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バカンスに訪れた恐竜ランドで、ピーチ姫がクッパに攫われた事を知ったマリオ達。橋梁のヨッシーを仲間に入れ、クッパからピーチ姫を救出するべく、ヨースター島内を駆け回っている。






「あっ」


三人を背中に乗せて走っていたヨッシーだったが＿＿、何かを見つけると、急ブレーキを掛けて足を止めた。突然止まった事で、三人の顔面がヨッシーの背中に直撃した。


「好きなんですよ、木の実」
「そんな事で、いちいち止まるなよ！」


成熟しきった木の実を見つけたヨッシーは、長い舌を器用に動かしていく。舌でつかんだ木の実はヨッシーの口中に放り込まれ、胃の中へと移動していく。

木の実を食べたいという、マリオにとっては大した理由でないと分かると、ヨッシーの頭部を叩いて怒りをぶつける。


『マリオ、いじめちゃダメでしょ』
「おい🌸、甘やかすんじゃねーよ」


🌸が自分を庇ってくれたと分かると、ヨッシーは木の実を食べながらも。頬を紅潮させて照れている。


『これだけ食べたら、夕飯抜きにすればいいんだから』
「それはイヤですっ！」
「お前の方がこえーよ」


ご飯を食べれないとなると、食欲旺盛のヨッシーにとって死活問題であった。泣く泣く、木の実を食べるのを中断する様子を見てから、マリオは🌸に引きつつ、汗を垂らした。




木の実を食べ終え、囚われた仲間をクッパの手下達から救うべく、ヨッシーは再び足を進めていく。


「あっ」


だが、またしても何かを見つけると＿＿、急ブレーキを掛けて止まった。先程と同じように、三人の顔面がヨッシーの背中に直撃した。


「急に止まるなって、言ってんだろーーっ！」
「あれですよ、あれ。あの看板を見て下さい」


怒りを露（あら）わにしたマリオだったが、ヨッシーは＿＿、遠方に見える砦と最上階に設置された謎の文字が書かれた看板を注視していた。


『何て書いてあるの？』
「あれは"ヨースター語"です」


この島特有の言語であり、説明が始まるかと思いきや_____、ヨッシーはどこからともなく巨大な鉛筆を取り出した。


「ほら、鉛筆を置けば読めるでしょ？」
「ただのクイズじゃないか！」


自信ありげに言ったヨッシーに、ルイージがツッコミを入れた。鉛筆を置いた事でヨースター語が解読出来ると、そこには「たすけて」と助けを求める言葉が書かれていた。


「仲間が、あの砦に捕まっているようです……」
『あの砦いるボスを倒せたら、仲間も助け出せるね』
「よしっ、行ってみよう」



マリオ達が、ヨッシーの仲間を救出を決意したその時_____、空から大量の土管が降り出した。それらが地上に落ちてくると、まるで四人を逃がさない様に念入りに囲っている様にも感じられる。


「こんなつまんねぇ事する奴は……、やっぱりおめぇか！」
《おちゃめなクッパちゃんでーす》


ホログラム映像として現れたクッパは茶目っ気を含めながら自己紹介をしてきたが、四人にとってはお茶目で済む状況ではなかった。


《もう逃げられないぞ。お前達は、土管に包囲されている》
「笑わせんじゃねーよ。こんな土管、ぶっ壊してやるぜ！」


その言葉が合図であったのか、マリオが土管を破壊しようと拳を構えた時に______、土管の中からピーパックンの集団が現れた。



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