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奇跡的な復活を遂げた🌸は、状況が分からないままでは混乱するだけだと思い、マリオとルイージから先程の戦いについて話を聞いた。





『へー……、わたし、そのドン・チュルゲって敵に殺されてたって事？』
「仮死状態みたいなもんだろ」


ルイージはそう答えてから、隣で嬉し泣きをしているヨッシーに目を向けた。


「良かったです〜〜〜！ 🌸さんにまた会えて、わたし……、わたし……、っ！、本当にっ、嬉しいです〜〜〜っ！！」
「お前もいつまで泣いてんだよ」
「だって、だって！ 🌸さんが死んじゃ嫌ですも〜〜ん！！ もう絶対、離さないですっ！！」


マリオの言葉に泣きじゃくりながら答えると、意識を取り戻したばかりの🌸を抱きしめた。突然の事に驚きつつも、🌸が嫌がる事はなかった。


『そういえば、キノピオと一緒にいたクジラってW（ワールド）4に出てくるはずでしょ？何で一緒に……』
「ヒーボーボーがW（ワールド）4に居なくて一緒に探してたんだよ。そしたらW（ワールド）3に辿り着いたんだ」


マリオ達を倒す為にズルを犯したヒーボーボーであったが、その天罰としてキノピオとクジラの攻撃を受けたのである。


「クジラも飛べるように訓練したから、このままマムーの城までひとっ飛びで行けるよ」
「おー！ そりゃいい！」


キノピオが連れたクジラがニッコリと笑顔を浮かべ、マリオも満足そうにしている様子であった。ただ一人、ルイージは🌸がヨッシーに何か言おうとソワソワしている事に気がついた。


「おいマリオ、さっきヒーボーボー達が用意してた鍋の中身でも食べに行こうぜ」
「急にどうしたんだよ」
「ラスボス戦の前に、スタミナ付けなきゃだろ？」
「だったら、ヨッシーも行こうよ」


マリオはルイージの行動の意図を読み取ることなく、ヨッシーに声を掛けた。


「わたし、泣き疲れちゃってすっかり食欲無くなっちゃいました」


眉を下げながら、珍しい発言をしたヨッシーにマリオは首を傾げた。


「何だよ。後から言ってもお前の分、残してやんないからな」
「いいからいいから！ キノピオも一緒に食べようぜ！」
「いいの！？ 楽しみだなーーっ！」


半ば強引にマリオを連れていき、ルイージはキノピオも誘う形で二人から距離を離していく。


『いいの？せっかく、美味しいもの食べれるのに』


残された🌸は、ルイージの提案に乗らなかったヨッシーに問いかけた。


「いいんです。それに食欲戻ったら、また食べればいいんですからっ！」


喜の感情を露わにして、ヨッシーは🌸の問いかけについてそう答えた。🌸はルイージが自分に気を利かせて離れてくれたと分かると、ヨッシーに声を掛けた。


「ん？ どうしたんですか？」
『マリオ達が言ってたんだけど………、私の為にドン・チュルゲと戦ってくれたんでしょ？』
「勿論です！ 🌸さんを傷つける人は、誰であろうと許しませんからね！！」


ヨッシーの一途な思いを聞き、🌸はクスッと笑った。それを見たヨッシーは心臓が高鳴り、一瞬にして頬を紅潮させる。


『こんなにも私の事を想ってくれる人は、ヨッシーが初めてだよ』


予想外の言葉を聞いたヨッシーは、フリーズした。🌸が目の前に手をかざしても一切、反応しない。

しかし🌸はフリーズしている事など気にせず、ヨッシーと目線が合うように腰を上げる。自身の胸の鼓動が早くなっている事を感じてから_____、感謝の意を込めて、ヨッシーの頬に口付けをした。


『ヨッシー、ありがとね』


🌸の笑顔が咲き誇った。ヨッシーの手がプルプルと震え出し、顔全体が先程よりも紅潮し、朱色に染まっていく。


「い、いいい……、今っ、わ、わたしのほっぺに………ちゅ、ちゅー……？！」


夢だと信じて疑わなかったが、口頭での返事代わりに首を縦に振られた事で、ヨッシーは現実であると理解した。


「えへっ………えへへへっ♡ そ、それじゃ、お返しをしないといけないですよね♡ ちゅ、ちゅ〜〜〜………」


🌸にキスをしたい口実を見つけると、ヨッシーはデレデレになりながらも自身の口を突き出し、🌸に近づいていく。


「おいヨッシー！ この鍋、めちゃくちゃ美味いぞ！ お前も食べに来いって！」
「バカッ、マリオ！！」


二人から離れていたはずのマリオは、鍋の具材が入った器を持って二人の元へと現れた。しかし、足元の小石に気づかずにマリオはつまずき、器が弧を描いて飛んでいくと_____、具材や汁が全てヨッシーにかけられ、整えられた舞台があっという間に壊された。


「悪い悪い、お前の分こぼしちゃって………、どうした？ヨッシー」


ヨッシーはマリオを睨みつけると、自らの怒りを表すかの様にメラメラと炎が湧いてきた。


「せっかく良い所だったのに〜………、邪魔しないで下さーーいっ！！」
「わーーっ！ そんなに怒るなよーー！！」



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