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「う〜〜ん……、何かあったのかぁ？」
「せっかく、美味しいもの食べてましたのに……」
「いつまで寝ぼけてんだ！」


遅れて起きたルイージとヨッシーにマリオが大声を出して、無理やり目を覚まさせた。


『赤ちゃんが攫われちゃった！ 早く助けないと！』
「えっ？ お前、🌸なのか！？」
『説明は、赤ちゃんを助けてからね！』


ルイージもマリオ同様、小さくなった🌸を見て驚きを隠せなかった。

だが、ヨッシーだけは_____、目にハートマークを浮かべて🌸を思いきり抱きしめる。


「わぁ〜〜〜♡ 可愛いです〜〜♡♡」
『く……っ、く、苦しい〜〜〜っっ』
「んな事してる場合じゃねーよ！ 赤ちゃんのおれが、攫われたんだよ！！」


マリオはそう言いながら、🌸をヨッシーから無理やり引き剥がした。


「あら、タコ焼きが飛んでますね」


ヨッシーは、シャボン玉に包まれたへんしんアイテムを発見するも食べ物と勘違いして食べてしまった。

だが、体内に取り込まれた事で____、へんしんアイテムは効果を発揮し、ヘリコプターへと変身していく。


「これで、カメックを追いかけるぞ！」


三人はヨッシーの体に掴む形で乗り込み、赤ちゃんマリオを取り返す為にカメックの元へと猛スピードで向かっていく。


『どうするの？』
「攻撃用のスイカアイテムを持ってきたんだ。これをヨッシーに食わせて………」


カメック達の姿を捉えると、マリオは緑色のスイカを取り出してから、ヨッシーの口に無理やり詰め込んだ。

そして、スイカの種をコカメックとカメックに向けて飛ばしていき____、カメック達は、ダメージを受けながらW（ワールド）1の砦に墜落していく。


「よし、おれ達も行くぞ！」
「はい！」
『……あれ？』
「ヨッシー、お前……元に戻ってるぞーーっ！」


ヨッシーが元の姿に戻っている事にと🌸マリオが気がつくも、時は既に遅し。







カメック達と同じく砦に墜落し、そこはボスステージの部屋であった。



『う、動けない〜〜………』



瓦礫の下敷きになっている🌸は、普段よりも大幅に体力が落ちていた。瓦礫（がれき）から、抜け出す事も出来なくなっていた所をマリオに助けられた。


「小さくなったから、体力も落ちてるのか」
「赤ちゃんはどこだ？」


部屋を見渡すと____、スターのお守りとシャボン玉に守られている、赤ちゃんマリオを発見した。



「ちょっと待つだ」



マリオ達が、赤ちゃんマリオの元へと向かおうとすると____、砦のボスである、ビックドンブリが立ちはだかる。


「その前に、おらを倒さねーとダメだ」


ビックドンブリは自身の弾力性を活用したドンブリブレスをマリオに喰らわせ、ダメージを与える。


「新必殺技の"ヒップドロップ"ですっ！」


ヨッシーが頭上から攻撃を仕掛けるも___、弾力性のあるビックドンブリには全く効かず、跳ね返るだけであった。

ルイージはタマゴを発見すると、攻撃のカギになると思ってマリオに渡した。


「よ〜し、今度はおれの番だ！ トル"ネード"投法で超豪速球だーーっ！！」


マリオはビックドンブリを狙って、タマゴを投げていくが______、ビックドンブリは器用に跳ねる事で攻撃を回避していく。


「そんなもん、当たん"ネード"」
「それじゃ、これならどうだっ！」
「跳ね返してやるど」


ヨッシーのヒップドロップ同様、マリオが投げたタマゴ達は全て跳ね返されていく。


「コイツ、どうすればいいんだっ！？」
「こうなりゃ、全員で食らいつくしかないな」


マリオ達がビックドンブリに苦戦している様子を見て____、体力が削られて戦う事が出来ずにいた🌸は苦悩する。


（みんな、赤ちゃんマリオを取り戻そうと頑張ってるのに………、わたしは何も出来ないで、ただ見てるだけ………、……………）



見ているだけで何も出来ないというのは___、今まで、冒険に出掛けて敵と戦ってきた🌸にとって、耐えられない事であった。



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