短編
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◆ヨッシー先輩の里帰り 前編の続きとなります。ちびヨッシーズの紹介については、前編の注意事項欄に記載あり。
◆ヨッシーストーリー編後/前半:メタ発言あり。後半:キス描写、♡表現あり。
◆これらの描写または表現が苦手な方・マリオくんの雰囲気を大事にしたい方はブラウザバック推奨
・
「お帰り、ヨッシー。🌸も久しぶりじゃん」
「ただいまー。どなたですかー?」
ヨッシーは声を掛けてきたのが、他のヨッシー族かと思いながら振り向くと______、ヘイホー引き連れたベビークッパが居たのである。
「おいらも歓迎してやるじょー」
突然の来訪にヨッシーと🌸は食事を摂るのを止め、ちびヨッシー達と共に対峙するも____、🌸は笑顔を浮かべて手を振った。
『久しぶりー、元気だったー?』
「んー、ぼちぼちかなー……、って、おいら達は友達かー!」
『そっちが先に言ってきたじゃんか』
🌸からボケを繰り出されると、ベビークッパはノリつつもツッコミを入れた。
「おいらの目的は、この島を征服する事。邪魔すんなよ」
「征服ですって……?そんな物が欲しいんですか」
『安いもんだね』
「その制服じゃないじょー!」
ヨッシーがセーラー服、🌸がブレザー服を着用するボケを繰り出すと、ベビークッパはまたしてもツッコミを回る。
「わたしが戻ってきたからには、勝手なマネはさせませんよ。こっちには、🌸さんも居るんですからね」
「生意気な事を言うんじゃない。お前ら二人も一緒に片付けてやるじょー! みんな、正体を見せてやれー!!」
ベビークッパが命令を下すと_____、花畑だと思っていた場所から大量のチューチューパックンが地面から出てくると、🌸達の前に姿を見せた。
「おちびちゃん達、みんなの力を見せてやりなさい!」
ヨッシーがちびヨッシー達に声を掛けるも、既にチューチューパックンの攻撃を受けていた。ほとんどのちびヨッシー達は体力が減っており、その場に倒れ込んでいた。
「どうやら、無事なのは……わたし達、三人だけのようですね」
「はい……!」
ヨッシー、みどりヨッシー、🌸の三人はチューチューパックンの攻撃を受ける事は無かった。
だが、三人の真下の土が大きく盛り上がると____、ビックパックンが姿を見せた。
「お前らは、おれが始末してやるわ!」
ビックパックンが三人の前に立ちはだかると_____、🌸はその場に座り込むと、大きく口を開けた。
『きゃ〜〜! 怖〜い! 怖〜い!』
普段はほとんど上げることの無い悲鳴を上げた事で、ヨッシーとみどりヨッシー、ベビークッパやビックパックンまでもがその場でずっこけた。
「お前が一番ビビってどうすんですか! "ヨッシーストーリー編"で、おいらを倒したでしょーが!」
『つい、体が……(ちびちゃん達の前では、弱いフリをしてたからね)』
「だったらまず、お前からやっつけてやるぞ!」
ベビークッパの言葉を聞いてから、ビックパックンは正面にいる🌸にめがけて蔦 を振り下ろした。
「危ない!」
「🌸さんなら、簡単に避けられますよ」
声を上げるみどりヨッシーに対して、普段の🌸の動きを理解しているヨッシーはニコニコと笑顔を浮かべながら、余裕そうにしていた。
(こんな時にやるのもおかしいけど……、ヨッシーとみどりの仲を取り持つなら、わたしがやるべき事は………)
リーダーとしての立場が危うく嫉妬心を向けていたみどりヨッシーが、少しでもヨッシーと協力せざるを得ない状況を作って、仲を取り持とうとした🌸が考えたのは_____、ヨッシーの予想に反して、避けるもせずにビックパックンの攻撃を受けたのであった。
「へっ!?」
避けると断言していたヨッシーも🌸が逃げもせず、攻撃を受けた事に対して声を上げた。🌸は体が地面に直撃すると、倒れたままで動かなくなる。
「🌸さん! 大丈夫!?」
みどりヨッシーが体を揺さぶるも_____、意識が残っていた🌸は倒れたフリをして、何としてでも二人が協力せざるを得ない状況を作ろうと必死になっていた。
「よ、よくも🌸さんを……! 絶対に許せません!!」
攻撃を避けなかったといえ、大好きな🌸がビックパックンに傷つけられた事でヨッシーは怒り心頭となる。
だが、ビックパックンの猛攻は続いていく。二人はダメージを与える事はおろか、手も足も出ずにボロボロの状態となっていくだけであった、
「も、もうダメです……」
「みどり!」
弱音を吐いたみどりヨッシーを励まそうとするも、ヨッシー自身も体力が減っていた為に上手く言葉が出てこなかった。うつ伏せの状態でいた🌸はヨッシー達の声だけを聞き取り、状況を把握した。
『(……、ったく、弱点を思い出せば二人でやっつけられるのに………、ホントはやりたくないけど……っ)』
🌸はヨッシー達は勿論、ベビークッパに見つからない様にと、懐からこっそりハンマーを取り出した。それをビックパックンの出べそに向かって、軽く投げつけると悲鳴が聞こえてきた。
「みどり! 弱点は、あの出べそです! リーダーのきみのパンチで……!」
何が起きたか分からないヨッシーであったが、弱点が分かると強気になり、みどりヨッシーに声を掛ける。
「でも……、ぼくには、もう力が……、………っ」
「それなら……、二人で力を合わせて、倒しましょう!!」
ヨッシーはみどりヨッシーの体を持ち上げ、思いきりジャンプした。目の前にビックパックンの出べそが見えると、二人は拳を突き出してパンチを繰り出した。
ビックパックンは悲鳴を上げながら、弱点の出べそにダメージを与えられた事でその場に倒れ込んだ。
「やったーー!!」
ビックパックンを撃退したみどりヨッシーは、ヨッシーを抱きしめて勝利を喜んだ。
「今日は、これぐらいにしておいてやるじょー」
「お前が言うなー!」
不利な状況に追い込まれたベビークッパが捨て台詞を吐きながら逃げ出すと、あかヨッシーがツッコミを入れた。
「リーダーもカッコよかったぜ!」
他のちびヨッシー達は、今回の決闘にて活躍したみどりヨッシーの胴上げをした。その様子を見て微笑ましく感じだヨッシーは、ニッコリと笑顔を浮かべた。
「良かったですね」
そんな中_____、未だにうつ伏せの形で倒れたフリをしている🌸は起きるタイミングを完全に逃していたのであった。
・
ちびヨッシー達が寝静まったのを見計らい、🌸とヨッシーは物音を立てない様に、こっそりと家から出て行く。
「この先の浜辺に行くと、キレイな夜空が見えるんですよ」
『へぇ〜、ロマンチックだね』
ヨッシーは🌸の手を握り、夜空を見る為に浜辺を目指していく。この時間帯は敵キャラも寝静まっている為に二人に攻撃を仕掛けてくる者は誰も居ない。ベビークッパも昼間の決闘でやられた事から不貞寝しているので、夜間の襲撃もなかった。
「着きましたよ」
浜辺に到着して、🌸は顔を上げると感嘆の声を上げた。藍色の空には_____、無数の煌 めきが灯されており、キノコ王国で見るよりも何倍も輝いていたのであった。
「ねぇ🌸さん。何でわざと攻撃を受けてたんですか?」
『へ?……な、なんの事?』
「惚 けてもダメですよ!わたしには、すぐに分かりました!」
昼間のビックパックンとの決闘において、🌸が故意的に攻撃を受け、みどりヨッシーと協力せざるを得ない場面を作ったのは、ヨッシーにはお見通しであった。
それでも、🌸がハンマーを投げつけた事まではさすがに分からなかったのである。
『あれは〜……、作戦通りな訳で』
「どんな作戦ですか!」
みどりヨッシーの心中を自分が話す訳にはいかないと思い、笑って誤魔化した🌸にヨッシーはツッコミを入れた。
すると、ヨッシーは眉を下げると顔を俯かせて、ゆっくりと口を開いた。
「🌸さんは……その………、わたしよりもおちびちゃん達の方が……、好きなんですか?」
『……、どうして?』
「だって、花見に行く時も………、みどりと仲良さそうだったし、ご飯の時もみんなの事も大事そうに見てたから………、ヤキモチですっ」
ちびヨッシー達が🌸と旅をしていたのをヨッシーは知っていた。しかし、いざ目の前で仲が良く距離が近い姿を見せられ、まだ幼い子供だとしてもヨッシーは、気が気でならなかったのである。
女々しく嫉妬心を剥き出しにしたヨッシーを見た🌸は以前、みどりヨッシーに言われた言葉を思い出した。
"ぼくのしあわせは……、島が元に戻る事も勿論だけど、🌸さんとヨッシーさんがこれからも仲良く居てくれる事もあるんだって……"
『あのね、わたしとヨッシーが仲良くしてると幸せって言ってくれた子が居たんだよ』
「お、おちびちゃんに……言われたんですか?」
『うん。ちびちゃん達も、わたしがヨッシーの事が好きなのは知ってるし……、それに、わたしはヨッシーと居ると凄く幸せだよ。ヨッシーは違うの?』
🌸は腰を上げて、顔を近づけていく。迫られた事で甘い匂いを間近に感じ取ったヨッシーは、クラッと頭から後ろに倒れそうになるも、何とか堪えて🌸を見た。
「わ、わたしだって……、🌸さんと一緒に居られるだけで幸せですよ。こうやって二人きりになれて、凄くドキドキして…………、わたしの方が🌸さんの事、沢山知ってますっ。おちびちゃん達より、可愛い所もたーくさん知ってますもん」
ヨッシーは頬を紅潮させながらそう言うと、🌸を自分の元へ引き寄せていく。🌸も強引に引き寄せられるとは思わず、小さく声が出た。目の前にヨッシーの顔が来ると、声を掛ける前に唇を封じられた。
「ヨ、ヨッシー……、んっ…、ふ、ぅ……♡」
「あの子達はズルいですっ。でもわたしっ、いっぱい、いっぱい……、ちゅーもしてますもん。えっちな事だって…………」
『ふぁ……、っ、……ヤキモチ妬いてるヨッシーも………、可愛いよ♡』
ヨッシーは、🌸の背中に回した腕に力を込めた。角度を変えながらも、何度も軽いキスを繰り返して唇を貪 られ、衣の擦れる音が聞こえ始める。
「🌸さんもズルいですっ。こんなにわたしの事、ドキドキさせてくるんですから……っ、…、んっ……っ、ふ………、でも、その蕩 けた顔も……お母さんって言ってくれるあの子達には、見せられないですもんね」
唇を離した際に、互いを繋ぐ銀色の糸が月の光によって輝いた。ヨッシーはそれを舐め取り、🌸の唇も一緒に舐めた。
浅い呼吸を繰り返しながらも、🌸の頬は紅潮して口元からは涎 が垂れていた。ヨッシーとのキスを堪能 しきって目元もトロンとしており、完全に蕩 けきっていた様子である。ちびヨッシー達と接する時に見せる母親(仮)の面影はなく______、女の顔となっていた。
『むっ……、ヨッシーが、いっぱいちゅーしたからでしょ』
「えへへっ……、🌸さんの事を一番好きなのは、わたしですもん♡」
ヨッシーは、🌸に対しての愛おしさが抑えきれずに再び抱き締めた。
ちびヨッシー達に招待されて、ヨッシーアイランドに赴いた🌸であるが、幼いちびヨッシー達に隠れて、ヤキモチ焼きのヨッシーに愛されるのはしばらく続くのであった_______。
・
◆あとがき
24巻に収録されている"ヨッシーパラダイス編"でした。夢小説の方で書く予定でしたが急遽、変更して短編で纏めさせて頂きました。1面が今回。2面はマリオ、ヨッシー +ちびヨッシー達の話となります。
みどりヨッシーが先輩ヨッシーに嫉妬するという情報だけは知っていたので、電子書籍で購入していざ読んだら、あまりにも予想通りな展開と嫉妬の仕方を見せてくれたみどりヨッシーでした。みどり可愛いよみどり。
ヨッシーアイランド上陸・ベビークッパ戦は漫画通りになります。後半の二人きりパートは大人チックな感じを出したかったので、個人的には満足です。ちびヨッシー達が実は起きてて、付いてきているというオチはありません。普通に就寝しているので、二人がイチャイチャしてるのは知りません。こんな感じに、一話限りの漫画沿いのネタもちょこちょこ載せていきたいですね。
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◆ヨッシー先輩の里帰り 前編の続きとなります。ちびヨッシーズの紹介については、前編の注意事項欄に記載あり。
◆ヨッシーストーリー編後/前半:メタ発言あり。後半:キス描写、♡表現あり。
◆これらの描写または表現が苦手な方・マリオくんの雰囲気を大事にしたい方はブラウザバック推奨
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「お帰り、ヨッシー。🌸も久しぶりじゃん」
「ただいまー。どなたですかー?」
ヨッシーは声を掛けてきたのが、他のヨッシー族かと思いながら振り向くと______、ヘイホー引き連れたベビークッパが居たのである。
「おいらも歓迎してやるじょー」
突然の来訪にヨッシーと🌸は食事を摂るのを止め、ちびヨッシー達と共に対峙するも____、🌸は笑顔を浮かべて手を振った。
『久しぶりー、元気だったー?』
「んー、ぼちぼちかなー……、って、おいら達は友達かー!」
『そっちが先に言ってきたじゃんか』
🌸からボケを繰り出されると、ベビークッパはノリつつもツッコミを入れた。
「おいらの目的は、この島を征服する事。邪魔すんなよ」
「征服ですって……?そんな物が欲しいんですか」
『安いもんだね』
「その制服じゃないじょー!」
ヨッシーがセーラー服、🌸がブレザー服を着用するボケを繰り出すと、ベビークッパはまたしてもツッコミを回る。
「わたしが戻ってきたからには、勝手なマネはさせませんよ。こっちには、🌸さんも居るんですからね」
「生意気な事を言うんじゃない。お前ら二人も一緒に片付けてやるじょー! みんな、正体を見せてやれー!!」
ベビークッパが命令を下すと_____、花畑だと思っていた場所から大量のチューチューパックンが地面から出てくると、🌸達の前に姿を見せた。
「おちびちゃん達、みんなの力を見せてやりなさい!」
ヨッシーがちびヨッシー達に声を掛けるも、既にチューチューパックンの攻撃を受けていた。ほとんどのちびヨッシー達は体力が減っており、その場に倒れ込んでいた。
「どうやら、無事なのは……わたし達、三人だけのようですね」
「はい……!」
ヨッシー、みどりヨッシー、🌸の三人はチューチューパックンの攻撃を受ける事は無かった。
だが、三人の真下の土が大きく盛り上がると____、ビックパックンが姿を見せた。
「お前らは、おれが始末してやるわ!」
ビックパックンが三人の前に立ちはだかると_____、🌸はその場に座り込むと、大きく口を開けた。
『きゃ〜〜! 怖〜い! 怖〜い!』
普段はほとんど上げることの無い悲鳴を上げた事で、ヨッシーとみどりヨッシー、ベビークッパやビックパックンまでもがその場でずっこけた。
「お前が一番ビビってどうすんですか! "ヨッシーストーリー編"で、おいらを倒したでしょーが!」
『つい、体が……(ちびちゃん達の前では、弱いフリをしてたからね)』
「だったらまず、お前からやっつけてやるぞ!」
ベビークッパの言葉を聞いてから、ビックパックンは正面にいる🌸にめがけて
「危ない!」
「🌸さんなら、簡単に避けられますよ」
声を上げるみどりヨッシーに対して、普段の🌸の動きを理解しているヨッシーはニコニコと笑顔を浮かべながら、余裕そうにしていた。
(こんな時にやるのもおかしいけど……、ヨッシーとみどりの仲を取り持つなら、わたしがやるべき事は………)
リーダーとしての立場が危うく嫉妬心を向けていたみどりヨッシーが、少しでもヨッシーと協力せざるを得ない状況を作って、仲を取り持とうとした🌸が考えたのは_____、ヨッシーの予想に反して、避けるもせずにビックパックンの攻撃を受けたのであった。
「へっ!?」
避けると断言していたヨッシーも🌸が逃げもせず、攻撃を受けた事に対して声を上げた。🌸は体が地面に直撃すると、倒れたままで動かなくなる。
「🌸さん! 大丈夫!?」
みどりヨッシーが体を揺さぶるも_____、意識が残っていた🌸は倒れたフリをして、何としてでも二人が協力せざるを得ない状況を作ろうと必死になっていた。
「よ、よくも🌸さんを……! 絶対に許せません!!」
攻撃を避けなかったといえ、大好きな🌸がビックパックンに傷つけられた事でヨッシーは怒り心頭となる。
だが、ビックパックンの猛攻は続いていく。二人はダメージを与える事はおろか、手も足も出ずにボロボロの状態となっていくだけであった、
「も、もうダメです……」
「みどり!」
弱音を吐いたみどりヨッシーを励まそうとするも、ヨッシー自身も体力が減っていた為に上手く言葉が出てこなかった。うつ伏せの状態でいた🌸はヨッシー達の声だけを聞き取り、状況を把握した。
『(……、ったく、弱点を思い出せば二人でやっつけられるのに………、ホントはやりたくないけど……っ)』
🌸はヨッシー達は勿論、ベビークッパに見つからない様にと、懐からこっそりハンマーを取り出した。それをビックパックンの出べそに向かって、軽く投げつけると悲鳴が聞こえてきた。
「みどり! 弱点は、あの出べそです! リーダーのきみのパンチで……!」
何が起きたか分からないヨッシーであったが、弱点が分かると強気になり、みどりヨッシーに声を掛ける。
「でも……、ぼくには、もう力が……、………っ」
「それなら……、二人で力を合わせて、倒しましょう!!」
ヨッシーはみどりヨッシーの体を持ち上げ、思いきりジャンプした。目の前にビックパックンの出べそが見えると、二人は拳を突き出してパンチを繰り出した。
ビックパックンは悲鳴を上げながら、弱点の出べそにダメージを与えられた事でその場に倒れ込んだ。
「やったーー!!」
ビックパックンを撃退したみどりヨッシーは、ヨッシーを抱きしめて勝利を喜んだ。
「今日は、これぐらいにしておいてやるじょー」
「お前が言うなー!」
不利な状況に追い込まれたベビークッパが捨て台詞を吐きながら逃げ出すと、あかヨッシーがツッコミを入れた。
「リーダーもカッコよかったぜ!」
他のちびヨッシー達は、今回の決闘にて活躍したみどりヨッシーの胴上げをした。その様子を見て微笑ましく感じだヨッシーは、ニッコリと笑顔を浮かべた。
「良かったですね」
そんな中_____、未だにうつ伏せの形で倒れたフリをしている🌸は起きるタイミングを完全に逃していたのであった。
・
ちびヨッシー達が寝静まったのを見計らい、🌸とヨッシーは物音を立てない様に、こっそりと家から出て行く。
「この先の浜辺に行くと、キレイな夜空が見えるんですよ」
『へぇ〜、ロマンチックだね』
ヨッシーは🌸の手を握り、夜空を見る為に浜辺を目指していく。この時間帯は敵キャラも寝静まっている為に二人に攻撃を仕掛けてくる者は誰も居ない。ベビークッパも昼間の決闘でやられた事から不貞寝しているので、夜間の襲撃もなかった。
「着きましたよ」
浜辺に到着して、🌸は顔を上げると感嘆の声を上げた。藍色の空には_____、無数の
「ねぇ🌸さん。何でわざと攻撃を受けてたんですか?」
『へ?……な、なんの事?』
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昼間のビックパックンとの決闘において、🌸が故意的に攻撃を受け、みどりヨッシーと協力せざるを得ない場面を作ったのは、ヨッシーにはお見通しであった。
それでも、🌸がハンマーを投げつけた事まではさすがに分からなかったのである。
『あれは〜……、作戦通りな訳で』
「どんな作戦ですか!」
みどりヨッシーの心中を自分が話す訳にはいかないと思い、笑って誤魔化した🌸にヨッシーはツッコミを入れた。
すると、ヨッシーは眉を下げると顔を俯かせて、ゆっくりと口を開いた。
「🌸さんは……その………、わたしよりもおちびちゃん達の方が……、好きなんですか?」
『……、どうして?』
「だって、花見に行く時も………、みどりと仲良さそうだったし、ご飯の時もみんなの事も大事そうに見てたから………、ヤキモチですっ」
ちびヨッシー達が🌸と旅をしていたのをヨッシーは知っていた。しかし、いざ目の前で仲が良く距離が近い姿を見せられ、まだ幼い子供だとしてもヨッシーは、気が気でならなかったのである。
女々しく嫉妬心を剥き出しにしたヨッシーを見た🌸は以前、みどりヨッシーに言われた言葉を思い出した。
"ぼくのしあわせは……、島が元に戻る事も勿論だけど、🌸さんとヨッシーさんがこれからも仲良く居てくれる事もあるんだって……"
『あのね、わたしとヨッシーが仲良くしてると幸せって言ってくれた子が居たんだよ』
「お、おちびちゃんに……言われたんですか?」
『うん。ちびちゃん達も、わたしがヨッシーの事が好きなのは知ってるし……、それに、わたしはヨッシーと居ると凄く幸せだよ。ヨッシーは違うの?』
🌸は腰を上げて、顔を近づけていく。迫られた事で甘い匂いを間近に感じ取ったヨッシーは、クラッと頭から後ろに倒れそうになるも、何とか堪えて🌸を見た。
「わ、わたしだって……、🌸さんと一緒に居られるだけで幸せですよ。こうやって二人きりになれて、凄くドキドキして…………、わたしの方が🌸さんの事、沢山知ってますっ。おちびちゃん達より、可愛い所もたーくさん知ってますもん」
ヨッシーは頬を紅潮させながらそう言うと、🌸を自分の元へ引き寄せていく。🌸も強引に引き寄せられるとは思わず、小さく声が出た。目の前にヨッシーの顔が来ると、声を掛ける前に唇を封じられた。
「ヨ、ヨッシー……、んっ…、ふ、ぅ……♡」
「あの子達はズルいですっ。でもわたしっ、いっぱい、いっぱい……、ちゅーもしてますもん。えっちな事だって…………」
『ふぁ……、っ、……ヤキモチ妬いてるヨッシーも………、可愛いよ♡』
ヨッシーは、🌸の背中に回した腕に力を込めた。角度を変えながらも、何度も軽いキスを繰り返して唇を
「🌸さんもズルいですっ。こんなにわたしの事、ドキドキさせてくるんですから……っ、…、んっ……っ、ふ………、でも、その
唇を離した際に、互いを繋ぐ銀色の糸が月の光によって輝いた。ヨッシーはそれを舐め取り、🌸の唇も一緒に舐めた。
浅い呼吸を繰り返しながらも、🌸の頬は紅潮して口元からは
『むっ……、ヨッシーが、いっぱいちゅーしたからでしょ』
「えへへっ……、🌸さんの事を一番好きなのは、わたしですもん♡」
ヨッシーは、🌸に対しての愛おしさが抑えきれずに再び抱き締めた。
ちびヨッシー達に招待されて、ヨッシーアイランドに赴いた🌸であるが、幼いちびヨッシー達に隠れて、ヤキモチ焼きのヨッシーに愛されるのはしばらく続くのであった_______。
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◆あとがき
24巻に収録されている"ヨッシーパラダイス編"でした。夢小説の方で書く予定でしたが急遽、変更して短編で纏めさせて頂きました。1面が今回。2面はマリオ、ヨッシー +ちびヨッシー達の話となります。
みどりヨッシーが先輩ヨッシーに嫉妬するという情報だけは知っていたので、電子書籍で購入していざ読んだら、あまりにも予想通りな展開と嫉妬の仕方を見せてくれたみどりヨッシーでした。みどり可愛いよみどり。
ヨッシーアイランド上陸・ベビークッパ戦は漫画通りになります。後半の二人きりパートは大人チックな感じを出したかったので、個人的には満足です。ちびヨッシー達が実は起きてて、付いてきているというオチはありません。普通に就寝しているので、二人がイチャイチャしてるのは知りません。こんな感じに、一話限りの漫画沿いのネタもちょこちょこ載せていきたいですね。
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