ドクタケ忍者隊 最強の軍師
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『学園の監視下に置かれていた貴方達は、俺達に危害を加える事は無かった。ここで引き上げるという事は……今後、土井先生に危害を加えようと言うのなら、その時は改めて"敵"と見なして、貴方達を止めます』
六年生と雑渡との間で、実力差は桁違いであるのは、○○は理解している。これは、○○含め六年生から雑渡への宣戦布告だ。
○○をはじめ、六年生の面々にとって、今の土井がドクタケ忍者隊の軍師に着き、自分達の事も忘れ、傷つけてこようが、恩師である事に変わり無かった。
土井に危害を加えれば、一年は組の面々の悲しむ顔が目に見えた。自分達やきり丸の様に、下級生達が傷心する姿はもう沢山なのだ。
学園長と山田が無言で○○を見る。他の六年生達も○○と同じ思いを抱いていると分かると、その場で窘めはしなかった。
○○の言葉を聞いた雑渡は、言葉で返す事はしなかった。自分の目を見ながら、先程の言葉を発した○○と他の六年生の土井を想う気持ちが眩しかったのか、雑渡は目を閉じた。それでも、彼は情に絆 される様な男ではない。
雑渡はそのまま、天井裏へと姿を消し、忍術学園を後にするのであった。
雑渡の気配が完全に消えた所で、眉を下げた山田は六年生を見た。
「お前達も休んでくれ。誰かと交代して……」
山田は負傷した六年生を労り、今回の忍務から離脱する様に伝えるも、六年ろ組の三人が口を開く。
「こんなの、かすり傷です!」
「もそ…」
『どうって事、ありません』
天鬼に負わされた怪我をものともしない態度を見せるも、山田からすれば空元気である事に変わりない。
「我ら、いつでも行けます」
「降りる気は、ありません」
「ギンギンに行けます」
三人に続いて、仙蔵、留三郎、文次郎もまた、今回の忍務から降りる気は、更々なかった。見兼ねた山田は、保健委員会委員長の伊作に目をやる。
「保健委員からも、何とか言ってやってくれ」
「皆、かすり傷です! 一晩寝れば、治ります!」
日頃、怪我とならば温厚な面が鳴りを潜め、厳格な一面を見せる伊作が、六年生全員の怪我を"かすり傷"と言いのけてしまう。
誰も今回の忍務から、離脱する気がないと証明されたと同時に、土井へ抱く皆の深い思いが山田にも伝わるのだった。
・
学園長の庵を後にした六年生の面々は、誰一人として言葉を発しなかった。
自分の長屋へと戻り、同室相手にさえも、話しかける事はしない。いや、話す事が出来ない。
けれど、今はそれでも良い。下手な慰めは、傷の舐め合いとなる。
ドクタケ忍者隊から土井を奪還出来る日まで、六年生全員、今回の忍務を降りる気など無いのだから。今は心身ともに休み、土井が忍術学園に戻り、一年は組の教壇で授業を教えている風景が、また見られたらと願うのである。
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『学園の監視下に置かれていた貴方達は、俺達に危害を加える事は無かった。ここで引き上げるという事は……今後、土井先生に危害を加えようと言うのなら、その時は改めて"敵"と見なして、貴方達を止めます』
六年生と雑渡との間で、実力差は桁違いであるのは、○○は理解している。これは、○○含め六年生から雑渡への宣戦布告だ。
○○をはじめ、六年生の面々にとって、今の土井がドクタケ忍者隊の軍師に着き、自分達の事も忘れ、傷つけてこようが、恩師である事に変わり無かった。
土井に危害を加えれば、一年は組の面々の悲しむ顔が目に見えた。自分達やきり丸の様に、下級生達が傷心する姿はもう沢山なのだ。
学園長と山田が無言で○○を見る。他の六年生達も○○と同じ思いを抱いていると分かると、その場で窘めはしなかった。
○○の言葉を聞いた雑渡は、言葉で返す事はしなかった。自分の目を見ながら、先程の言葉を発した○○と他の六年生の土井を想う気持ちが眩しかったのか、雑渡は目を閉じた。それでも、彼は情に
雑渡はそのまま、天井裏へと姿を消し、忍術学園を後にするのであった。
雑渡の気配が完全に消えた所で、眉を下げた山田は六年生を見た。
「お前達も休んでくれ。誰かと交代して……」
山田は負傷した六年生を労り、今回の忍務から離脱する様に伝えるも、六年ろ組の三人が口を開く。
「こんなの、かすり傷です!」
「もそ…」
『どうって事、ありません』
天鬼に負わされた怪我をものともしない態度を見せるも、山田からすれば空元気である事に変わりない。
「我ら、いつでも行けます」
「降りる気は、ありません」
「ギンギンに行けます」
三人に続いて、仙蔵、留三郎、文次郎もまた、今回の忍務から降りる気は、更々なかった。見兼ねた山田は、保健委員会委員長の伊作に目をやる。
「保健委員からも、何とか言ってやってくれ」
「皆、かすり傷です! 一晩寝れば、治ります!」
日頃、怪我とならば温厚な面が鳴りを潜め、厳格な一面を見せる伊作が、六年生全員の怪我を"かすり傷"と言いのけてしまう。
誰も今回の忍務から、離脱する気がないと証明されたと同時に、土井へ抱く皆の深い思いが山田にも伝わるのだった。
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学園長の庵を後にした六年生の面々は、誰一人として言葉を発しなかった。
自分の長屋へと戻り、同室相手にさえも、話しかける事はしない。いや、話す事が出来ない。
けれど、今はそれでも良い。下手な慰めは、傷の舐め合いとなる。
ドクタケ忍者隊から土井を奪還出来る日まで、六年生全員、今回の忍務を降りる気など無いのだから。今は心身ともに休み、土井が忍術学園に戻り、一年は組の教壇で授業を教えている風景が、また見られたらと願うのである。
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