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"マリオペイント"を駆使したレミーの罠を掻い潜り、四人はピーチ姫を救出するべく、場内を散策する。そんな中、マリオがため息をついた。





「おれ達も早くクッパを倒して、楽しいお正月を過ごしたいな」

外の世界では正月を迎えていた事もあり、正月ムードを味わいたいと嘆く。

「マリオさん達もこっちに来て、お雑煮（ぞうに）食べませんか？」
「お前は楽しく正月してるのね」
『楽しそ〜』

いつの間にかコタツを用意し、おせち料理が並べられている。飾り物として門松や鏡餅も置かれ、ヨッシーは一人で呑気に正月ムードを味わっている。

「🌸さんの分ですよ」

ヨッシーは雑煮（ぞうに）が入った器を🌸に渡し、自分の隣に座る様に促した。

『わぁ、美味しそう……、いただきまーす』
「美味しい物を沢山入れましたからね♡」

🌸はヨッシーの隣に座り、具沢山の雑煮（ぞうに）を食べ始めていく。
マリオもヨッシーから器を受け取るが、中身はチョロプーやクリボン等の敵キャラが入っており、人間には到底食べられる物ではなかった

「……、ってこんなもの食えるかーっ！ おれにも🌸と同じ奴くれよーー！！」
「好き嫌いしちゃダメですよ」
「それじゃ、楽しい正月を過ごそうぜ。キャサリン様と一緒にな」
『へっ？』

上から声が聞こえ、四人は顔を上げた。
どこからか現れた赤色のコンドルであるトンドルが、自身の足爪で四人を捕えていた。

「えーい、離せ！」
「離してやるよ」

ルイージの言葉通り、トンドルは足爪（あしづめ）を使って投げ飛ばす形で四人を離した。クッパ城の壁の一部が壊されたが、城が崩壊する事はなかった。

「いらっしゃ〜〜い」

四人が起き上がると______、ピンク色の恐竜であるキャサリンの姿が目に入り、死んだフリをして再度倒れ込んだ。

「死んだフリするんじゃないわよ！」
『今は"マリオワールド編"だから、あなたの出番はまだ先なんだけど〜』

"スーパーマリオUSA"編で登場予定であるキャサリンがクッパ城に居る理由に検討が付かず、🌸は本人に問いかける。

「クッパじゃ頼りなくってさ。あたしが、アンタ達を倒しに来たのよ」

どうやら、クッパ軍団がマリオ達を倒せていない事に痺れを切らし、キャサリン自ら出向いたとの事だった。

「さぁヘイホー、やっつけておしまい！」

キャサリンがヘイホーに命令を下すと、マリオがそこに待ったをかけた。

「お前ら、戦う場所を間違った様だな。ちゃんと調べはついてんだよ………、お前らは野菜に弱いって事がな」
「たっぷり野菜取ってきましたよ」

ヨッシーは大量の野菜を持ってくると、マリオの傍に置いた。

「ご苦労さん、ヨッシー」
「いただきま〜〜す！！」

食欲を刺激されたヨッシーは、口を開けておもむろに野菜を食べ始めていく。



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