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キャッピーの故郷の帽子の国"カブロン"を後にしたマリオと🌸は、次なる目的地の滝の国"ダイナフォー"に訪れていた。







「さぁ、行くぞー！」
『おーっ！』


気合いを入れる為に、声を上げたマリオと🌸は____、クリスマスツリーを地面に設置すると、クラッカーと鈴を手にして、クリスマスを祝う為に歌を歌い始める。



「ジングルベ〜ル♪ ジングルベ〜ル♪ 鈴が鳴る〜♪」
『鈴のリズムに、光の輪が舞う〜♪』
「違うだろー！」



クリスマスの時期を迎えて、マリオと🌸の意識は結婚式の中止・ピーチ姫とティアラの救出よりも、クリスマスを祝う事に向けられていた。陽気に歌い始めた二人を見て、キャッピーがツッコミを入れる。


「違う？ じゃあ………、真っ赤なお鼻の〜♪ トナカイさんは____、」
「歌ってる場合じゃないだろー！」


ジングルベルを中断するも、別のクリスマスソングを歌い始めるマリオを見て、キャッピーが再度、ツッコミを入れていく。


『でも、クリスマスは楽しく過ごそうよ』
「そうそう。ちょっとは楽しもうぜ」
「しょうがないなー………、じゃあ、ボクからクリスマスプレゼントだよ」


旅の事ばかりを考えて気負いしても仕方ないと、経験豊富なマリオと🌸から言われた事で、キャッピーは渋々納得すると___、崖の近くに設置しているというプレゼントを見せた。



「色々な国に行ける飛行船の……、オデッセイ号！」



視線の先には___、シルクハットに似たシルエットが特徴的な船が設置されていた。しかし、全体的に土砂や錆が目立っており、船と呼ぶには些か厳しい代物であった。


「ボロボロじゃねーか！」
『これじゃ、飛べないよ〜』


マリオと🌸も、オデッセイ号に付着した土砂や錆に目が行っており、キャッピーにツッコミを入れる。



「飛ぶには……、"パワームーン"があれば良いんだけどね」
『どんな奴なの？』
「こんな感じ」



聞き覚えのない物の名前を言われ、🌸がキョトンとしながら問いかける。

キャッピーが紙に描かれたイラストを見せると___、それは、金色に輝く月形のアイテムだが、オデッセイ号を動かす為の動源力でもあった。



「そんな物、一晩寝るだけで手に入れてやるよ」
「えっ？ どうするの？」


自信ありげにそう言ったマリオを見て、キャッピーが驚いた様子を見せ、期待の眼差しを向けていた。


「こうやって、寝てるだけでサンタさんが……」
「来るかー！」


布団を用意し、傍に巨大サイズの靴下を用意したマリオを見て、サンタクロース頼みであると分かったキャッピーが、ツッコミを入れた。



「自分達で手に入れようよ。それが終わったら、クリスマス会にするから……、ほら、あそこに光って置いてあるんだから」
『あー、ホントだ』
「へー……、本物も結構光ってんだなー」



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