短編(R指定もの)
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◆🌸がヨッシーになる話。
◆同種化/口移し/敵キャラ(食用)を食す描写あり。
◆人を選ぶ内容となっている為、マリオくんの雰囲気を大事にしたい方・上記の描写が苦手な方はブラウザバック推奨。
・
太陽が昇り、いつもの様に朝がやって来る。指定された時間を迎えると____、目覚まし時計は、けたたましく鳴り出した。
🌸は呻きながらも、手を伸ばして時計のスイッチを押そうとしたが、手の感触に違和感を抱いた。しかしそれよりも、この煩 い音を一刻も早く鳴り止ませたかった為、まずはスイッチを押す事を優先した。
部屋がシンッ……と静けさを取り戻し、自分の掌 を見た。寝ぼけている時は時間差で反応する事が多い🌸だが___、掌 を見た瞬間に寝ぼけていた頭が冴えていく。
ベッドから飛び出して、一階の洗面所へと向かっていく。今の自分を全身で見なければ、という思いに駆られていた。
洗面所に到着した🌸は真っ先に鏡の前に立った。そこに映された自分の姿を見ると、🌸は絶句した。何故なら______、人間の姿でなく、白色のヨッシーの姿が鏡に写されていたからだ。
『え……、えっ?えぇ??、………なに……これ………??』
訳が分からない。昨日までは普通の人間の姿をしていた。まだ夢の中に居るのかと思い頬を抓るが、痛みは伝わってきた。これは夢ではなく、現実である。
「ふわ〜ぁ……、🌸さ〜ん。大きな音が聞こえて目が覚めちゃいました〜………、何かあったんですか〜……?」
階段から、ヨッシーの声が聞こえて🌸はビクッと全身を震わせた。
どうしよう。いきなりこんな姿で出てきたら、驚くに違いない。そう思った🌸はクローゼットを漁り、今のサイズに合う衣類を探していく。
「洗面所に居るんですか〜……?」
足音が近づくと、🌸の中で焦りが生まれる。慣れない手の感触で手が滑り、衣類を持てなくなる。その事で苛立って集中力を欠いてしまい、悪循環となっていく。
ヨッシーが洗面所に足を踏み入れた時、やっとの思いでポンチョを手にして、勢いよく羽織った。
「あれ……、どうしたんですか、その格好」
『ぁ……、………お、おはよっ』
いくらポンチョを羽織っているとはいえ、先端がチョコチョコ動いている尻尾は隠しきれておらず、白色の太腿 も見えてしまっている。ヨッシーの足元が近づくに連れて、🌸はポンチョを握る力が強めていく。
真横で腰を降ろしていた事が確認出来た時、🌸は思わず目を瞑った。
自分を見るヨッシーの顔を直視するのを恐れたが_______、ヨッシーは優しく🌸を抱きしめた。
「大丈夫ですよ。🌸さんの見た目が同じヨッシー族になっても、怖がったり嫌いになったりしませんから」
何でか分かりませんけど、同じ姿で居るのは嬉しいですしね、と呑気な発言を聞いた🌸は手の力が弱まり、握られていたポンチョの裾がヒラリと落ちていく。
・
《ヨッシーの姿になっちまったぁ!?》
『朝起きたら、しろヨッシーになってて……ほら、前にヨッシーアイランドで変装した時のあんな感じの見た目に……』
胸の動悸や震えがある程度収まり、冷静さを取り戻した🌸はマリオの元へ電話を掛ける。数日前から、マリオ兄弟はピーチ姫の公務の護衛として、遠方の異国へと足を赴いていた。
《お前、変な物でも食べたんじゃないか?》
『うん……、変な魔法に掛かったとかは無いし、昨日食べた物の中に変なのが混じってたかもしれないんだよね。ピーチ姫の力で解けるなら、解いて欲しいんだけど……、あと何日ぐらい掛かんの?』
《用事次第だけど、明日にはそっちに帰れると思うぜ》
突然変異で異種に姿が変わったという事で、キノコタウンの医者の元に訪れるのは抵抗があったのだ。それだったら、ピーチ姫の祈りの力を掛けてもらう方がまだ信頼性は🌸の中ではあった。
《でも、ヨッシーになる機会なんて滅多にないだろ。そんな悲しそうにしてないで、ヨッシーの生活も楽しんでみろよ》
『お気楽すぎ! マリオも一回、ヨッシーになってみちゃえ!……、でも、ちょっと楽に考えてみるよ。ありがとね』
《兄さーん、そろそろ行くよー》
《おう。……、んじゃ、またな》
『うん』
通話を終えると、携帯電話がテーブルに置かれた。そのタイミングを見計らったかの様に、ヨッシーはひょこっと🌸の前に現れた。
「マリオさんですか?」
『うん。ヨッシーになれたんなら、ヨッシーの生活をちょっとは楽しめよ……、だって』
「マリオさんも、たまには良い事を言ってくれますね」
笑顔を浮かべ、ヨッシーがそう言い放った頃_____マリオは自分の話をされた事で大きなクシャミをしていた。
「それにしても🌸さん。いつまで羽織ものを着てるんですか?」
『え?』
服を着るのは当然ではないか_____そう思った🌸であったが、今の自分はヨッシーの姿をしている。
郷に入って郷に従うのなら、ポンチョを脱げばいいのではとなるが、それを脱いでしまえば🌸は人間で言う_____裸の状態となる事だ。裸のままで外に出る事など耐えられる訳もなく、羞恥心を感じ始める。
『そのままじゃ……、は、裸になっちゃうでしょ』
初めは🌸の言い分に首を傾 げたヨッシーであったが、意味を理解するとあぁ、と声を上げた。
「いつも服を着てますから、慣れないんですね」
『慣れる慣れないの問題じゃなくて……、落ち着かないじゃん』
裸で居るよりか、ポンチョ等のサイズに関係ない羽織ものを上から着用しておく事で、せめてもの羞恥心を消そうとする。
ヨッシーは品定めする様な目線を🌸に向けると、口元に手を当てながらフフッと笑う。
「太腿 見えちゃってるのも、なんかえっちですね♡」
羽織っていたポンチョの隙間から見える太腿 に気がつき、🌸は驚きつつもズボン類は尻尾のせいで履けない為、しょんぼりとした様子を見せかけたが、ヨッシーの腹からグギュル……、と、音が鳴った。
「わたしってば、すっかりご飯の事を忘れてました………あっ、🌸さんはどうします?せっかくヨッシーになったなら、変わった物でも食べませんか?」
腹を摩 りながら、ヨッシーは🌸の方を見ながら声を掛けた。
『変わった物?』
「はい。この辺だったら……クリボーとかノコノコとか居ますから、もし良ければ一緒にどうですか?」
冒険中にも食している敵キャラの名前を出され、いつもならば、🌸はツッコミを入れたりしてその話をスルーする事が多い。だが今日に限っては、それをしなかった。
じゅるっ___________。
(……!?、………えっ?)
敵キャラの名前を出された途端、口内の涎 の分泌量がいつにも増して多くなる。🌸は欲している。それは嫌でも理解出来てしまった。ヨッシーの体になり、食事の傾向までもがそちら側に寄っている事に🌸は驚きを隠せない。
「🌸さん……、普通のご飯食べますか?」
心配そうな表情を浮かべながら、自分を見ていたヨッシーと目が合うと、🌸はハッとした。
『……、う、ううん。ちょっとクリボーとかは……、缶詰でチャレンジして見ようかな』
無理して笑みを作った🌸であったが、ヨッシーはパァッと明るい表情を見せた。
「そしたら、クリボンの缶詰がありますから、お皿に乗せておきますね♪」
鼻歌を歌いながら、ヨッシーは台所の戸棚に入っている缶詰を取り出していく。🌸も冷蔵庫に入れていた残り物のおかずを取り出し、テーブルに並べていく。
「はい、これがクリボンですよ」
皿に乗せられたクリボンは、ステージで見かける様な姿ではなかった。食用なので勿論、動くはずもないが白目を剥いた状態で、体の至る所に焦げ目の跡が付けられている。
変わり果てた姿を見ても、🌸の口内ではさらに涎 が分泌されていた。
「んーっ! やっぱりご飯は美味しいものですね! クリボンはいつ食べても、美味しさが変わりません!」
そんな自分に恐怖を感じ始めていた🌸は、先にクリボンを口にはせず、残り物のおかずである野菜炒めを食べ始めていく。
味覚は人間の時と同じで、しっかりと伝わってくる。マズイとも思わないが、何十回も噛んで飲み込んでも腹が満たされない。
(いくら食べても全然、食べた気にならない………やっぱり、ヨッシーの胃袋って人間とは違うんだ)
白米、野菜、スープ類……いつもの🌸ならそれだけ食べれば腹一杯となり、完食している筈だった。だが、ヨッシーの体になった今は全く腹が満たされず、いつもの倍以上の食事量を摂取していた。そして残すは、クリボンのみとなった。
「🌸さんの分のクリボンは、わたしが食べさせてあげますね」
気遣いを見せ、ニッコリと笑顔を浮かべたヨッシーは、🌸の分のクリボーを取ると口に含んで噛み始めた。
心の準備が出来ていなかった🌸は、突然の事に驚いた。
クリボンを噛みながら、ヨッシーは🌸の隣に着席してから、距離を縮めていくと_____、🌸の唇と自らの唇を重ねた。
『ちょっ……、ふっ、う……?!』
「ん、っふ……、欠片が落ちちゃいますから、ちゃんと食べて下さいね」
ヨッシーが口内に含んでいたクリボンは欠片となり、口移しを行っていく。🌸は両頬に手を添えられていたせいで逃げられず、口内にクリボンの欠片が入っていく光景をただ受け入れるしかなかった。
怖い。嫌だ。異物が、クリボンが口の中に入ってる。食感は柔らかく噛みごたえがあったものの、敵キャラを食している事実に🌸は泣きそうになった。
このまま噎 せて吐き出しそうになるかと思ったが______次第にクリボンの味が分かっていくと、旨味 を感じ始めていた。
「ふふっ、美味しいですか?」
苦しみながら呻いていた🌸が、恍惚 とした表情を浮かべながら、クリボンを食し始めていた事に気がついたヨッシーだが、あえて知らないフリをして問いかけた。
『う、……っ、うん………、ちょっとだけ、美味しい……っ』
クリボンを食し、美味しいという自分と同じ感想を抱いてくれた🌸を見て、ヨッシーはいつもと変わらぬ満面の笑みを浮かべた。
「それは良かったですっ」
🌸が食したクリボンの欠片は食道を通り、胃の中へと運ばれていく。
朝食で取った白米や野菜等は消化されていたものの_______、それらが全て一箇所に集められており、白く小さな塊が出来始めていた。
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◆🌸がヨッシーになる話。
◆同種化/口移し/敵キャラ(食用)を食す描写あり。
◆人を選ぶ内容となっている為、マリオくんの雰囲気を大事にしたい方・上記の描写が苦手な方はブラウザバック推奨。
・
太陽が昇り、いつもの様に朝がやって来る。指定された時間を迎えると____、目覚まし時計は、けたたましく鳴り出した。
🌸は呻きながらも、手を伸ばして時計のスイッチを押そうとしたが、手の感触に違和感を抱いた。しかしそれよりも、この
部屋がシンッ……と静けさを取り戻し、自分の
ベッドから飛び出して、一階の洗面所へと向かっていく。今の自分を全身で見なければ、という思いに駆られていた。
洗面所に到着した🌸は真っ先に鏡の前に立った。そこに映された自分の姿を見ると、🌸は絶句した。何故なら______、人間の姿でなく、白色のヨッシーの姿が鏡に写されていたからだ。
『え……、えっ?えぇ??、………なに……これ………??』
訳が分からない。昨日までは普通の人間の姿をしていた。まだ夢の中に居るのかと思い頬を抓るが、痛みは伝わってきた。これは夢ではなく、現実である。
「ふわ〜ぁ……、🌸さ〜ん。大きな音が聞こえて目が覚めちゃいました〜………、何かあったんですか〜……?」
階段から、ヨッシーの声が聞こえて🌸はビクッと全身を震わせた。
どうしよう。いきなりこんな姿で出てきたら、驚くに違いない。そう思った🌸はクローゼットを漁り、今のサイズに合う衣類を探していく。
「洗面所に居るんですか〜……?」
足音が近づくと、🌸の中で焦りが生まれる。慣れない手の感触で手が滑り、衣類を持てなくなる。その事で苛立って集中力を欠いてしまい、悪循環となっていく。
ヨッシーが洗面所に足を踏み入れた時、やっとの思いでポンチョを手にして、勢いよく羽織った。
「あれ……、どうしたんですか、その格好」
『ぁ……、………お、おはよっ』
いくらポンチョを羽織っているとはいえ、先端がチョコチョコ動いている尻尾は隠しきれておらず、白色の
真横で腰を降ろしていた事が確認出来た時、🌸は思わず目を瞑った。
自分を見るヨッシーの顔を直視するのを恐れたが_______、ヨッシーは優しく🌸を抱きしめた。
「大丈夫ですよ。🌸さんの見た目が同じヨッシー族になっても、怖がったり嫌いになったりしませんから」
何でか分かりませんけど、同じ姿で居るのは嬉しいですしね、と呑気な発言を聞いた🌸は手の力が弱まり、握られていたポンチョの裾がヒラリと落ちていく。
・
《ヨッシーの姿になっちまったぁ!?》
『朝起きたら、しろヨッシーになってて……ほら、前にヨッシーアイランドで変装した時のあんな感じの見た目に……』
胸の動悸や震えがある程度収まり、冷静さを取り戻した🌸はマリオの元へ電話を掛ける。数日前から、マリオ兄弟はピーチ姫の公務の護衛として、遠方の異国へと足を赴いていた。
《お前、変な物でも食べたんじゃないか?》
『うん……、変な魔法に掛かったとかは無いし、昨日食べた物の中に変なのが混じってたかもしれないんだよね。ピーチ姫の力で解けるなら、解いて欲しいんだけど……、あと何日ぐらい掛かんの?』
《用事次第だけど、明日にはそっちに帰れると思うぜ》
突然変異で異種に姿が変わったという事で、キノコタウンの医者の元に訪れるのは抵抗があったのだ。それだったら、ピーチ姫の祈りの力を掛けてもらう方がまだ信頼性は🌸の中ではあった。
《でも、ヨッシーになる機会なんて滅多にないだろ。そんな悲しそうにしてないで、ヨッシーの生活も楽しんでみろよ》
『お気楽すぎ! マリオも一回、ヨッシーになってみちゃえ!……、でも、ちょっと楽に考えてみるよ。ありがとね』
《兄さーん、そろそろ行くよー》
《おう。……、んじゃ、またな》
『うん』
通話を終えると、携帯電話がテーブルに置かれた。そのタイミングを見計らったかの様に、ヨッシーはひょこっと🌸の前に現れた。
「マリオさんですか?」
『うん。ヨッシーになれたんなら、ヨッシーの生活をちょっとは楽しめよ……、だって』
「マリオさんも、たまには良い事を言ってくれますね」
笑顔を浮かべ、ヨッシーがそう言い放った頃_____マリオは自分の話をされた事で大きなクシャミをしていた。
「それにしても🌸さん。いつまで羽織ものを着てるんですか?」
『え?』
服を着るのは当然ではないか_____そう思った🌸であったが、今の自分はヨッシーの姿をしている。
郷に入って郷に従うのなら、ポンチョを脱げばいいのではとなるが、それを脱いでしまえば🌸は人間で言う_____裸の状態となる事だ。裸のままで外に出る事など耐えられる訳もなく、羞恥心を感じ始める。
『そのままじゃ……、は、裸になっちゃうでしょ』
初めは🌸の言い分に首を
「いつも服を着てますから、慣れないんですね」
『慣れる慣れないの問題じゃなくて……、落ち着かないじゃん』
裸で居るよりか、ポンチョ等のサイズに関係ない羽織ものを上から着用しておく事で、せめてもの羞恥心を消そうとする。
ヨッシーは品定めする様な目線を🌸に向けると、口元に手を当てながらフフッと笑う。
「
羽織っていたポンチョの隙間から見える
「わたしってば、すっかりご飯の事を忘れてました………あっ、🌸さんはどうします?せっかくヨッシーになったなら、変わった物でも食べませんか?」
腹を
『変わった物?』
「はい。この辺だったら……クリボーとかノコノコとか居ますから、もし良ければ一緒にどうですか?」
冒険中にも食している敵キャラの名前を出され、いつもならば、🌸はツッコミを入れたりしてその話をスルーする事が多い。だが今日に限っては、それをしなかった。
じゅるっ___________。
(……!?、………えっ?)
敵キャラの名前を出された途端、口内の
「🌸さん……、普通のご飯食べますか?」
心配そうな表情を浮かべながら、自分を見ていたヨッシーと目が合うと、🌸はハッとした。
『……、う、ううん。ちょっとクリボーとかは……、缶詰でチャレンジして見ようかな』
無理して笑みを作った🌸であったが、ヨッシーはパァッと明るい表情を見せた。
「そしたら、クリボンの缶詰がありますから、お皿に乗せておきますね♪」
鼻歌を歌いながら、ヨッシーは台所の戸棚に入っている缶詰を取り出していく。🌸も冷蔵庫に入れていた残り物のおかずを取り出し、テーブルに並べていく。
「はい、これがクリボンですよ」
皿に乗せられたクリボンは、ステージで見かける様な姿ではなかった。食用なので勿論、動くはずもないが白目を剥いた状態で、体の至る所に焦げ目の跡が付けられている。
変わり果てた姿を見ても、🌸の口内ではさらに
「んーっ! やっぱりご飯は美味しいものですね! クリボンはいつ食べても、美味しさが変わりません!」
そんな自分に恐怖を感じ始めていた🌸は、先にクリボンを口にはせず、残り物のおかずである野菜炒めを食べ始めていく。
味覚は人間の時と同じで、しっかりと伝わってくる。マズイとも思わないが、何十回も噛んで飲み込んでも腹が満たされない。
(いくら食べても全然、食べた気にならない………やっぱり、ヨッシーの胃袋って人間とは違うんだ)
白米、野菜、スープ類……いつもの🌸ならそれだけ食べれば腹一杯となり、完食している筈だった。だが、ヨッシーの体になった今は全く腹が満たされず、いつもの倍以上の食事量を摂取していた。そして残すは、クリボンのみとなった。
「🌸さんの分のクリボンは、わたしが食べさせてあげますね」
気遣いを見せ、ニッコリと笑顔を浮かべたヨッシーは、🌸の分のクリボーを取ると口に含んで噛み始めた。
心の準備が出来ていなかった🌸は、突然の事に驚いた。
クリボンを噛みながら、ヨッシーは🌸の隣に着席してから、距離を縮めていくと_____、🌸の唇と自らの唇を重ねた。
『ちょっ……、ふっ、う……?!』
「ん、っふ……、欠片が落ちちゃいますから、ちゃんと食べて下さいね」
ヨッシーが口内に含んでいたクリボンは欠片となり、口移しを行っていく。🌸は両頬に手を添えられていたせいで逃げられず、口内にクリボンの欠片が入っていく光景をただ受け入れるしかなかった。
怖い。嫌だ。異物が、クリボンが口の中に入ってる。食感は柔らかく噛みごたえがあったものの、敵キャラを食している事実に🌸は泣きそうになった。
このまま
「ふふっ、美味しいですか?」
苦しみながら呻いていた🌸が、
『う、……っ、うん………、ちょっとだけ、美味しい……っ』
クリボンを食し、美味しいという自分と同じ感想を抱いてくれた🌸を見て、ヨッシーはいつもと変わらぬ満面の笑みを浮かべた。
「それは良かったですっ」
🌸が食したクリボンの欠片は食道を通り、胃の中へと運ばれていく。
朝食で取った白米や野菜等は消化されていたものの_______、それらが全て一箇所に集められており、白く小さな塊が出来始めていた。
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