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「決めたよ……、こっちの活きのいい奴に」
「頼むから乗ってくれー！」


しかし、マリオは老人イカを選ばずに若く勢いのあるイカを選ぼうとした。それに気がつくと、老人イカは自らの触手でマリオの首を締め上げていく。


「分かった、分かった！ お前に乗るよ！」


苦しみながらも、マリオは老人イカに乗る事を必死に伝えた。その声が聞こえると、老人イカは触手の力を緩めていき、マリオはゲホゲホと咳き込む。


「マリオさん、頑張って下さいね」
「おう、任せとけ」


ヨッシーがマリオに声を掛けてから、ポンプを抱えていた🌸がマリオの元へ近づいていく。


『マリオ、ポンプちゃん持っていきなよ』
「へ？ じいさんも居るから、別に海に落ちる事なんて……」
『何かあった時の為にさ』


🌸は、やや強引ながらもポンプをマリオに渡した。心配のし過ぎだと思いつつも、マリオさポンプを腰に装着していく。


「頼んだぜ、じいさん」
「よっしゃあ！ 行くぞーーっ！！」


マリオが背中に乗り込むと、老人イカは勢いよくスタートダッシュを決めていくと、赤コインを集める為に海上を泳ぎ始めていく。



その姿を見ていた、二つの黒い影が動き出すと___、マリオと老人イカの後をこっそりと追いかけていたのだった。








「……、って、もう減速かよー！ 勢いがいいの、スタートダッシュだけかよ！」


開始早々、スタートダッシュ時の様な速さは鳴りを潜め、老人イカはのろのろと海上を泳いでいた。


「余裕じゃよ……、わしは、海の事やイカの事と何でも知っている物知りだからな。ヒゲの旦那、畑にいるイカって何か知ってるか？」
「そんな難しい事、分かる訳………」


いきなりイカに関するクイズを出されるも、マリオはすぐに答えが浮かばずに、うーんと唸っていた。


「スイカじゃよ」
（なぞなぞじゃん！）


マリオが背中に乗り込むと、老人イカは勢いよくスタートダッシュを決めていくと、赤コインを集める為に海上を泳ぎ始めていく。



その姿を見ていた、二つの黒い影が動き出すと___、マリオと老人イカの後をこっそりと追いかけていたのだった。








「……、って、もう減速かよー！ 勢いがいいの、スタートダッシュだけかよ！」


開始早々、スタートダッシュ時の様な速さは鳴りを潜め、老人イカはのろのろと海上を泳いでいた。


「余裕じゃよ……、わしは、海の事やイカの事と何でも知っている物知りだからな。ヒゲの旦那、畑にいるイカって何か知ってるか？」
「そんな難しい事、分かる訳………」


いきなりイカに関するクイズを出されるも、マリオはすぐに答えが浮かばずに、うーんと唸っていた。


「スイカじゃよ」
（なぞなぞじゃん！）


雑学でも何でもなく、なぞなぞを繰り出されたと分かると、マリオは心の中で老人イカに向けてツッコミを入れる。


「ふざけるのもここまでにして……、ヒゲの旦那、見えてきたぞ」


老人イカにそう言われ、マリオが前方を見ると____、海上に浮かんでいる二枚の赤コインを発見した。老人イカは年に似合わぬ動きで、赤コインを取り逃す事なく、ゲットしていく。


「おぉ、赤コイン二枚もゲットした！ 凄いぞ、じいさん！」
「あたぼーよ。伊達に長生きしてねぇっつーの」
〈次のコインは、壁際デスよ〉


今度は、煉瓦模様の壁際に赤コインが設置されていたのをポンプが発見した。


「じいさん、取れるか？」
「任せときなって。わしは、コーナリングが得意なんだ」


老人イカは、煉瓦模様の壁にぶつからない様にスピードを速めていく。そした、壁にぶつかる間際でコーナリングを決めると、赤コインをゲットした____、だが、老人イカから手を離していたマリオは、壁に激突した。


「おれを振り飛ばすなよー！」
「お前こそ、しっかり掴まってろよー！」
〈まぁまぁ、今は喧嘩しないで下サイよ〉


赤コイン集めを集中すべく、ポンプがマリオと老人イカの間に来ると、喧嘩の仲裁に入る。





その後も、海上に浮かぶ赤コインを発見していくマリオは、老人イカとの連携プレイを見せていく。


「じいさん、絶好調だな！」


五枚の赤コインをゲットしたマリオは、笑顔を浮かべながら老人イカを見るも___、既に息が上がっており、汗だくの状態だった。


「はぁ、はぁ……ぜぇ…ぜぇ……はぁー……」
「……、って、ぐたぐたかよー！ あと三枚だ、頑張ってくれよ！」



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