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「この部屋では、どんな占いをするんですか？」
「この玉で、お前達の本心を見てやるよ」


死神さんが水晶玉を見せたが、そこには反射で五人の顔が映っているだけで他には何も無かった。



"赤ちゃんマリオのお守りなんて、バカバカしくてやってられっかよォ"

"マリオをやっつけて、このおれが主役になるぜ"




どこからか、ヨッシーとルイージの声が聞こえた。二人は一言も言葉を発していなかった為に驚いた様子を見せるが、マリオは自分の悪口を言われた事で苛立ちを見せた。


「お前ら、そんな事考えてたのかよ〜〜っ」
「思ってませんってば！」
「おれは、ちょっと…………」



ヨッシーは完全否定したが、ルイージは日頃から思っている事でもあったので、否定する事が出来なかった。



"マリオなんか死んじまえ！！"



「そこまで言うかーーーっ！」
「違いますってば！！」


今度は二人の事が同時に聞こえ、あからさまな悪口を言われたマリオはヨッシーに詰め寄った。


『ねぇ待って！ 今、二人とも喋ってたのに、別の所から声が聞こえたよ』
「はっ？ でもコイツら、おれの事を……！」


目の前に居た二人が喋っていたにも関わらず、別の所から声が聞こえて🌸は不審に思う。


マリオは怒りで冷静に対処出来ずにいたが_____死神さんの影に隠れて、二人の声真似をしていたカメックはドキッとした、冷や汗が垂れた。



「マズイッ、さっさとワタボーを落とせっ！」



作戦がバレる前にカメックが命令を下すと、死神さんはワタボーを用意した。



ルイージとヨッシーの頭上にワタボーが落とされると_____、二人の目付きが鋭くなっていく。



「ごちゃごちゃうるせーぞ！ お前ら！！」
「いい加減にしろってんだ！！」



口調や態度が荒々しくなった二人を見て、マリオと🌸、赤ちゃんマリオは驚いた様子で顔をそちらに向けた。


「お前ら、なんか変だぞ？」
「変なのは、お前の顔じゃ〜〜っ！」


マリオが声を掛けるも、ヨッシーはいつもの穏やかな様子は鳴りを潜（ひそ）め_____、凶暴的な面をさらけ出して、マリオの顔面を殴り付けた。


「ばぶぶ〜〜っ」


異変に気づいた赤ちゃんマリオがヨッシーの体をよじ登り、大丈夫かと声を掛ける。


「うるせぇガキだな」
『何言ってんの？』
「赤ちゃんを守るのは、お前の役目だろ」


明らかに態度の異なるヨッシーを見て、🌸とマリオは不審に思いながらも声を掛ける。

気だるげな表情で二人を見ると____、ヨッシーは、ヒップドロップの体勢に入った。


「ざけんじゃねーよ！ んな事、バカバカしくてやってられっか！！」


ヨッシーが暴言を吐きながら三人にめがけて、躊躇なくヒップドロップを放った。攻撃が当たる直前で🌸が赤ちゃんマリオを身を呈して守り、赤ちゃんマリオだけは無傷で済んだ。


『ヨッシー、ホントにどうしちゃったの？』
「さっきの占いは、やっぱり本心だったのか……」


ヒップドロップでダメージを受けた二人だが____、そんな事も構わず今度は、ルイージが襲いかかってきた。


「主役をよこせーーっ！！」
「お前まで調子に乗るなー！」


マリオがファイアボールを繰り出すと、ルイージに命中した。ワタボーの効果で凶悪な面が目立っても、ステータスはそのままであるルイージはそのまま倒れていく。


そして今度は、ヨッシーに向けてファイアボールを放っていく______、



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