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「は〜い、皆さん到着しましたよ〜〜」



"ノコノコ観光 宝探しツアー"に参加した🌸は_____、マリオとヨッシーの二人と共に目的地である"キッチン島"に到着した。


「へ〜、良い所じゃないか」


キッチン島は、キノコ王国から船などの交通手段を使わないと辿り着けない島である。ライスビーチ、ティーポット山、パセリの森等と観光名所もあるが、観光客が来る事は滅多にない。


「この島には、宝物や金（コイン）がいっぱいありますからね。あなた達も、夢の大金持ちになれます！」
「マリオさん、🌸さん。お腹いっぱい金（コイン）が食べれますね」
「食いもんじゃねーだろ」


ヨッシーは所持している金（コイン）をおもむろに噛み始めると、マリオがツッコミを入れた。


「さぁ……、宝探しをお楽しみくださ〜い」


ノコノコの号令が言い終わる前に_____、金（コイン）欲しさからマリオとヨッシーは一目散に走り出していく。


「よーっし！ 取りまくるぞー！」
「ピーチ姫に、お土産を持って帰れますね！」


通り道に居たせいもあり、ノコノコは二人に踏み潰されたが、金（コイン）にしか目がいっていない二人に気づかれる事はなかった。


「踏まないでーーっ！！」
『そんな所に居るからだよ』


ノコノコにそう言いながら、遅れて🌸も二人の後ろを追いかけていく。





マリオとヨッシーがライスビーチに着くと_____、木々や宝箱の中と至る場所に、金（コイン）や宝石が設置されていた。


「おれ、このダイヤもーらいっ！」


マリオが、木に吊るされたダイヤモンドに触れると_____、ダイヤの絵が描かれた布が剥がされて、タイヤが現れた。


「これ……"ダイヤ"じゃなくて、"タイヤ"です！」


ヨッシーの言葉を聞いてから、🌸も地面に設置された金（コイン）に触れると_____、木の音がして簡単に倒れていく。


『これも、看板で出来た金（コイン）じゃない！』


その後も三人は、別の場所に設置された金（コイン）や宝石を確認したが______、全て偽物であった。


「ガイドのノコノコは、どこに行った！？」


三人がノコノコを探すも_____、既にボートに乗車して、ノコノコはキッチン島から離れていた。ボートの隅には、三人から徴収したコインも置かれている。


「引っかかったな、お前ら。ツアー代は頂くぜー！」
「騙されました〜〜！」
「待てーーっ！ 逃げるなーーー！！」
『誰が捕まえてーーーっ！！』


三人が思い思いにノコノコへの恨み辛みを叫ぶと_____、突然と水面（みなも）大きく揺れ出した。


「おれ達が、逃がしゃしねーよ」


頭部のトゲが特徴的なクラゲである、クララが三匹現れた。ノコノコのボートを囲うように位置につき、空気を抜けさせる為にボートにトゲを当てていく。


ノコノコが溺れている隙を狙い、1vs3と数の多さでノコノコが痛めつけられる様を見せられ____、マリオとヨッシーは恐怖を感じた。


「マリオさん、🌸さん！ 怖いです〜〜！！」
「お前の顔の方が怖いわ！」
『とんでもない奴が、海に居るんだね〜』


ヨッシーとマリオがクララに対して恐怖を感じる中、🌸はいつもの調子を崩す事も無く、海を眺める。


「じゃあね〜」


いつの間にか、カエルスーツを装着していたマリオは🌸とヨッシーを置いて、一人で海を渡って帰ろうとする。


「一人で逃げないでくださーーい！！」


ヨッシーの叫び声が響くと_____、ノコノコを倒したクララはマリオに標的（ターゲット）を変えた。



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