短編
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◆ピーチ姫から祈りの力について教わる話。
◆マリオストーリー編前〜本編/後半の展開のみifの話。
・
「祈りの力を使える様になりたい?」
紅茶を口にしようとしたピーチ姫は、🌸からの頼み事を聞くと、オウム返しをする形で問いかけた。
『特別な力ってのは、分かってるんですけど…….使えたら便利だろうなって………」
ピーチ姫のバルコニーで、定期的に開催されている🌸とピーチ姫のお茶会では、主に二人のお喋りがメインとなる。最近、起きた出来事やそれぞれの恋愛関係について話を聞いて、黄色い歓声を上げたりと、女子会とも思えてくるのであった。
「そうね……、わたしは生まれつき、祈りの力を使えていたから、どうやって習得出来たのかまでは詳しく教えてはあげられないんだけど………、一番は、誰かの事を大事に想う気持ちじゃないかしら?」
『誰かを想う………』
「🌸だったら……ヨッシーの事になるんじゃない?」
ピーチ姫は、🌸と相思相愛の仲であるヨッシーの名前を出した。照れ臭そうにするかと思いきや、ピーチ姫の予想に反して、🌸はうーん…、と、唸りながら考える。
『確かに、ヨッシーの事は好きですけど……、でも、ヨッシーだけじゃなくて、マリオやルイージの事も大事ですし……』
「うふふっ。🌸ったら、欲張りさんね」
ヨッシーが聞いたら、ヤキモチを妬くわよ…、と、ピーチ姫は心の中で思った。
「祈りの力は、色々な事に使えるわ。傷ついている人を回復させるだけじゃなくて、魔法攻撃にもなるし………、勇気を分け与えたり、力を貸す事だって出来る万能の力でもあるの」
『す、凄い………』
「でも、何でも出来る様になったら無敵になっちゃうし……、無理して習得する事もないのよ。誰かを想う気持ちがあれば……少しでも力は発揮されるんだもの」
ニコッと笑みを浮かべたピーチ姫は、冷めない内にと紅茶を口にしていく。家臣のキノピオの入れる紅茶は、相変わらず自分好みの味であると思う中_____、🌸の脳内では、先程のピーチ姫の言葉が木霊 していた。
・
____、そんな出来事から数日後、事件が起きた。
"星の国"から、スターの杖を盗んだクッパが城ごとピーチ姫を攫ってしまったのだ。マリオはいつもの様にクッパに立ち向かうも、スターの杖の加護を受けたクッパにまるで歯が立たなかった。
クリオ、カメキを初めとした各地で出会った仲間と共に、星の精を救い出したマリオは、星の渡し舟を使い____、現在はピーチ城にて、クッパとのラストバトルの真っ最中であった。
(マリオ……、今頃、クッパと戦ってるんだよね。わたしは今回の冒険には一緒に行けないから、応援するしか出来ないけど………、…………大丈夫かな?)
クリオとカメキ、星の精の力を得た今のマリオは、クッパに歯が立たなかった頃とは戦闘力も段違いである。それでも、スターの杖という反則級の武器を手にしたクッパに、マリオが勝てるのかという不安も🌸の中には生まれていた。
(……、そうだ。こんな時こそ、ピーチ姫が言っていたあの言葉が………!)
🌸は、以前___、お茶会で祈りの力について教わった時のピーチ姫の言葉を思い出した。
"一番は、誰かの事を大事に想う気持ちじゃないかしら?"
"誰かを想う気持ちがあれば……少しでも力は発揮されるんだもの"
(……、…………やってみよう)
遥か上空に浮遊しているピーチ城の方角に向き直ると____、🌸は両手を組み、祈りのポーズを見せた。
(マリオ……、クリオ………、カメキ…………、頑張れ……)
以前、キノコタウンに戻ってきたマリオと会った際に対面したクリオとカメキの姿が浮かぶ。戦闘経験は少ないながらも、マリオのサポートを行い、今回の冒険を支えてくれていた。三人の冒険に、自分が介入する訳にはいかないと考えていた事も思い出される。
(ピーチ姫………、………無事で居てね)
毎度の如く、ピーチ姫を攫うクッパだったが、今回は規模が違った。まさか城ごと誘拐するなど誰が予想出来たのか………、マリオをはじめ、ルイージも🌸も何も出来ずに歯痒い思いをしたのは、もはや懐かしい出来事であった。
(マリオ……、ピーチ姫……、わたしの………、わたしの大事な人達がどうか、クッパにやられませんように)
・
同時刻_____、星の子のティンクが🌸の願いを受け取ると、ピンと体を硬直させた。
「ティンク? どうしたの?」
「今……、地上から、マリオさんとピーチ姫に向けての願いを受け取ったんだ」
「願い……?」
ピーチ姫がキョトンとした表情を見せる中、脳内に表示された願い事をティンクが読み始めていく。
「"マリオとピーチ姫、わたしの大事な人達がクッパにやられませんように"……、あっ、また来たよ」
「えっ……? それって………」
「"どうか、わたしの大事な人達が無事に帰ってきます様に。わたしの力を分け与えられるなら、全部使って"………、ピーチ姫、この願い事の人、ピーチ姫の____、」
ティンクが自分に向けて、願い事を発信していた人物を特定すると_____、ピーチ姫は、ステージ上で伏せていた傷だらけのマリオ、クリオ、カメキが、奇跡的に立ち上がる瞬間を目を離さずに見ていた。
「えぇ……。分かってるわ、ティンク。その願い事を言ってくれたのが誰なのか………」
あえて名前を出さなかったピーチ姫だが____、微笑みを見せていたのが横顔からでも分かったティンクも何も言う事はなかった。
・
◆あとがき
"マリオストーリー編"に通じる形で、🌸とピーチ姫の話を書きました。マリオストーリー未だにクリア出来てません。二ヶ月近く放置しているので、いい加減クッパさんの所に行ってやれよと自分でも思います。制作過程秘話でも書きましたが、今現在も"マリオストーリー編"を夢小説で書く予定はございませんので、今後も短編で消化する事となります。
210堂様が、とんでもない物を出しましたね……この短編もマリギャラの「チコ」を聴きながら書いてました。欲を出していいなら、ヨッシーストーリー、スペマリ追加して下さい……(欲深い)。マリオ64は追加確定なの最高すぎて、配信されたらウォーターランドとエンディング曲を聴きまくります。
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◆ピーチ姫から祈りの力について教わる話。
◆マリオストーリー編前〜本編/後半の展開のみifの話。
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「祈りの力を使える様になりたい?」
紅茶を口にしようとしたピーチ姫は、🌸からの頼み事を聞くと、オウム返しをする形で問いかけた。
『特別な力ってのは、分かってるんですけど…….使えたら便利だろうなって………」
ピーチ姫のバルコニーで、定期的に開催されている🌸とピーチ姫のお茶会では、主に二人のお喋りがメインとなる。最近、起きた出来事やそれぞれの恋愛関係について話を聞いて、黄色い歓声を上げたりと、女子会とも思えてくるのであった。
「そうね……、わたしは生まれつき、祈りの力を使えていたから、どうやって習得出来たのかまでは詳しく教えてはあげられないんだけど………、一番は、誰かの事を大事に想う気持ちじゃないかしら?」
『誰かを想う………』
「🌸だったら……ヨッシーの事になるんじゃない?」
ピーチ姫は、🌸と相思相愛の仲であるヨッシーの名前を出した。照れ臭そうにするかと思いきや、ピーチ姫の予想に反して、🌸はうーん…、と、唸りながら考える。
『確かに、ヨッシーの事は好きですけど……、でも、ヨッシーだけじゃなくて、マリオやルイージの事も大事ですし……』
「うふふっ。🌸ったら、欲張りさんね」
ヨッシーが聞いたら、ヤキモチを妬くわよ…、と、ピーチ姫は心の中で思った。
「祈りの力は、色々な事に使えるわ。傷ついている人を回復させるだけじゃなくて、魔法攻撃にもなるし………、勇気を分け与えたり、力を貸す事だって出来る万能の力でもあるの」
『す、凄い………』
「でも、何でも出来る様になったら無敵になっちゃうし……、無理して習得する事もないのよ。誰かを想う気持ちがあれば……少しでも力は発揮されるんだもの」
ニコッと笑みを浮かべたピーチ姫は、冷めない内にと紅茶を口にしていく。家臣のキノピオの入れる紅茶は、相変わらず自分好みの味であると思う中_____、🌸の脳内では、先程のピーチ姫の言葉が
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____、そんな出来事から数日後、事件が起きた。
"星の国"から、スターの杖を盗んだクッパが城ごとピーチ姫を攫ってしまったのだ。マリオはいつもの様にクッパに立ち向かうも、スターの杖の加護を受けたクッパにまるで歯が立たなかった。
クリオ、カメキを初めとした各地で出会った仲間と共に、星の精を救い出したマリオは、星の渡し舟を使い____、現在はピーチ城にて、クッパとのラストバトルの真っ最中であった。
(マリオ……、今頃、クッパと戦ってるんだよね。わたしは今回の冒険には一緒に行けないから、応援するしか出来ないけど………、…………大丈夫かな?)
クリオとカメキ、星の精の力を得た今のマリオは、クッパに歯が立たなかった頃とは戦闘力も段違いである。それでも、スターの杖という反則級の武器を手にしたクッパに、マリオが勝てるのかという不安も🌸の中には生まれていた。
(……、そうだ。こんな時こそ、ピーチ姫が言っていたあの言葉が………!)
🌸は、以前___、お茶会で祈りの力について教わった時のピーチ姫の言葉を思い出した。
"一番は、誰かの事を大事に想う気持ちじゃないかしら?"
"誰かを想う気持ちがあれば……少しでも力は発揮されるんだもの"
(……、…………やってみよう)
遥か上空に浮遊しているピーチ城の方角に向き直ると____、🌸は両手を組み、祈りのポーズを見せた。
(マリオ……、クリオ………、カメキ…………、頑張れ……)
以前、キノコタウンに戻ってきたマリオと会った際に対面したクリオとカメキの姿が浮かぶ。戦闘経験は少ないながらも、マリオのサポートを行い、今回の冒険を支えてくれていた。三人の冒険に、自分が介入する訳にはいかないと考えていた事も思い出される。
(ピーチ姫………、………無事で居てね)
毎度の如く、ピーチ姫を攫うクッパだったが、今回は規模が違った。まさか城ごと誘拐するなど誰が予想出来たのか………、マリオをはじめ、ルイージも🌸も何も出来ずに歯痒い思いをしたのは、もはや懐かしい出来事であった。
(マリオ……、ピーチ姫……、わたしの………、わたしの大事な人達がどうか、クッパにやられませんように)
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同時刻_____、星の子のティンクが🌸の願いを受け取ると、ピンと体を硬直させた。
「ティンク? どうしたの?」
「今……、地上から、マリオさんとピーチ姫に向けての願いを受け取ったんだ」
「願い……?」
ピーチ姫がキョトンとした表情を見せる中、脳内に表示された願い事をティンクが読み始めていく。
「"マリオとピーチ姫、わたしの大事な人達がクッパにやられませんように"……、あっ、また来たよ」
「えっ……? それって………」
「"どうか、わたしの大事な人達が無事に帰ってきます様に。わたしの力を分け与えられるなら、全部使って"………、ピーチ姫、この願い事の人、ピーチ姫の____、」
ティンクが自分に向けて、願い事を発信していた人物を特定すると_____、ピーチ姫は、ステージ上で伏せていた傷だらけのマリオ、クリオ、カメキが、奇跡的に立ち上がる瞬間を目を離さずに見ていた。
「えぇ……。分かってるわ、ティンク。その願い事を言ってくれたのが誰なのか………」
あえて名前を出さなかったピーチ姫だが____、微笑みを見せていたのが横顔からでも分かったティンクも何も言う事はなかった。
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◆あとがき
"マリオストーリー編"に通じる形で、🌸とピーチ姫の話を書きました。マリオストーリー未だにクリア出来てません。二ヶ月近く放置しているので、いい加減クッパさんの所に行ってやれよと自分でも思います。制作過程秘話でも書きましたが、今現在も"マリオストーリー編"を夢小説で書く予定はございませんので、今後も短編で消化する事となります。
210堂様が、とんでもない物を出しましたね……この短編もマリギャラの「チコ」を聴きながら書いてました。欲を出していいなら、ヨッシーストーリー、スペマリ追加して下さい……(欲深い)。マリオ64は追加確定なの最高すぎて、配信されたらウォーターランドとエンディング曲を聴きまくります。
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