何だ、それは」
「♪に~らめっこしましょ 笑うと負けよ あっぷっぷ…って歌い終わった後に変な顔をして相手を笑わしたら勝ちの遊びです。別に変な顔じゃなく」
「下らぬ。全くもって下らぬ」
「最後まで聞いて下さいよ」
「我は貴様に構っている程、暇ではない」
「戦わずして負けを認めるんですか?」
「良かろう。貴様、後で後悔するなよ」
「軽い挑発に乗るの早くないですか?」
「やるなら早くしろ」
「では…」
神様…
「♪に~らめっこ しましょ」
最初から勝負は着いてたと思ったんです
私が勝つって…
「♪笑うと負けよ」
どんな卑怯なやり方(にらめっこ)でも良い
何か一つでも元就さんに勝ちたかったんです
なのに…
「あっぷっぷ…ブハッ!!!!!!」
「ふん…たわいもない」
私、一秒もしないうちに負けちゃいましたよ。吹き出して笑っちゃいましたよ。
もう、その勢いで臓物が出ちゃうと思いましたよ。
信じられない。私の負けも元就さんのあの顔も。
「常に阿呆面の貴様に負ける筈なかろう。我はその阿呆面に免疫がついておる」
免疫って。何故、傷付いた敗者に追い討ちをかけるんですか。
取り敢えず私は勝利を得られなかった。
その代わり違うものを得た気がする。
元就さんのあの顔の残像とか。
MANA3*0909
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