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失われた国"ロス島"を後にしたマリオ達は、キノコ王国へと戻っていた。ルイージがパタパタから受け取った新聞を読もうとしたが___、一面を飾っていたとあるニュースを見て、声を上げた。








「えぇーーっっ！？ 大変だよー！」



マリオとの🌸元へ向かうと____、パワームーン集めの事をすっかりと忘れ、二人はマリオパーティで遊んでいたのである。


「マリパ楽しい〜♪」
『10出ろ、10！』
「マリオパーティやってる場合じゃないでしょ！」


サイコロを降っていたマリオと、すごろくの出目を気にしていた🌸を見て、ルイージがツッコミを入れていく。


「もう……、そうやって寄り道ばっかりしてるから、結婚式の日が近づいちゃったじゃないか」


キャッピーも呆れた様子で、遊び呆けているマリオと🌸に小言を零していく。


「ちなみに……結婚式は、どこでやるんだ？」
「月だって」


ルイージが持っていた新聞をマリオと🌸が見ると____、ピーチ姫とクッパのツーショット写真が大きく写され、月の国"ハニークレーター"に建設した結婚式場で行うと記載されていた。


『月、か……、どうやって、行けばいいんだろう？』
「このオデッセイ号でも行けるけど……、まだ沢山のパワームーンがいるんだよ」


これまで集めてきたパワームーンの数では、月に向かうまでの動源力としては足りなかった。それを分かっていたキャッピーは、困った様に眉を下げていた。


「今から集めるのは、大変だな……」
「そうだと思って、ボクが手に入れておいたよ」


マリオがそう呟くと、ルイージは___、どこからか手に入れた大量のパワームーンをマリオ達の前に持ってきた。


『すごっ！ こんな沢山、どこに……』
「近くのスーパーで、安く売ってたんだ」
「どこのスーパーだよ！」





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ルイージが集めた大量のパワームーンを動源力に、オデッセイ号は月の国"ハニークレーター"を目指して、飛び始めていく。


オデッセイ号が宇宙に飛び出ていくと、マリオ達は窓越しに、地球を眺めていた。そして___、月面着陸すると、オデッセイ号の動きが停止した。





マリオ達はオデッセイ号から降りていくと___、空気がある地球と違い、無重力状態となっていた。それにより体が軽くなり、ジャンプをすると通常よりも高く跳べるのである。


「さすが月だね。体が軽い、軽い」
「体がいるか、いるか」
『ボケてる場合じゃないでしょ』


イルカの着ぐるみを被り、ボケを披露したマリオに🌸がツッコミを入れていく。


月という事もあり、マリオ達が進む先々の至る所にクレーターが空いていた。穴に落ちない様にと慎重に進んでいくと____、クッパが結婚式用に建設し、白を基調とした協会が見えてきた。


「兄さん、あそこに教会が……！」
「あそこで結婚式が……！ よーし、行くぞーーっ！」


ピーチ姫とクッパの結婚式を中止させる為、マリオ達が協会の方向へと走り出そうとした時____、白色のタコがマリオ達の前に振り落ちてきた。


「ちょっと待ったー！」
『へ？』



そう言いながら、現れたのは____、マリオ達の足止めをクッパから任された、スペースホーダンであった。


「お前らを結婚式には、行かせないタコ！」
「何で月にタコが居るんだよ〜！」
「うるせー！ お前ら、ここで倒してやる！」


マリオのツッコミが入るも、スペースホーダンは口部分に搭載された砲口から、ミサイルを発射した。マリオ達にミサイルが直撃すると、大きな音を立てていく。


「ミサイルって……、こんな奴、とても勝ち目が無いよ……」
「こっちにも、ミサイルはあるぞ」
『え、どこに？』


マリオは、スペースホーダンと同じくミサイル用意していると言うと____、弱気になっていたルイージの体を掴む。


「ルイージミサイル！」
「止めて〜〜！」


ルイージをミサイル代わりにしたマリオは、スペースボーダンに目掛けて、ルイージを投げ飛ばしていく。


「つまんねぇ事してんじゃねー！」


しかし、ルイージはいとも簡単にスペースホーダンに叩かれた。それにより、上空へと吹き飛ばされたルイージは、スペースホーダンの頭部に着地すると____、




____、スペースホーダンは先程までの強気な態度が嘘かのように、涙を浮かべると、苦しそな表情を見せた。



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