短編
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◆未来の世界に帰る前のマリオと🌸の話。
◆if/マリルイRPG2編(単行本37巻より)/年下×年下・キス描写あり/切ない
◆全編通して、大人でなく幼少期の🌸です。
・
ゲドンコ姉妹を撃破したマリオ兄弟 とベビィ兄弟 の前に、タイムマシンに乗って過去の世界へとオヤ・マー博士とキノじいがやって来た。
キノじいは囚われていたピーチ姫との再会に涙する中、オヤ・マー博士は神妙な面持ちでマリオ兄弟とベビィ兄弟の元へと向かった。
「ご苦労さん。マリオ、ルイージ……、そろそろ帰らなきゃな。キミ達はいつまでもこの時代に居てはいかんのだ。歴史が変わってしまうかもしれんからのぅ」
オヤ・マー博士がタイムマシンに乗って過去の世界に来たのは、現代のマリオ兄弟 を迎えに来た為だった。本来、この時代に存在しないマリオ兄弟 が必要以上に滞在する事は歴史改竄 に繋がる恐れがあったからだ。
別れが来た事が分かると、ベビィ兄弟 はそれぞれ大人の自分と向き合うと、別れの言葉を述べた。
「おっさん……ありがとう! いっぱい一緒に戦えて、とても楽しかったよ。ボクはおっさんになれる事を誇りに思うよ!」
「ちび……!」
ベビィマリオが小さな手をを差し出すと、マリオはそれを受け取って熱い握手を交わした。
「ボクもどうもありがとー!」
「どういたしまして〜〜!」
ベビィルイージは土下座の姿勢で頭を深く下げて言葉を述べると、ルイージも同じ様な姿勢になって返答していた。
そして、マリオとルイージの前に小さな小包を持っていた🌸が現れた。
『大人のマリオ、ルイージ……、この世界を救ってくれて本当にありがとう!』
「🌸もありがとな」
『うん……、マリオもありがとう!』
「未来の世界の🌸にも、小さい頃の🌸に会った事は伝えておくからね」
『ルイージもありがとう! 未来のわたしにも、ちゃんとよろしく言ってよね』
🌸は過去の世界を救ってくれたマリオとルイージに感謝の言葉を述べると_______、大人のマリオに視線を向けて、再び口を開いた。
『マリオッ!』
「んっ、どうした?」
タイムマシンに乗車しようとしたマリオは、🌸に声を掛けられた事で足を止めた。
『……っ、ちょっと来て!』
🌸は小さな手でマリオの大きな手を引くと、ゲドンコ姉妹との決闘 で瓦礫 の山と化したキノコ城から降りていき、木の影に隠れる形でマリオと向き合った。
「おいおい、どうした?」
ここまで何も言わずに無言を貫いていた🌸であったが、震える手でマリオに小包を差し出した。
『これ、マリオとルイージとピーチ姫にあげる』
白色の小包には、赤色と緑色のリボンが付いていた。マリオはそれを受け取って中身を確認すると______、大きなサイズのクッキーが何枚も入っており、🌸がチョコペンで描いた出来上がっていたマリオ、ルイージ、ピーチ姫のイラストが見えた。
「お前……わざわざ、これをおれ達の為に作ってくれたのか?」
『うんっ。一生懸命頑張ったから、美味しく出来たと思うよ』
🌸はクッキーの出来に対して、照れた様子でそう言った。マリオ達のイラストが描いてあるものの、どれもガタガタの線であり、苦労して描いたのだと伝わってくる物だった。
「ありがとな。ルイージとピーチ姫も喜ぶよ。🌸にも、今回の冒険で色々助けてもらったからな……、これからも、ちび達と仲良くしてくれよ」
『うん……、………ねぇ、マリオ……、ほっぺたにゴミ付いてるよ』
🌸がマリオの頬に汚れが付着している事を伝えるも、マリオはいくら触っても汚れが取れず、頑固な汚れだなと困っている様子である。
「どこにあるんだよ」
『わたしが取ってあげる』
マリオは腰を下ろして、🌸に向けて汚れが付着しているという頬を向けた。
🌸は頬に手を当てると______、ソッとマリオの頬に口付けをし、小さく可愛らしいリップ音が聞こえた。
「🌸……、………っ、……お前………」
マリオは驚きつつも、どう返事をすればいいか分からずに言葉が詰まってしまう。
何故、わざわざ皆から離れた場所に自分だけ連れてきたのか。分からないフリをして、腰を下ろした訳ではない。幼いといっても、恋愛関係に疎くない🌸がどんな思いで自分の頬に口付けをしてきたのか……、それが分からない程、鈍感ではない。
マリオは、未来の世界においての🌸の想い人を知っている。それを今の🌸に伝えるのは、残酷である事も充分に理解している。
それを感じ取ったのか、🌸はマリオよりも先に口を開いた。
『ありがとうの気持ちだよ。………、未来の世界でも、ピーチ姫をしっかり守ってね』
🌸は笑顔を浮かべた。だが、マリオから見ればそれは作り笑顔であり、今にでも泣き出してしまうのではないかと思った。
最後の最後で幼い🌸を泣かしちまうかもしれねぇなんて、おれは情けねぇな……、とマリオは思いつつ、🌸の頭にポンと手を置いて、優しく撫でていく。
「……、🌸、ありがとな。おれは未来の世界でも、お前と楽しく旅に出たりしてるよ。ピーチ姫はクッパに攫われちゃう時もあるけど……、お前との約束は絶対に破らねぇよ」
・
ベビィ兄弟と🌸との別れを済ませ、マリオ達は未来の世界へ戻る為にタイムマシンに乗車していた。
「兄さん。その小包 だけど……、🌸から何を貰ったの?」
「あぁ。おれ達のイラストを描いたクッキーだったぜ」
「まぁ、可愛らしいプレゼントね」
🌸からのプレゼントだと分かると、笑みを浮かべるルイージとピーチ姫は、マリオが頬に口付けされた事など一切、知らなかった。
未来の世界に帰るまでの間にクッキーを食べよう……、つい先程まで思っていたマリオだったが、今は考え事に夢中で食べる所の話ではなくなってしまった。
・
◆あとがき
マリルイRPG2ネタでした。過去のキャラが未来のキャラに好意を持つのは、ありがちですかね…?しかし、マリオにはピーチ姫が居るので失恋確定なのですが……漫画版のマリオもそれなりにモテますので。
今回の話では、🌸の初恋は未来の世界のマリオですが、これは「if」の世界なのでそういう世界線もあると捉えて下さればと思います。そもそも🌸の初恋相手は誰だよと思いますが、身近ならマリオ兄弟になりそう。マリオだとハードモード過ぎます、絶対に。
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◆未来の世界に帰る前のマリオと🌸の話。
◆if/マリルイRPG2編(単行本37巻より)/年下×年下・キス描写あり/切ない
◆全編通して、大人でなく幼少期の🌸です。
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ゲドンコ姉妹を撃破したマリオ
キノじいは囚われていたピーチ姫との再会に涙する中、オヤ・マー博士は神妙な面持ちでマリオ兄弟とベビィ兄弟の元へと向かった。
「ご苦労さん。マリオ、ルイージ……、そろそろ帰らなきゃな。キミ達はいつまでもこの時代に居てはいかんのだ。歴史が変わってしまうかもしれんからのぅ」
オヤ・マー博士がタイムマシンに乗って過去の世界に来たのは、現代のマリオ
別れが来た事が分かると、ベビィ
「おっさん……ありがとう! いっぱい一緒に戦えて、とても楽しかったよ。ボクはおっさんになれる事を誇りに思うよ!」
「ちび……!」
ベビィマリオが小さな手をを差し出すと、マリオはそれを受け取って熱い握手を交わした。
「ボクもどうもありがとー!」
「どういたしまして〜〜!」
ベビィルイージは土下座の姿勢で頭を深く下げて言葉を述べると、ルイージも同じ様な姿勢になって返答していた。
そして、マリオとルイージの前に小さな小包を持っていた🌸が現れた。
『大人のマリオ、ルイージ……、この世界を救ってくれて本当にありがとう!』
「🌸もありがとな」
『うん……、マリオもありがとう!』
「未来の世界の🌸にも、小さい頃の🌸に会った事は伝えておくからね」
『ルイージもありがとう! 未来のわたしにも、ちゃんとよろしく言ってよね』
🌸は過去の世界を救ってくれたマリオとルイージに感謝の言葉を述べると_______、大人のマリオに視線を向けて、再び口を開いた。
『マリオッ!』
「んっ、どうした?」
タイムマシンに乗車しようとしたマリオは、🌸に声を掛けられた事で足を止めた。
『……っ、ちょっと来て!』
🌸は小さな手でマリオの大きな手を引くと、ゲドンコ姉妹との
「おいおい、どうした?」
ここまで何も言わずに無言を貫いていた🌸であったが、震える手でマリオに小包を差し出した。
『これ、マリオとルイージとピーチ姫にあげる』
白色の小包には、赤色と緑色のリボンが付いていた。マリオはそれを受け取って中身を確認すると______、大きなサイズのクッキーが何枚も入っており、🌸がチョコペンで描いた出来上がっていたマリオ、ルイージ、ピーチ姫のイラストが見えた。
「お前……わざわざ、これをおれ達の為に作ってくれたのか?」
『うんっ。一生懸命頑張ったから、美味しく出来たと思うよ』
🌸はクッキーの出来に対して、照れた様子でそう言った。マリオ達のイラストが描いてあるものの、どれもガタガタの線であり、苦労して描いたのだと伝わってくる物だった。
「ありがとな。ルイージとピーチ姫も喜ぶよ。🌸にも、今回の冒険で色々助けてもらったからな……、これからも、ちび達と仲良くしてくれよ」
『うん……、………ねぇ、マリオ……、ほっぺたにゴミ付いてるよ』
🌸がマリオの頬に汚れが付着している事を伝えるも、マリオはいくら触っても汚れが取れず、頑固な汚れだなと困っている様子である。
「どこにあるんだよ」
『わたしが取ってあげる』
マリオは腰を下ろして、🌸に向けて汚れが付着しているという頬を向けた。
🌸は頬に手を当てると______、ソッとマリオの頬に口付けをし、小さく可愛らしいリップ音が聞こえた。
「🌸……、………っ、……お前………」
マリオは驚きつつも、どう返事をすればいいか分からずに言葉が詰まってしまう。
何故、わざわざ皆から離れた場所に自分だけ連れてきたのか。分からないフリをして、腰を下ろした訳ではない。幼いといっても、恋愛関係に疎くない🌸がどんな思いで自分の頬に口付けをしてきたのか……、それが分からない程、鈍感ではない。
マリオは、未来の世界においての🌸の想い人を知っている。それを今の🌸に伝えるのは、残酷である事も充分に理解している。
それを感じ取ったのか、🌸はマリオよりも先に口を開いた。
『ありがとうの気持ちだよ。………、未来の世界でも、ピーチ姫をしっかり守ってね』
🌸は笑顔を浮かべた。だが、マリオから見ればそれは作り笑顔であり、今にでも泣き出してしまうのではないかと思った。
最後の最後で幼い🌸を泣かしちまうかもしれねぇなんて、おれは情けねぇな……、とマリオは思いつつ、🌸の頭にポンと手を置いて、優しく撫でていく。
「……、🌸、ありがとな。おれは未来の世界でも、お前と楽しく旅に出たりしてるよ。ピーチ姫はクッパに攫われちゃう時もあるけど……、お前との約束は絶対に破らねぇよ」
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ベビィ兄弟と🌸との別れを済ませ、マリオ達は未来の世界へ戻る為にタイムマシンに乗車していた。
「兄さん。その
「あぁ。おれ達のイラストを描いたクッキーだったぜ」
「まぁ、可愛らしいプレゼントね」
🌸からのプレゼントだと分かると、笑みを浮かべるルイージとピーチ姫は、マリオが頬に口付けされた事など一切、知らなかった。
未来の世界に帰るまでの間にクッキーを食べよう……、つい先程まで思っていたマリオだったが、今は考え事に夢中で食べる所の話ではなくなってしまった。
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◆あとがき
マリルイRPG2ネタでした。過去のキャラが未来のキャラに好意を持つのは、ありがちですかね…?しかし、マリオにはピーチ姫が居るので失恋確定なのですが……漫画版のマリオもそれなりにモテますので。
今回の話では、🌸の初恋は未来の世界のマリオですが、これは「if」の世界なのでそういう世界線もあると捉えて下さればと思います。そもそも🌸の初恋相手は誰だよと思いますが、身近ならマリオ兄弟になりそう。マリオだとハードモード過ぎます、絶対に。
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