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『やったね、ヨッシー！』
「🌸さん………、………わたし、頑張りました？」
『うん。凄く頑張ってたし………、それにカッコよかったよ』
「……、……………、えへへっ」


体に蓄積されている疲れが多いにも関わらず、ヨッシーは笑顔を浮かべた。🌸には、とても疲れている様には見えなかった。


「ち、…………、ちゅーは、貰いますっ」
『ちゃんと覚えてるから、大丈夫だよ』


ヨッシーが上半身のみ体を起こすが、無理をしている様にも思える。だが、自分との約束を柱にベビィクッパと戦ったヨッシーの気持ちを踏みにじるような事はしないと🌸は思っていた。


一回目は感謝の意を込めて、頬にキスをした。今回も全く同じ所にしても、ヨッシーは面白くないだろう。




目線を合わせた🌸は頬にでなく_____、口元にキスをした。しょっぱいですね、とヨッシーの感想が零れた。



「にへへっ♡ もう一回です♡」
『調子に乗らないのっ』



🌸は頬を赤く染めながら、ヨッシーを睨みつけると額にデコピンをした。


「おーーい！ お前らーーーっ！！」


遠方から声が聞こえ、マリオ達が振り向くと_____、現地のヨッシー達が大勢で駆けつけて来た。その際に、ベビークッパが入ったタマゴとぶつかり、タマゴは海へと落とされた。


「あの時のヨッシー達か！」
「朝から騒がしいから何かと思えば、何だこりゃ？」


カメックは、海に落とされたタマゴを慌てた様子で追いかけていく。しばらくの間は、ヨッシーアイランドにも現代に戻る事すら難しいだろうとマリオ達は思った。


「うるさくて、起きちまったよ」
「すげぇ、近所迷惑だったんだな」


どうなら、巨大化したベビークッパとマリオ達の対決は島中に響いていた様であった。



のどかな雰囲気が流れかけた時、🌸が猛スピードでこちらに向かってくるコウノトリの姿を目撃した。



「見つけたーーーっっ！！」



島に着陸すると、キョトンとした顔を浮かべる二人の赤ちゃんを見てからホッとして、深く息を吐いた。


「お前、もしかしてこの二人を運んでたコウノトリか？」
「そうなんですわ！ その子ら、わいが落としてしもうた子やったけど、ずっと探しても見つからんくて……、あんさんらが拾ってくれはったんか！」


感謝の言葉を述べたコウノトリが顔を上げると_____、拳を構えていたマリオとルイージが目の前に立っており、背筋が凍った。


「そもそも、お前がカメックに赤ちゃんを取られたのが悪いんだろ〜！」
「しっかりしとけよ〜〜！」
『止めなさいって。こうやって、わざわざ来てくれたんだから』
「今日も朝から忙しいなぁ」


コウノトリを殴りつける二人を宥める🌸を見て、現地のヨッシーは呑気にそう言った。


「もう落とすんじゃねーぞ」
「ほんま、すんまへんでしたわ………」
『でも、この子達を運んだら仕事はおしまいなんでしょ？』
「そうやないんですわ。今度は、この子らと同じ所の生まれになる女の子も届けなアカンのですから。けど、もうミスりまへんから」


二人の赤ちゃんと同じ出身地で生まれる予定とされている女の子………、🌸は、その子の事について話を聞こうと思ったが、あえて聞かずに唾を飲み込んだ。



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