空中スタジアム
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
ゲームキャラクターの命が吹き込まれたファイター達が住まう"この世界"。
町外れの平地に設置されていた空中スタジアムでは、熱狂的な様子を見せる大勢の観客が集い満席状態である。観客達がここまで盛り上がっていのは、ある二人のファイターの大乱闘が始まるからであった。
スタジアム全体が熱に包まれているかと思われたが_____ゲート近くで立ち見をしている🌸は、さほど盛り上がりを見せておらず、周囲と温度差が生まれていた。
『あれは………』
開始時刻と同時に、二体のファイターのフィギュアがスタジアムに放り込まれた。観客席からは歓声が飛んだ。
「今日は、カービィが相手か」
「マリオと戦うの、カービィひっさしぶり!」
実体化して現れたのは____ファイターの中では"歴代の勇者"とも称されているマリオとカービィだった。"この世界"において、知らない者は居ないと豪語出来るという者も居る。これは🌸を除いての話となるのだが。
「じゃあ、始めようか!」
「うんっ!」
戦闘態勢に入ると、ゴングが鳴り響いた。
「ファイアボール!」
先制攻撃を仕掛けたのは、マリオだった。お得意の炎技を繰り出すが、カービィはホバリング能力で回避し、マリオの頭上まで飛んでいく。
「ストーン!」
石に変形し、マリオに狙いを定めて急降下する。するとカービィの動きを始めから読んでいたかの様に、マリオは俊敏な動きで狙いから外れた。
「ミドルキック!」
ストーン状態が解除された隙を狙い、マリオはキックを披露した。
「スピニングキック!」
同じくカービィも対抗する様に、短いリーチであるにも関わらずキックをし、ダメージを最小限に抑えた。
「くっ……中々やるね!」
「そっちこそ!」
幾多もの大乱闘を経験している二人は会場の熱が移ったのか、興奮した様子ながらも笑みを浮かべる。
🌸は変わらず、観客やマリオ達の熱が移り盛り上がる様子を見せない。彼らがファイターである事を大乱闘が始まってからと思い出し、何故これほどまでに盛りあがっているのか理解し難いのであった。
(どうして人々は、あそこまで盛り上がっているのだろうか。人に合わせて盛り上がる事は……"まだ出来ない")
そもそも、空中スタジアムも自分の意思で来場したのかも分からなかった。"気がついたら"、🌸はこの場所に居たのであったから。
🌸が一人で考え事をしている間に、どうやら大乱闘の決着が着いた様だ。先程までスタジアム中から発せられた歓声も今ではすっかり止んでいる。
スタジアムに目を向けると、カービィは戦闘不能になった事でフィギィアに戻されていた。マリオがプレートに触れると、カービィはゆっくりと起き上がる。
「あーぁ、ぼく負けちゃったぁ」
「良い大乱闘だったよ」
「マリオと戦えて、とーっても楽しかった!」
互いに握手を交わすと、盛り上がりがピークに達した。🌸は依然として、無表情を貫いていた。
.
ゲームキャラクターの命が吹き込まれたファイター達が住まう"この世界"。
町外れの平地に設置されていた空中スタジアムでは、熱狂的な様子を見せる大勢の観客が集い満席状態である。観客達がここまで盛り上がっていのは、ある二人のファイターの大乱闘が始まるからであった。
スタジアム全体が熱に包まれているかと思われたが_____ゲート近くで立ち見をしている🌸は、さほど盛り上がりを見せておらず、周囲と温度差が生まれていた。
『あれは………』
開始時刻と同時に、二体のファイターのフィギュアがスタジアムに放り込まれた。観客席からは歓声が飛んだ。
「今日は、カービィが相手か」
「マリオと戦うの、カービィひっさしぶり!」
実体化して現れたのは____ファイターの中では"歴代の勇者"とも称されているマリオとカービィだった。"この世界"において、知らない者は居ないと豪語出来るという者も居る。これは🌸を除いての話となるのだが。
「じゃあ、始めようか!」
「うんっ!」
戦闘態勢に入ると、ゴングが鳴り響いた。
「ファイアボール!」
先制攻撃を仕掛けたのは、マリオだった。お得意の炎技を繰り出すが、カービィはホバリング能力で回避し、マリオの頭上まで飛んでいく。
「ストーン!」
石に変形し、マリオに狙いを定めて急降下する。するとカービィの動きを始めから読んでいたかの様に、マリオは俊敏な動きで狙いから外れた。
「ミドルキック!」
ストーン状態が解除された隙を狙い、マリオはキックを披露した。
「スピニングキック!」
同じくカービィも対抗する様に、短いリーチであるにも関わらずキックをし、ダメージを最小限に抑えた。
「くっ……中々やるね!」
「そっちこそ!」
幾多もの大乱闘を経験している二人は会場の熱が移ったのか、興奮した様子ながらも笑みを浮かべる。
🌸は変わらず、観客やマリオ達の熱が移り盛り上がる様子を見せない。彼らがファイターである事を大乱闘が始まってからと思い出し、何故これほどまでに盛りあがっているのか理解し難いのであった。
(どうして人々は、あそこまで盛り上がっているのだろうか。人に合わせて盛り上がる事は……"まだ出来ない")
そもそも、空中スタジアムも自分の意思で来場したのかも分からなかった。"気がついたら"、🌸はこの場所に居たのであったから。
🌸が一人で考え事をしている間に、どうやら大乱闘の決着が着いた様だ。先程までスタジアム中から発せられた歓声も今ではすっかり止んでいる。
スタジアムに目を向けると、カービィは戦闘不能になった事でフィギィアに戻されていた。マリオがプレートに触れると、カービィはゆっくりと起き上がる。
「あーぁ、ぼく負けちゃったぁ」
「良い大乱闘だったよ」
「マリオと戦えて、とーっても楽しかった!」
互いに握手を交わすと、盛り上がりがピークに達した。🌸は依然として、無表情を貫いていた。
.