.




んぎゃ〜〜っ！んぎゃ〜〜〜っ！！




「いきなり泣き出しちゃった」
「お腹空いてるんじゃないか？」
『けど、この辺に食べ物があるかって言われても………』


食べ物が見つからず、困り果てている四人の姿を茂みから_____、カメックが観察しており、赤ちゃんマリオを盗むタイミングを伺っていた。


「アイツら、赤ちゃんに手こずってますね」


赤ちゃんマリオの対応で困っている隙を突いて、コカメックが奪いに行く手立てを立てた。その事など知らず、🌸は赤ちゃんマリオにあげる食べ物を探していた。


別の茂みから、成熟している赤色のスイカが飛び出ているのを🌸は発見した。珍しい色であったが、ヨッシーアイランドでは当たり前の食べ物かと思い、拾っていく。


『見て、赤いスイカがあったよ。小さく切って赤ちゃんに………』
「いいよ、そのまんまで」


スイカを受け取ったマリオはそのまま、赤ちゃんマリオの口にスイカを詰め込んだ。


「よし、行けっ！ 赤ちゃんを奪って来なさい！！」


コカメックは命令を下されると、赤ちゃんマリオを奪いに行く。

だがタイミングが悪く、スイカの効果によって_____、赤ちゃんマリオの口から炎攻撃が繰り出され、コカメック達はダメージを受けた。


『何で炎が？』
「スイカは、攻撃用のアイテムなんですよ」
「今、何か居なかったか？」


ルイージは赤ちゃんマリオの炎攻撃を受けている誰かに気がついたが、その正体がコカメックとまでは分からなかった。


「赤ちゃんにやられるんじゃ、ありませんよ」


黒焦げになって戻ってきたコカメックを見て、カメックは汗を垂らしていた。


「ここは、わたしの魔法が一番ですね」


杖をマリオ達に向けてから、カメックは魔法を掛けていく。


「なんだか、眠くなってきました、……、…………」
「おれも、…………、……………」


カメックが掛けたのは、催眠魔法であった。

ヨッシーとマリオを始めに、急激な睡魔に襲われると、地面の上で横になり、眠りについていく。


「ウキキッ、大成功です……、さぁ、今の内に赤ちゃんを………」


赤ちゃんマリオが寝ている事を遠くから確認して、コカメックに命令を下したが______、何故かコカメックにも催眠魔法が掛かっており、その場で眠りについていた。


「お前らまで寝て、どうすんですかっ！」
『わたしは起きてるけど』


背後から、🌸の声が聞こえ____、カメックはビクッと肩が震え、驚きを隠せなかった。


「全員、眠りに付かせたつもりでしたが、まさか効かなかったとは……っ」
『赤ちゃんは渡さないよっ』
「だったら……、今度は、もーっと強力な魔法を掛けてやりますよ！」


カメックは再び杖を向けると、🌸に向けて魔法を掛けていった。



.