未来・ヨッシーアイランド編
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「マリオを奪ってこい、マリオを奪ってこい……、マリオを奪ってこい………、………、」
耳元で囁くその姿は、催眠を掛けている様にも思える。しばらくすると、クッパは空間転移の疲れからか、急激な眠気に襲われる。
「わしは疲れたから寝るぞ、後はよろしく」
自分の部屋へ移動していく為、クッパはカメックから離れていく。そのタイミングでカメックは目を覚まし、先程の囁きが何度も脳内で繰り返されていた。
「あれはもしや、天のお告げ……!?」
自前の箒に乗り、カメックは猛スピードでクッパ城を飛び出していく。
ヨッシーアイランドの上空では、"M"と"L"のイニシャルが書かれた二つの袋をクチバシで咥え、呑気に歌を歌っているコウノトリが居た。
すると、前からこちらに迫って来るカメックを見て、コウノトリは何事かと思った。
「この赤ちゃんは頂くぜーーーっ!」
「うわうわ、うわ〜〜〜〜っ!!」
咥えていた二つの袋をひったくられ、カメックはクッパ城へ戻ろうと再び猛スピードで飛んでいく。
「キキキッ、上手くいきましたよ〜〜!これでクッパ一族は安泰ですよ〜〜〜っ!」
「なるほど。そういう事だったのか」
コウノトリでない誰かのが聞こえ、カメックは思わず振り向いた。
「未来のマリオだいっ!」
「生まれる前に、おれ達を始末するつもりだったんだな」
『そんな酷い事、させないもんねっ』
「マ……、マ、マリオーーーッ!?」
未来のマリオ達が登場した事に、カメックは驚きを隠す様子を見せられなかった。大方、クッパを追いかけてきた事は理解出来るも、計画が崩れると分かり、警戒態勢に入る。
「あなた達が出てきちゃ、話がややこしくなるんですよ」
汗を垂らすカメックは魔導服の中から、小型のナイフを取り出す。
「その剣でやる気か!?」
タイムマシンを壊すべく、カメックはナイフを突き刺した。故障する音が出てこずカメックは焦るも、黒ひげ危機一髪の要領でマリオ達は樽から飛び出ていく。
「こんな仕掛けがついてたのか!」
「余計なもん付けてんじゃねーよ!」
『どこに飛ばされちゃうの〜!?』
三人は空を飛べる持ち物を持っておらず、ヨッシーアイランドへと落下していく。一息ついたカメックは箒に付けていた袋を確認するが、声を上げた。
「しまった!今の騒ぎで赤ちゃんが一人、落っこちてしまいました!」
島へと落下していくマリオとルイージに赤ん坊を取られる恐れがあったが、今は一人目をクッパ城へと運ぶ事を選んだカメックは、悔しげな表情を浮かべていた。
「しょうがないですねっ。後で取り返しに来ますよ」
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「マリオを奪ってこい、マリオを奪ってこい……、マリオを奪ってこい………、………、」
耳元で囁くその姿は、催眠を掛けている様にも思える。しばらくすると、クッパは空間転移の疲れからか、急激な眠気に襲われる。
「わしは疲れたから寝るぞ、後はよろしく」
自分の部屋へ移動していく為、クッパはカメックから離れていく。そのタイミングでカメックは目を覚まし、先程の囁きが何度も脳内で繰り返されていた。
「あれはもしや、天のお告げ……!?」
自前の箒に乗り、カメックは猛スピードでクッパ城を飛び出していく。
ヨッシーアイランドの上空では、"M"と"L"のイニシャルが書かれた二つの袋をクチバシで咥え、呑気に歌を歌っているコウノトリが居た。
すると、前からこちらに迫って来るカメックを見て、コウノトリは何事かと思った。
「この赤ちゃんは頂くぜーーーっ!」
「うわうわ、うわ〜〜〜〜っ!!」
咥えていた二つの袋をひったくられ、カメックはクッパ城へ戻ろうと再び猛スピードで飛んでいく。
「キキキッ、上手くいきましたよ〜〜!これでクッパ一族は安泰ですよ〜〜〜っ!」
「なるほど。そういう事だったのか」
コウノトリでない誰かのが聞こえ、カメックは思わず振り向いた。
「未来のマリオだいっ!」
「生まれる前に、おれ達を始末するつもりだったんだな」
『そんな酷い事、させないもんねっ』
「マ……、マ、マリオーーーッ!?」
未来のマリオ達が登場した事に、カメックは驚きを隠す様子を見せられなかった。大方、クッパを追いかけてきた事は理解出来るも、計画が崩れると分かり、警戒態勢に入る。
「あなた達が出てきちゃ、話がややこしくなるんですよ」
汗を垂らすカメックは魔導服の中から、小型のナイフを取り出す。
「その剣でやる気か!?」
タイムマシンを壊すべく、カメックはナイフを突き刺した。故障する音が出てこずカメックは焦るも、黒ひげ危機一髪の要領でマリオ達は樽から飛び出ていく。
「こんな仕掛けがついてたのか!」
「余計なもん付けてんじゃねーよ!」
『どこに飛ばされちゃうの〜!?』
三人は空を飛べる持ち物を持っておらず、ヨッシーアイランドへと落下していく。一息ついたカメックは箒に付けていた袋を確認するが、声を上げた。
「しまった!今の騒ぎで赤ちゃんが一人、落っこちてしまいました!」
島へと落下していくマリオとルイージに赤ん坊を取られる恐れがあったが、今は一人目をクッパ城へと運ぶ事を選んだカメックは、悔しげな表情を浮かべていた。
「しょうがないですねっ。後で取り返しに来ますよ」
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