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ニセマリオの魔の手から、二度も母親イカを救ったマリオ達は、"リコハーバー"に残されているシャインを探しているが、見つからずに困り果てていた_____、







「次のシャインは、どこへ行けば手に入るんだろう？」
〈そうデスねー……〉
『なんか、シャインの情報が乗ってる本とか無いのかな』
「なぁー。それがあったら、楽にゲット出来るのに」


ドルピック島のガイドブックに、シャインの在り処が掲載されている訳もなく、マリオ達は自分の足でシャインを探すしかなかったのだ。


「北北東にシャインあり！」
『え？』


そんな中で一人、雑誌を読んでいたヨッシーは北北東の方角に体を向けると、声を上げてから、ビシッと指を指した。


〈何か……凄い自信ですね〉
「どうして分かるんだ？」


ポンプとマリオは、ヨッシーから自信が満ち溢れてある事を感じ取り、問いかけた。


「よく聞いてくれました……この本、よく当たるんです。今日のラッキーカラーは赤ですね！ オマケに、恋愛運も最高です♡」
「占いかよー！」


"よく当たる占いbook"という雑誌を手に持ちながら、そう答えたヨッシーにマリオがツッコミを入れた。


「まぁ、行ってみましょうよ。ね？ ねっ？」
「しょうがねぇなー……」
『何かあるかもしれないしね』


強引に背中を押される形で、マリオと🌸は渋々という形でヨッシーの案に乗る事とし、"リコハーバー"の港町を歩き出していく。








ヨッシーの言葉通り、北北東の方角を歩き続けていたマリオ達は____、桟橋（さんばし）の近くに"リコハーバー サーフィン場"と書かれた看板を発見する。


『港町でも、サーフィン場なんてあるんだね』
「でも、シャインなんてどこにもねーじゃん！」


シャインが見当たらずに、ヨッシーに詰め寄ろとしたマリオだったが、看板の近くに立っていたモンテ族がマリオ達の存在に気がつくと、声を掛けた。


「決められた時間内にゴールしたら、シャインをあげるよ」
「ほら、占いは当たってましたよ」


ヨッシーの占いが見事に的中し、都合よく事がが進み出した事でマリオと🌸は思わず、その場でずっこけた。


『スタート地点から、戻ってくるまでの速さを競うの？』
「海上にある赤コインをゲットして、ここに戻ってこなきゃダメだ」


🌸が海を見渡すと_____、海上の決められたポイントに、八枚の赤コインが宙に浮く形で設置されていたのが見えた。


「それなら、楽勝だな。なんたっておれは……、ゲーム界一の"ソファー"だからな」
『"サーファー"でしょうが』


ソファにドカッと座り込むマリオを見て、🌸がツッコミを入れる。


「それで……サーフボードは、どこにあるの？」
「そこにあるから、好きなのを選んでくれ」


モンテ族が指した場所には____、三匹の色の異なるイカが横一列に並べられていた。


「……、って、イカかよー！」
「いかにも！ リコハーバー名物"イカサーフィン"ですがね。イカしたイカ乗りを見せてくれよ」
「もーい"いか"ら、い"いか"げにしてよ」
『あー、色々渋滞してるから止めて』


イカという単語を会話の中に汲み込んでいたマリオとモンテ族に、🌸は口説いと言いながらツッコミを入れていく。


〈イカの色が違いマスけど……〉
「ピンクは高速、緑は中速、黄色はその中間って色分けしてるんだ」
「どのイカに乗ろうかなー……」


マリオが、サーフボードで使用するイカの選定で悩んでいる背後で_____、至る所に皺（しわ）が出来上がっていた白色のイカが近づいてくると、マリオの足首を掴んだ。



「わしに乗れや〜〜！ ええ仕事するで〜〜！」



そう言いながら、勢いよくマリオの足を引っ張っていく。その反動によって、マリオは桟橋（さんばし）の上で思いきり体をぶつけた。


「何なんだよ！ このしわくちゃのスルメは！」
「わしもイカじゃー！」
「このじいさんは長年、活躍してきたイカだけど……もう年だから、引退した方が良いんだけどなー」


マリオに詰め寄る老人イカを引き剥がし、モンテ族が汗を垂らしながらそう説明をした。


「じゃあ、おれがこっちの活きのいい奴に……」
「わしに乗ってくれや！ まだまだ走りてぇんだよ！」


別のイカを選ぼうとするマリオだったが、またしても老人イカがマリオの前に現れ、先へ行かせない様に立ちはだかる。


「活きのいいだけのヒヨっ子には、負けやせんわ。乗ってくれなきゃ……この海に身を投げて……」
「……、って、別にお前は、海に飛び込んでも平気だろー！」
『そこまでして、マリオに乗ってもらいたいのね』


海に飛び込もうとする素振りを見せると、マリオと🌸の二人がツッコミを入れた。



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