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赤ちゃんルイージを取り戻す為・🌸を大人の姿へ戻す為に、四人はクッパ城を目指していた。




カメックの追跡を振り切って、山道を歩いていた🌸だが_____、雪が舞っている事で視界を遮られていた。


「お〜〜、ここだ！ ここ！ 早く来いよ〜！」


一足早く登山していたマリオは、🌸達の姿を捉えると、大きく手を振って自分の居場所を教えた。



「おれ達の家を作ったぞ！」



マリオが指した場所には_____、二階建ての豪邸が建設されていた。屋根にはレンガ造りの煙突も付けられており、拘りが見られた。


「す、凄い家ですね〜！」
「いつの間に作ったんだよ」


扉を開けると、豪勢な部屋が広がっている_____、かと思われたが、実際は薄汚れた畳が敷かれて壁には、木の板が貼られていたりと粗末な造りとなっていた。


「中は狭いんだけどな」
「しかも、ハリボテかよ〜！」


ルイージが、窓から外を覗いた際_____、外から見た豪邸がただのハリボテであると知り、ガッカリした様子で声をあげた。


『どうして、家なんか作ったの？』
「家が無きゃ、サンタさんがプレゼント持ってきてくれないだろ？」
「それが目的かーーっ！ クリスマスで、浮かれてる場合じゃないだろっ！」
「ヨッシーは、もっと浮かれてるぞ」


マリオの言葉を聞いてから_____、ヨッシーと赤ちゃんマリオは、すっかりクリスマスムード全開で盛り上がり、クリスマスツリーも用意していた。


「クリスマス、パーッとやりましょう！ パーッと！」
「ばぶ〜！」
『そんじゃ今なら、わたしの所にもサンタ来るよね？』


幼児化した体ならば、サンタからプレゼントを貰えるのではないかと思った🌸は、意味深な笑みを浮かべた。


「赤ちゃんのおれの事、すっかり忘れてるのね……」




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夜も更けて、マリオ達が布団に入って就寝していた中_____、外では、サンタクロースに扮したカメックが手下のヘイホーを連れて、マリオ達の元へと向かっていた。


「今日はこの格好で、堂々と赤ちゃんを盗みに入れますね」
「泥棒ですよ、それ」


赤ちゃんマリオが目的であるのは変わりないが、発言の内容が泥棒そのものであった為にヘイホーがツッコミを入れた。



カメック達は、マリオが達が居る家の近くまで来ると、不快そうにして豪邸を眺める。


「ほ〜〜っ、生意気に立派な家なんか、作ってますね」


煙突がある事に気がついてから、物音が出てしまう玄関からでなく煙突から入ると計画を変更し、赤ちゃんマリオを盗む事を決めた。



だが、ハリボテの豪邸である事を知らなかったカメック達は、そのまま落下していく形で家の中に入っていく。

落下した衝撃で大きな物音を出してしまったが幸いな事に、マリオ達が目を覚ます事はなかった。


「よーし……、今の内に、赤ちゃんを盗んじゃいましょう」


カメックは、足音を立てない様に歩いていくも____、寝相を変えたヨッシーに臀部（でんぶ）を噛まれる。声を出してはバレる為、カメックは声を押し殺す。

だが、その後も寝相の悪いマリオ達に噛みつかれ、蹴られの繰り返しであった。赤ちゃんマリオを盗んでいないにも関わらず、カメックはボロボロとなっていた。



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