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「こっちも安定した体を作るしかないですね……その為に、いっぱい食べて、いっぱい太るしかありません♪」
「結局、それかよ！」


マリオのツッコミが入るも、"マンマビーチ"中の果物をありったけ食していくと____、一瞬にして、ヨッシーの腹は大きく膨れ上がった。


「げぷぅ……、これで、対抗出来ます！」


消化された果物がヨッシーのエネルギーと化し、チュウハナに対抗出来る____、かと思われたが、実際はチュウハナが近づいてくると、後ろ側に倒れ込んで転がってしまうだけであった。


「ひえ〜〜！」
「転がりやすくなっただけじゃん！ ポンプ！ アイツをどうやって、倒せばいいのか教えてくれー！」


チュウハナの対抗策が浮かばず、マリオそ太陽の塔で待機しているポンプに声を掛けていく。


〈あぢに、おいごんで、いっぷずおどっぷで……〉
「分かるかー！」


花粉症で、粘着性のある水が口部分に絡みついていたせいもあり、言葉が聞き取れずにマリオがツッコミを入れた。


「まったく、うるせー奴らだな……こうしてやるよ！」


突然現れ、まとわりついてくるマリオとヨッシーを煩わしく思ったチュウハナは、マリオの体を自身のクチバシで捕らえた。

チュウハナが、ちゅうちゅう…、と、マリオの体を吸い始めていくと、マリオの体力を奪い始めていく。


『あﾞ〜〜………っﾞ』


花粉症により、太陽の塔でポンプと共に待機していた🌸は、マリオの悲鳴が聞こえてくると顔を上げた。



（マリオとヨッシーが、あんなに頑張ってチュウハナを追っ払おうとしてるのに………、わたし、何も出来ないで見てるだけなんて………）



その時____、海の家から、マーレ族の住民はレモネードの入ったコップを二杯分を持って、太陽の塔へと戻って来た。



「🌸さん！ ポンプ！ このジュースを飲んだら……もしかしたら、花粉症が収まるかもしれません！」
〈へぇﾞ？〉



マーレ族の住民から、レモネードの入ったコップを受け取った🌸は、鏡の上でチュウハナを追い払おうとしているマリオとヨッシーを一瞥した。


『いﾞちﾞがばぢが……、ごくごく……っ』









チュウハナの吸い取り攻撃が収まった頃___、マリオの体力は、既に瀕死状態にまで削られていた。


「うﾞぅ………っ」
「あぁ！ マリオさんの力が……！」


マリオの傍に、ヨッシーが駆け寄る。チュウハナは鏡の上で安定感のある歩きを見せ、じわじわと近づいていく。



「まずは、お前が落ちろ〜〜！！」



マリオに向けて、吸盤の付いた足を振り下ろそうとした時だった_____、



『ちょっと待ったーーっっ！！』



_____、太陽の塔の方向から、🌸の声が聞こえた。そして、ポンプが水を噴射する音がすると、マリオ達の前に🌸とポンプが現れた。


「🌸！ ポンプ！」
『元気になったポンプちゃんの水を浴びなさい！』


鏡の上に着地した🌸は、勢いよくレバーを引いていくと、チュウハナに向けて水を噴射させていく。


〈ヨッシーさん！ チュウハナの居る反対側で、ヒップドロップして下サイ！〉
「は〜い！」


ポンプの指示を聞いたヨッシーが、チュウハナの居る反対方向へと走り出してジャンプすると、ヒップドロップを披露した。


「ひえ〜〜〜っ！！」


体重の増えたヨッシーのヒップドロップを受けて、チュウハナは悲鳴を上げながら、山岳地帯へと飛ばされていく。


『やったね、ポンプちゃん！』
〈これで、タマゴの孵化も滞りなく進みマスね〉


こうして、復活した🌸とポンプの活躍により、鏡が元の位置に戻されると、"おおすなどり"の孵化作業が再開された_____。





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太陽の塔を離れたマリオ達は、マーレ族の住民が経営している海の家に立ち寄った。


「良かった、良かった。🌸もポンプも元通りになって」
〈ご迷惑おかけしマシた〉
『このドリンクを飲んだら、一発で花粉症が治ったんだ』


テーブルに置かれている人数分のレモネードを指しながら、🌸はマリオにそう言った。


空腹に耐えかねていたマリオとヨッシーも、コップを口に付けて、レモネードを飲み込んでいくと_____、途端に顔色を悪くして、目から涙が零れ出した。


「まず〜〜〜っっ！！」
「変な味がします〜〜！」
『えー？ こんなに美味しいのに？』
「体に、とっても良いんですよ」
〈その通りデス〉



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