ドクタケ忍者隊 最強の軍師
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休むこと無く、走り続けた六年生の面々は、ドクタケの領地に足を踏み入れた。
広大な城下町を抜け、外れにある詰所へと向かう為、竹林の中へと潜り込み、身を潜める。
常服を脱ぐと、黒色の肩衣 を見せた。常服を裏返すと、深緑 の忍装束へと変わり、肩衣の上へ羽織る様して、着用する。
最後に首元の頭巾を上げ、口元を隠すと各々、得意武器の用意を始めていく。
潮江文次郎は、袋槍。
立花仙蔵は、焙烙火矢 。
中在家長次は、縄鏢 。
七松小平太は、苦無
名無し○○は、手裏剣。
食満留三郎は、鉄双節棍 。
善法寺伊作は、乱定剣。
「竹林 を抜けた先が、ドクタケ忍者隊詰所だ」
「腕が鳴るぜ」
仙蔵の視線の先には、詰所がある。留三郎は詰所と方角を見ながら、闘志を隠しきれぬ様子だ。
「目的は、土井先生の安否確認及び救出のみ。無駄に敵に構うな」
仙蔵の言葉を合図に、七人はそれぞれ一定の間隔を開け、竹林の中を走り出す。息を潜め、草の踏まれる音を最小限に抑えて、ただ詰所を目指していく。
その時、先頭を走っていた留三郎が、気配を感じ取った。こちらへ向かってくる。それも、空中から。
____、留三郎は、気配の主である謎の男の右膝が顔面に入り、足が止まる。
六年生の面々も同じく足を止め、自分達の前に現れた謎の男を視界に捉えた。
「闘気を消し切れぬ鼠が、七匹……」
謎の男の身に纏う山伏装束、宝冠、鼻と口元を覆う口布は全て、白色だった。茶色の長髪は所々、傷んでいる。男の目は冷たく、虚無。他者を威圧する低い声が、六年生の面々に発せられたのだ。
前衛に文次郎、小平太、留三郎の三人。後衛に仙蔵、長次、○○、伊作の陣形を作る。
「貴様、何者だ!」
文次郎は、袋槍の先端を謎の男に向けながら、問いかけた。
「曲者が、先に名を問おうとは……」
「はっ、その曲者が名乗ると思うなよ!」
「待て」
仙蔵が文次郎の言葉を遮り、謎の男に視線を向ける。
「詰所に、"土井半助"という男が居るな?」
土井の名前を口にするも、謎の男は一切の反応を見せず、言葉も発しない。答える気はない……、六年生全員が、そう思った。
「なら、倒してから聞くか」
袋槍を持つ文次郎の手の力が強くなり、姿勢を低くし、戦闘態勢に入る。
「お前らは、詰所に」
苦無を構えた小平太が、後衛の四人に伝令する。四人がその場を離れ、詰所を目指して走り出す。
前衛の三人が戦闘を仕掛けようとした時、謎の男がその場でジャンプした。太刀のしまわれた鞘を片手に持った状態で、隣接する竹を蹴り、素早く移動する。前衛の三人が見上げ、男の向かう先を見た。
「後ろ!!」
詰所へ向かって走っていた四人の後方から、文次郎、小平太、留三郎の声がした。
仙蔵が慌てて後ろを振り向くと____、鞘を抜き、太刀を向ける謎の男が迫っていたのだ。
太刀は、長次、○○、伊作を狙っていた。
○○は加速し、最初に太刀を回避する。続いて、長次も避ける。間一髪、伊作も攻撃を受けずに済んだ。
手裏剣を構えた仙蔵が投げ出す前に、謎の男が放った棒手裏剣が、仙蔵の右腕に突き刺さる。
「うっ……!」
突き刺さった棒手裏剣を直ぐに抜くも、謎の男に向けて、手裏剣を投げる事が出来なかった。
長次が手にしていた縄鏢 を投げるも、謎の男は攻撃が当たらない様、後ろに下がろうとジャンプした。
その一瞬の間に、○○は地面に落ちている鞘に目を付けた。男がジャンプした間に、○○は素早く鞘を拾い上げ、体勢を持ち直す。
「ここは通さぬ」
謎の男は間合いを取り、太刀を構える。
長次、○○、伊作が謎の男と対峙していた時、後方から、前衛の三人が謎の男の元へと向かってくる
「押し通る!」
留三郎の声が、竹林にて響く。
長次、○○、伊作は三人が接近している事を既に気づいており、瞬時に道を開けた。
謎の男は右手で太刀を構え、左手に隠し持つ二本の棒手裏剣を見えぬ様にして走り出す。
前衛の三人でなく、遠距離攻撃を仕掛けようとする仙蔵、長次に向けて打とうと構えていた。
長次が再び、縄鏢 を投げる。だが、謎の男はまたしても素早く回避し、棒手裏剣を打った。
棒手裏剣は仙蔵の右肩、長次の左肩に突き刺さる。
「く……っ」
長次は、体勢を崩してしまう。仙蔵が右肩に刺さる棒手裏剣を抜いた直後に、再び棒手裏剣が打たれた。仙蔵は瞬時に右に避け、棒手裏剣は後ろの竹に突き刺さる。
謎の男は、自身の太刀の鞘を持つ○○の元へ向かうべく、走り出す。
(こっちに来る……!)
それに気がついた○○も走り出し、加速する。
負傷した長次、仙蔵が二次被害を受けない様、乱定剣として、地面に落ちている礫 を選んだ伊作が準備するまでの時間稼ぎ、自ら囮となり、前衛の三人が攻撃を仕掛けられる隙を作るべく、三人の居る位置とは正反対の方向へ走る。
先程の謎の男の様に、○○は右手に手裏剣を忍ばせ、左手には鞘を持つ。しかしその瞬間、謎の男は○○の隣に並んだ。
『何っ!?』
六年生の中では、一番の俊敏さを誇る○○。
素早く反応し、行動できる力・足の速さ。後者なら、並外れた体力と運動神経を持つ小平太相手に、体力のある内なら勝てる長所であったのだ。
(怯むな!)
○○は謎の男と向き合うと同時に、右手に持った手裏剣を打つ。太刀で弾かれる事を見越して、打った直後に左手に持つ鞘を投げようとしたが、謎の男の動きの方が早かった。
『うぐ…ッ!』
謎の男は手裏剣を弾き返してすぐ、○○に太刀を向けたのだ。間一髪の所で、○○は鞘で太刀を受け止めるも、状況は不利である。
○○は持っていた鞘を捨て、謎の男との間合いを取ろうと考えた。
だが、またしても謎の男の動きが○○を凌駕する。太刀の先端が○○の左腕を掠り、顔が歪む。布が破れると、掠めた跡からは少量の出血が見られた。
____、その時、謎の男と○○の間に鉄双節棍 が振り下ろされた。
前衛の一人である留三郎が、○○の元へ駆けつけたのだ。振り下ろされた鉄双節棍 を右側に立つ謎の男に向けて振るも、男はジャンプして回避した。
着地前に、謎の男は留三郎めがけて太刀を振り下ろされた。留三郎も鉄双節棍 で太刀を受け止めるも、その威力に押されていた。二つの武器により、頭部が圧迫され、出血が見られる。
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休むこと無く、走り続けた六年生の面々は、ドクタケの領地に足を踏み入れた。
広大な城下町を抜け、外れにある詰所へと向かう為、竹林の中へと潜り込み、身を潜める。
常服を脱ぐと、黒色の
最後に首元の頭巾を上げ、口元を隠すと各々、得意武器の用意を始めていく。
潮江文次郎は、袋槍。
立花仙蔵は、
中在家長次は、
七松小平太は、
名無し○○は、手裏剣。
食満留三郎は、
善法寺伊作は、乱定剣。
「
「腕が鳴るぜ」
仙蔵の視線の先には、詰所がある。留三郎は詰所と方角を見ながら、闘志を隠しきれぬ様子だ。
「目的は、土井先生の安否確認及び救出のみ。無駄に敵に構うな」
仙蔵の言葉を合図に、七人はそれぞれ一定の間隔を開け、竹林の中を走り出す。息を潜め、草の踏まれる音を最小限に抑えて、ただ詰所を目指していく。
その時、先頭を走っていた留三郎が、気配を感じ取った。こちらへ向かってくる。それも、空中から。
____、留三郎は、気配の主である謎の男の右膝が顔面に入り、足が止まる。
六年生の面々も同じく足を止め、自分達の前に現れた謎の男を視界に捉えた。
「闘気を消し切れぬ鼠が、七匹……」
謎の男の身に纏う山伏装束、宝冠、鼻と口元を覆う口布は全て、白色だった。茶色の長髪は所々、傷んでいる。男の目は冷たく、虚無。他者を威圧する低い声が、六年生の面々に発せられたのだ。
前衛に文次郎、小平太、留三郎の三人。後衛に仙蔵、長次、○○、伊作の陣形を作る。
「貴様、何者だ!」
文次郎は、袋槍の先端を謎の男に向けながら、問いかけた。
「曲者が、先に名を問おうとは……」
「はっ、その曲者が名乗ると思うなよ!」
「待て」
仙蔵が文次郎の言葉を遮り、謎の男に視線を向ける。
「詰所に、"土井半助"という男が居るな?」
土井の名前を口にするも、謎の男は一切の反応を見せず、言葉も発しない。答える気はない……、六年生全員が、そう思った。
「なら、倒してから聞くか」
袋槍を持つ文次郎の手の力が強くなり、姿勢を低くし、戦闘態勢に入る。
「お前らは、詰所に」
苦無を構えた小平太が、後衛の四人に伝令する。四人がその場を離れ、詰所を目指して走り出す。
前衛の三人が戦闘を仕掛けようとした時、謎の男がその場でジャンプした。太刀のしまわれた鞘を片手に持った状態で、隣接する竹を蹴り、素早く移動する。前衛の三人が見上げ、男の向かう先を見た。
「後ろ!!」
詰所へ向かって走っていた四人の後方から、文次郎、小平太、留三郎の声がした。
仙蔵が慌てて後ろを振り向くと____、鞘を抜き、太刀を向ける謎の男が迫っていたのだ。
太刀は、長次、○○、伊作を狙っていた。
○○は加速し、最初に太刀を回避する。続いて、長次も避ける。間一髪、伊作も攻撃を受けずに済んだ。
手裏剣を構えた仙蔵が投げ出す前に、謎の男が放った棒手裏剣が、仙蔵の右腕に突き刺さる。
「うっ……!」
突き刺さった棒手裏剣を直ぐに抜くも、謎の男に向けて、手裏剣を投げる事が出来なかった。
長次が手にしていた
その一瞬の間に、○○は地面に落ちている鞘に目を付けた。男がジャンプした間に、○○は素早く鞘を拾い上げ、体勢を持ち直す。
「ここは通さぬ」
謎の男は間合いを取り、太刀を構える。
長次、○○、伊作が謎の男と対峙していた時、後方から、前衛の三人が謎の男の元へと向かってくる
「押し通る!」
留三郎の声が、竹林にて響く。
長次、○○、伊作は三人が接近している事を既に気づいており、瞬時に道を開けた。
謎の男は右手で太刀を構え、左手に隠し持つ二本の棒手裏剣を見えぬ様にして走り出す。
前衛の三人でなく、遠距離攻撃を仕掛けようとする仙蔵、長次に向けて打とうと構えていた。
長次が再び、
棒手裏剣は仙蔵の右肩、長次の左肩に突き刺さる。
「く……っ」
長次は、体勢を崩してしまう。仙蔵が右肩に刺さる棒手裏剣を抜いた直後に、再び棒手裏剣が打たれた。仙蔵は瞬時に右に避け、棒手裏剣は後ろの竹に突き刺さる。
謎の男は、自身の太刀の鞘を持つ○○の元へ向かうべく、走り出す。
(こっちに来る……!)
それに気がついた○○も走り出し、加速する。
負傷した長次、仙蔵が二次被害を受けない様、乱定剣として、地面に落ちている
先程の謎の男の様に、○○は右手に手裏剣を忍ばせ、左手には鞘を持つ。しかしその瞬間、謎の男は○○の隣に並んだ。
『何っ!?』
六年生の中では、一番の俊敏さを誇る○○。
素早く反応し、行動できる力・足の速さ。後者なら、並外れた体力と運動神経を持つ小平太相手に、体力のある内なら勝てる長所であったのだ。
(怯むな!)
○○は謎の男と向き合うと同時に、右手に持った手裏剣を打つ。太刀で弾かれる事を見越して、打った直後に左手に持つ鞘を投げようとしたが、謎の男の動きの方が早かった。
『うぐ…ッ!』
謎の男は手裏剣を弾き返してすぐ、○○に太刀を向けたのだ。間一髪の所で、○○は鞘で太刀を受け止めるも、状況は不利である。
○○は持っていた鞘を捨て、謎の男との間合いを取ろうと考えた。
だが、またしても謎の男の動きが○○を凌駕する。太刀の先端が○○の左腕を掠り、顔が歪む。布が破れると、掠めた跡からは少量の出血が見られた。
____、その時、謎の男と○○の間に
前衛の一人である留三郎が、○○の元へ駆けつけたのだ。振り下ろされた
着地前に、謎の男は留三郎めがけて太刀を振り下ろされた。留三郎も
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