スーパーマリオUSA編
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ヨッシーの家から離れていくと、どんちゃん騒ぎで盛り上がっている声が次第に遠ざかっていく。
夜の海を見に行くのも🌸にとって、珍しくはなかった。空には三日月が浮かび、水面 に歪んだ形で映されている。
『一緒に来て欲しい………か。ピーチ姫は、いつも驚くような事を言ってくれるなぁ』
「こんな夜に、どうしたんですか?」
水面 から声が聞こえ_____、🌸は驚きつつも目線を下げた。
『リフトン! キミもパーティーに来たの?』
青色のイルカでゴーグルを付けているのが特徴的である。恐竜ランドでの冒険中に出会い、どの個体も🌸達に対して、友好的に接してくれていた。
「いえ、ぼくは外から盛り上がっている様子を見られれば良かったんですけど、🌸さんがお悩みの様子でしたから」
『あぁ…………、…………、…………うん、ちょっと……、悩んでて』
初めは言葉を濁そうか迷ったが、リフトンに相談に乗ってもらう事にした。🌸が悩みを話している間、リフトンは一切口出しをせず、頷いて話を聞いていた。
「なるほど。ヨッシーさんに、キノコ王国に来て欲しいと言うべきなのかと悩んでいたんですね」
『リ、リフトンッ! 声でかいって!』
「大丈夫ですよ。ヨッシーさんの家は大盛り上がりで、部屋の中に入れば何も聞こえませんよ」
🌸は慌てた様子を見せたが、リフトンはフフッと笑いながら、心の余裕を見せていた。
「どんな事でも、🌸さんの気持ちが一番ですよ」
『………………、…………うん、そうだね。これは、ヨッシー本人にちゃんと伝えるよ』
🌸は、自らの問題は自らケジメを付けて、ヨッシーと向き合う事を決めると、リフトンは優しく微笑んだ。
それを聞いたリフトンは安心した様で、視線を🌸の背後に向けた。
「だそうですよ。ヨッシーさん」
『えっ?』
後ろを振り向くと_____、オードブルの料理を堪能していたはずのヨッシーが立っていた。
「えへへっ、ピーチ姫から話があったんです。🌸さんとゆっくり話が出来る時間は今だって」
『い、いつからそこに……?』
「リフトンさんが、"🌸さんはどうしたいですか"って話してた所ですよ?」
笑顔を浮かべて答えるヨッシーだが、対称的に🌸の心中は少し穏やかでなかった。ピーチ姫がヨッシーに何を話したのか、リフトンとの会話を本当にそこから聞いていたのか……様々な考えを巡らせ、思考していく。
見かねたリフトンは、海の流れを確認してから🌸に声を掛けた。
「今日の海は久しぶりに穏やかです。わたしの背中に乗って、ゆっくりとお二人で話をするのはどうですか?」
「いいですね! 海に出れば、マリオさん達に邪魔されずに済みますもの!」
『じゃ、邪魔って………』
「🌸さんにとっても、都合が良いんじゃないですか?」
リフトンの言葉を🌸は、否定出来なかった。
『……、うん。じゃあ、リフトンの優しさに甘えちゃおっかな〜』
いつもの調子を装いつつ、リフトンの背中に乗っていく。岸から降りた事で、潮の匂いが鼻を刺激した。
「明日には、キノコ王国に帰っちゃうんですね」
ヨッシーの方から話題を振ってきたが、声のトーンはいつもより下がっていた。リフトンはヨッシーの気持ちが如実に出ていると感じつつも、口出しはしない。
『うん。バカンスも充分に楽しめたからね。最初はどうなるかと思ったけど、ホントに楽しかったよ』
「にへへっ。わたしも🌸さん達に、楽しんでもらえて何よりです」
恐竜ランドでのバカンスを楽しんで貰えと嬉しいという気持ちは、嘘偽りでなくヨッシーの心からの物であった。
バカンスの話題がアイスブレイク代わりとなり、🌸は先程よりは緊張が解れていた。調子が整ったタイミングで話すのが一番いいだろうと思い、ヨッシーに話し掛けようとした。
「わたしもキノコ王国に遊びに行けば、いつでもマリオさん達や……、🌸さんに会えますもんねっ」
(………あれ?)
思っていた展開と違う方向に進んでいる……、と、🌸は思った。
「わたし、皆さんと冒険が出来て本当に楽しかったです。楽しい事もあれば、嫌な事も沢山ありましたけど……ちびちゃん達が攫われたって話をした時に、皆さんは絶対助けるって言ってくれて、この人達ならきっと助けてくれるって信じれて、冒険に着いて行ったんですよ」
ヨッシーの話しぶりは、これから会う事も少なくなるから今の時間で感謝の言葉を述べようとしている______正に、別れの前日に話す内容のものであった。
「マリオさん達のこれからの活躍、わたしはここで応援してますからっ!………、たまには手紙も下さいねっ! わたしも沢山手紙をっ」
『ホントにそう思ってんの!?』
🌸はいつもより大きな声を出して、無理やりヨッシーの言葉を遮った。
『ホ、ホントにそう思ってんの……?』
「わたしの冒険は、本来はここで終わりですから。でもマリオさん達は、これからも色々な場所で、沢山の人達と冒険をするんですよ」
ヨッシーがいつもと変わらない笑顔を浮かべている。その様子を見て、🌸は下唇を噛んだ。自分の思いを伝えるなら、今しかない________、
『わたしはまだ、ヨッシーと一緒に冒険したいよ。それに………、これからも、一緒に居たいって思ってるの。不思議だよね。初めて会った時はそう思ってなかったのに………、ヨッシーがわたしのこと、いっぱい想ってくれてたから。わたしは、もっとヨッシーの事を知りたいよ』
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ヨッシーの家から離れていくと、どんちゃん騒ぎで盛り上がっている声が次第に遠ざかっていく。
夜の海を見に行くのも🌸にとって、珍しくはなかった。空には三日月が浮かび、
『一緒に来て欲しい………か。ピーチ姫は、いつも驚くような事を言ってくれるなぁ』
「こんな夜に、どうしたんですか?」
『リフトン! キミもパーティーに来たの?』
青色のイルカでゴーグルを付けているのが特徴的である。恐竜ランドでの冒険中に出会い、どの個体も🌸達に対して、友好的に接してくれていた。
「いえ、ぼくは外から盛り上がっている様子を見られれば良かったんですけど、🌸さんがお悩みの様子でしたから」
『あぁ…………、…………、…………うん、ちょっと……、悩んでて』
初めは言葉を濁そうか迷ったが、リフトンに相談に乗ってもらう事にした。🌸が悩みを話している間、リフトンは一切口出しをせず、頷いて話を聞いていた。
「なるほど。ヨッシーさんに、キノコ王国に来て欲しいと言うべきなのかと悩んでいたんですね」
『リ、リフトンッ! 声でかいって!』
「大丈夫ですよ。ヨッシーさんの家は大盛り上がりで、部屋の中に入れば何も聞こえませんよ」
🌸は慌てた様子を見せたが、リフトンはフフッと笑いながら、心の余裕を見せていた。
「どんな事でも、🌸さんの気持ちが一番ですよ」
『………………、…………うん、そうだね。これは、ヨッシー本人にちゃんと伝えるよ』
🌸は、自らの問題は自らケジメを付けて、ヨッシーと向き合う事を決めると、リフトンは優しく微笑んだ。
それを聞いたリフトンは安心した様で、視線を🌸の背後に向けた。
「だそうですよ。ヨッシーさん」
『えっ?』
後ろを振り向くと_____、オードブルの料理を堪能していたはずのヨッシーが立っていた。
「えへへっ、ピーチ姫から話があったんです。🌸さんとゆっくり話が出来る時間は今だって」
『い、いつからそこに……?』
「リフトンさんが、"🌸さんはどうしたいですか"って話してた所ですよ?」
笑顔を浮かべて答えるヨッシーだが、対称的に🌸の心中は少し穏やかでなかった。ピーチ姫がヨッシーに何を話したのか、リフトンとの会話を本当にそこから聞いていたのか……様々な考えを巡らせ、思考していく。
見かねたリフトンは、海の流れを確認してから🌸に声を掛けた。
「今日の海は久しぶりに穏やかです。わたしの背中に乗って、ゆっくりとお二人で話をするのはどうですか?」
「いいですね! 海に出れば、マリオさん達に邪魔されずに済みますもの!」
『じゃ、邪魔って………』
「🌸さんにとっても、都合が良いんじゃないですか?」
リフトンの言葉を🌸は、否定出来なかった。
『……、うん。じゃあ、リフトンの優しさに甘えちゃおっかな〜』
いつもの調子を装いつつ、リフトンの背中に乗っていく。岸から降りた事で、潮の匂いが鼻を刺激した。
「明日には、キノコ王国に帰っちゃうんですね」
ヨッシーの方から話題を振ってきたが、声のトーンはいつもより下がっていた。リフトンはヨッシーの気持ちが如実に出ていると感じつつも、口出しはしない。
『うん。バカンスも充分に楽しめたからね。最初はどうなるかと思ったけど、ホントに楽しかったよ』
「にへへっ。わたしも🌸さん達に、楽しんでもらえて何よりです」
恐竜ランドでのバカンスを楽しんで貰えと嬉しいという気持ちは、嘘偽りでなくヨッシーの心からの物であった。
バカンスの話題がアイスブレイク代わりとなり、🌸は先程よりは緊張が解れていた。調子が整ったタイミングで話すのが一番いいだろうと思い、ヨッシーに話し掛けようとした。
「わたしもキノコ王国に遊びに行けば、いつでもマリオさん達や……、🌸さんに会えますもんねっ」
(………あれ?)
思っていた展開と違う方向に進んでいる……、と、🌸は思った。
「わたし、皆さんと冒険が出来て本当に楽しかったです。楽しい事もあれば、嫌な事も沢山ありましたけど……ちびちゃん達が攫われたって話をした時に、皆さんは絶対助けるって言ってくれて、この人達ならきっと助けてくれるって信じれて、冒険に着いて行ったんですよ」
ヨッシーの話しぶりは、これから会う事も少なくなるから今の時間で感謝の言葉を述べようとしている______正に、別れの前日に話す内容のものであった。
「マリオさん達のこれからの活躍、わたしはここで応援してますからっ!………、たまには手紙も下さいねっ! わたしも沢山手紙をっ」
『ホントにそう思ってんの!?』
🌸はいつもより大きな声を出して、無理やりヨッシーの言葉を遮った。
『ホ、ホントにそう思ってんの……?』
「わたしの冒険は、本来はここで終わりですから。でもマリオさん達は、これからも色々な場所で、沢山の人達と冒険をするんですよ」
ヨッシーがいつもと変わらない笑顔を浮かべている。その様子を見て、🌸は下唇を噛んだ。自分の思いを伝えるなら、今しかない________、
『わたしはまだ、ヨッシーと一緒に冒険したいよ。それに………、これからも、一緒に居たいって思ってるの。不思議だよね。初めて会った時はそう思ってなかったのに………、ヨッシーがわたしのこと、いっぱい想ってくれてたから。わたしは、もっとヨッシーの事を知りたいよ』
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