短編
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◆ヨッシーが、ベビィマリオとベビィ🌸に出会う話。
◆if/ヨッシーNewアイランド編 第1面(若干オリジナル描写あり)より。
◆全編通して、ベビィ時代の🌸が登場します。
◆本短編に出てくるみどりヨッシーは、夢小説本編で登場するヨッシーと別個体の設定になります(それでも、性格は全く一緒です)
・
朝方の海は、酷く穏やかで珍しく大波が立っていなかった。そんな海の上を一匹のコウノトリが飛んでおり、クチバシに二つのお包 みの結び目を咥 えていた。
「わいは、幸せのコウノトリ……、赤ちゃんを届けに行きまっせ♪」
お包 みに包まれていた二人の赤ん坊は、キノコ王国で出生予定の双子であり___、後にスーパーヒーローとして活躍する、ベビィマリオとベビィルイージであった。
「その赤ちゃんをよこしなさい!」
突然、前方から甲高い声が聞こえてくると____、一瞬の内に、クチバシで咥 えていた筈のお包 みが二つとも無くなっていた。
「ゔあ゙〜〜っ! 赤ちゃんを取られてしもうた〜〜!」
届ける筈の赤ん坊が何者かに誘拐された事で、コウノトリは泣きながら、一人でパニックになっていたのである。
・
コウノトリから、赤ん坊のマリオ兄弟 をひったくった犯人は____、ベビィクッパの世話人でもある、魔法使いカメックであった。部下のコカメックを連れて、クッパ城へ向けて方向転換していく。
「さぁ、クッパ城へ戻りましょう」
ベビィマリオとベビィルイージの入ったお包みには、「M」と「L」のイニシャルが記入されているが___、箒 の先端に、別のコウノトリからひったくった、もう一つのお包 みが結び付けられていた。
もう一つのお包 みに入っていた赤ん坊は、カメックに誘拐されてから声を上げて泣き続けており、その声にベビィマリオが気がつくと、器用に袋の中から飛び出てきた。
「ぶ〜〜っ!」
「な、何ですか……?」
突然、袋から出てきたベビィマリオに驚きつつも、赤ん坊には何も出来ないと心の中では舐めた様子でいたカメックであった。すると、ベビィマリオは、カメックの腕に思いきり噛み付いていく。
「痛い〜〜〜っ!」
箒 を離すまいと、その場でじたばたと動き、必死に堪えていたカメックであったが____、その衝撃により、ベビィマリオともう一つのお包 みが空中に放り出され、悲鳴を上げながら落下していく。
「しまった! 赤ちゃんを落としてしまった……!」
落下していく赤ん坊二人を追いかけようしたカメックだったが、指定された時間を過ぎれば、ベビィクッパの機嫌を損ねるという考えが過り、ベビィルイージのみを連れて、一先ずクッパ城へと戻っていく。
・
同時刻_____、ヨッシー達の暮らす浮遊島、"たまごじま"では最近、ある事に悩まされていた。
ベビィクッパが別荘を建設しようと、"たまごしま"に根城を構えているという。平和に過ごしていたヨッシー達の生活が脅かされ、ベビィクッパはどこに居るのか、どうやって島から追い出すのかと話し合いをするも、答えに行き着くまでには至らなかった。
不安な日々を過ごしていたみどりヨッシーは___、頭上から落ちてきたベビィマリオと衝突した。
「のわ〜〜! な、何ですか〜〜!?」
突然の事にヨッシーが驚きつつも、空から落ちてきた正体が赤ん坊であると分かると、声を上げた。
「赤ちゃん!? どうして、空から……?」
ベビィマリオを抱えたヨッシーは、ケガが無いか確認していく内に____、味見をしようと、涎 を垂らしながら頭部に噛み付いた。
「可愛くて……美味しそう〜〜っ」
「食べちゃダメーッ!」
みどりヨッシーがベビィマリオを食べようとしていた現場を目撃し、あかヨッシーが殴りかかって止めに入る。
「舐めるだけにしとけよ」
「それもダメーッ!」
ヨッシー族の特徴である長い舌を出すと、あかヨッシーはベビィマリオをペロペロと舐めていき、今度はみどりヨッシーが止めに入っていく。
「……、ったく、危ない奴ばかりですね……、ぺろっ」
「お前もだろ!」
ベビィマリオを抱えながらも、みどりヨッシーもまた長い舌を出すと、ベビィマリオをひと舐めしていく。
『ばぶ〜〜?』
その時、上空からもう一人の赤ん坊の声が聞こえてきた。体を包んでいたお包 みをマント代わりにし、ヨッシー達の元へゆっくりと降りてきた。
「もう一人、赤ちゃんが居たのか!」
「でもこの子、女の子みたいですよ」
あかヨッシーとみどりヨッシーが、ベビィマリオと性別の異なる赤ん坊であるとすぐに理解した。その赤ん坊は___、後にマリオ兄弟 の幼馴染となるベビィ🌸であった。
ベビィマリオは、自分と同じく"たまごじま"に上陸したベビィ🌸の存在に近づくと、ハイハイをしながら近づいていく。
「ばぶっ、ばぶ! ばぶーーっ!!」
『ばぶ〜。ばぶ……、ばぶっ!』
赤ん坊同士で何やら会話をしていたものの、ヨッシー達にはその言葉の意味を理解する事が出来ず、困惑するしかなかった。
「"ボクは、マリオ。弟のルイージを悪い奴に連れて行かれたから、助けに行きたい!"、"わたしは、🌸。悪い奴に捕まってた所を助けてくれてありがとう。一緒に助けに行きましょう……、って、言ってますよ」
「よく分かったな、お前!」
しかし、みどりヨッシーだけは唯一、ベビィマリオとベビィ🌸の話の内容を理解出来ていた。
「ぶぶぅ〜〜!」
『ばぶっ!』
ベビィルイージが、ベビィクッパの根城に連れ去られたと分かったベビィマリオは、ベビィ🌸を連れて二人で城へ向かおうとしていた。
「行く先が分かるみたいですね。でも……、赤ちゃん二人だけだと、危ないです!」
みどりヨッシーは長い舌を出すと、ハイハイして歩き出したベビィマリオとベビィ🌸を捕まえる。
いくらヨッシー族の住む"たまごじま"と言え、ヘイホーを始めとした敵キャラは存在し、赤ん坊だけでその中を潜り抜けるのは、極めて危険であった。
「わたしがお共しますよ」
みどりヨッシーがそのように提案すると、ベビィマリオとベビィ🌸が反応し、ヨッシーの顔を見た。
「何だかこの赤ちゃん達………、この島を救ってくれる様な気がするんです」
突然、自分達の住む島に現れた赤ん坊二人に対して、何を期待しているのか……、そう思うヨッシーも少なからず存在した。
しかし、みどりヨッシーには____、ベビィマリオとベビィ🌸を守る様に傍に居る"スターのお守り"がぼやけながらも見えており、とてつもないエネルギーを感じていたのであった。
みどりヨッシーは二人の赤ん坊を背中に乗せると、少しだけ温かみを感じた。人間に触れ合う機会はほとんど無い"たまごじま"のヨッシー族だったが、赤ちゃんの温かさは優しい感じですね……、と、みどりヨッシーが心の中で思った。
「レッツゴーです!」
仲間のヨッシー達に見送られながら、みどりヨッシーはベビィクッパの根城を目指して、旅に出かけていく。
「ちょっとの間ですけど、仲良くしましょうね。マリオちゃん、🌸ちゃん」
・
◆あとがき
コロコロイチバン掲載の"ヨッシーNewアイランド編"でした。単行本は出てますが電子書籍が見当たらないので、読むなら古本屋で探すしか無いですね……近所の書店には、マリオくんは最新刊しか本棚に置かれていないので。10年前はマリオくんも全巻が本棚に置かれていましたが、時代を感じました……(時代か?)
最初は"other"の括りにしようかと思いましたが、ベビィマリオもマリオだから、ここで良いじゃんとなり、"ヨッシー・マリオ"の括りで収まりました。
ゲーム版でも、"たまごじま"のヨッシーは、"ヨッシーアイランド"でベビィマリオと冒険したヨッシーと異なるので、別個体設定とさせて頂きました。時系列はスーファミヨシアイ→Newアイランド(ここだけ別個体)→ヨシアイDSとなります。
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◆ヨッシーが、ベビィマリオとベビィ🌸に出会う話。
◆if/ヨッシーNewアイランド編 第1面(若干オリジナル描写あり)より。
◆全編通して、ベビィ時代の🌸が登場します。
◆本短編に出てくるみどりヨッシーは、夢小説本編で登場するヨッシーと別個体の設定になります(それでも、性格は全く一緒です)
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朝方の海は、酷く穏やかで珍しく大波が立っていなかった。そんな海の上を一匹のコウノトリが飛んでおり、クチバシに二つのお
「わいは、幸せのコウノトリ……、赤ちゃんを届けに行きまっせ♪」
お
「その赤ちゃんをよこしなさい!」
突然、前方から甲高い声が聞こえてくると____、一瞬の内に、クチバシで
「ゔあ゙〜〜っ! 赤ちゃんを取られてしもうた〜〜!」
届ける筈の赤ん坊が何者かに誘拐された事で、コウノトリは泣きながら、一人でパニックになっていたのである。
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コウノトリから、赤ん坊のマリオ
「さぁ、クッパ城へ戻りましょう」
ベビィマリオとベビィルイージの入ったお包みには、「M」と「L」のイニシャルが記入されているが___、
もう一つのお
「ぶ〜〜っ!」
「な、何ですか……?」
突然、袋から出てきたベビィマリオに驚きつつも、赤ん坊には何も出来ないと心の中では舐めた様子でいたカメックであった。すると、ベビィマリオは、カメックの腕に思いきり噛み付いていく。
「痛い〜〜〜っ!」
「しまった! 赤ちゃんを落としてしまった……!」
落下していく赤ん坊二人を追いかけようしたカメックだったが、指定された時間を過ぎれば、ベビィクッパの機嫌を損ねるという考えが過り、ベビィルイージのみを連れて、一先ずクッパ城へと戻っていく。
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同時刻_____、ヨッシー達の暮らす浮遊島、"たまごじま"では最近、ある事に悩まされていた。
ベビィクッパが別荘を建設しようと、"たまごしま"に根城を構えているという。平和に過ごしていたヨッシー達の生活が脅かされ、ベビィクッパはどこに居るのか、どうやって島から追い出すのかと話し合いをするも、答えに行き着くまでには至らなかった。
不安な日々を過ごしていたみどりヨッシーは___、頭上から落ちてきたベビィマリオと衝突した。
「のわ〜〜! な、何ですか〜〜!?」
突然の事にヨッシーが驚きつつも、空から落ちてきた正体が赤ん坊であると分かると、声を上げた。
「赤ちゃん!? どうして、空から……?」
ベビィマリオを抱えたヨッシーは、ケガが無いか確認していく内に____、味見をしようと、
「可愛くて……美味しそう〜〜っ」
「食べちゃダメーッ!」
みどりヨッシーがベビィマリオを食べようとしていた現場を目撃し、あかヨッシーが殴りかかって止めに入る。
「舐めるだけにしとけよ」
「それもダメーッ!」
ヨッシー族の特徴である長い舌を出すと、あかヨッシーはベビィマリオをペロペロと舐めていき、今度はみどりヨッシーが止めに入っていく。
「……、ったく、危ない奴ばかりですね……、ぺろっ」
「お前もだろ!」
ベビィマリオを抱えながらも、みどりヨッシーもまた長い舌を出すと、ベビィマリオをひと舐めしていく。
『ばぶ〜〜?』
その時、上空からもう一人の赤ん坊の声が聞こえてきた。体を包んでいたお
「もう一人、赤ちゃんが居たのか!」
「でもこの子、女の子みたいですよ」
あかヨッシーとみどりヨッシーが、ベビィマリオと性別の異なる赤ん坊であるとすぐに理解した。その赤ん坊は___、後にマリオ
ベビィマリオは、自分と同じく"たまごじま"に上陸したベビィ🌸の存在に近づくと、ハイハイをしながら近づいていく。
「ばぶっ、ばぶ! ばぶーーっ!!」
『ばぶ〜。ばぶ……、ばぶっ!』
赤ん坊同士で何やら会話をしていたものの、ヨッシー達にはその言葉の意味を理解する事が出来ず、困惑するしかなかった。
「"ボクは、マリオ。弟のルイージを悪い奴に連れて行かれたから、助けに行きたい!"、"わたしは、🌸。悪い奴に捕まってた所を助けてくれてありがとう。一緒に助けに行きましょう……、って、言ってますよ」
「よく分かったな、お前!」
しかし、みどりヨッシーだけは唯一、ベビィマリオとベビィ🌸の話の内容を理解出来ていた。
「ぶぶぅ〜〜!」
『ばぶっ!』
ベビィルイージが、ベビィクッパの根城に連れ去られたと分かったベビィマリオは、ベビィ🌸を連れて二人で城へ向かおうとしていた。
「行く先が分かるみたいですね。でも……、赤ちゃん二人だけだと、危ないです!」
みどりヨッシーは長い舌を出すと、ハイハイして歩き出したベビィマリオとベビィ🌸を捕まえる。
いくらヨッシー族の住む"たまごじま"と言え、ヘイホーを始めとした敵キャラは存在し、赤ん坊だけでその中を潜り抜けるのは、極めて危険であった。
「わたしがお共しますよ」
みどりヨッシーがそのように提案すると、ベビィマリオとベビィ🌸が反応し、ヨッシーの顔を見た。
「何だかこの赤ちゃん達………、この島を救ってくれる様な気がするんです」
突然、自分達の住む島に現れた赤ん坊二人に対して、何を期待しているのか……、そう思うヨッシーも少なからず存在した。
しかし、みどりヨッシーには____、ベビィマリオとベビィ🌸を守る様に傍に居る"スターのお守り"がぼやけながらも見えており、とてつもないエネルギーを感じていたのであった。
みどりヨッシーは二人の赤ん坊を背中に乗せると、少しだけ温かみを感じた。人間に触れ合う機会はほとんど無い"たまごじま"のヨッシー族だったが、赤ちゃんの温かさは優しい感じですね……、と、みどりヨッシーが心の中で思った。
「レッツゴーです!」
仲間のヨッシー達に見送られながら、みどりヨッシーはベビィクッパの根城を目指して、旅に出かけていく。
「ちょっとの間ですけど、仲良くしましょうね。マリオちゃん、🌸ちゃん」
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◆あとがき
コロコロイチバン掲載の"ヨッシーNewアイランド編"でした。単行本は出てますが電子書籍が見当たらないので、読むなら古本屋で探すしか無いですね……近所の書店には、マリオくんは最新刊しか本棚に置かれていないので。10年前はマリオくんも全巻が本棚に置かれていましたが、時代を感じました……(時代か?)
最初は"other"の括りにしようかと思いましたが、ベビィマリオもマリオだから、ここで良いじゃんとなり、"ヨッシー・マリオ"の括りで収まりました。
ゲーム版でも、"たまごじま"のヨッシーは、"ヨッシーアイランド"でベビィマリオと冒険したヨッシーと異なるので、別個体設定とさせて頂きました。時系列はスーファミヨシアイ→Newアイランド(ここだけ別個体)→ヨシアイDSとなります。
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