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「ふえ〜〜！」
『あんな奴、どうやって倒せばいいのよ〜！』


ルイージと🌸は、巨大アームにぶつからない様に回避していたものの、スキが見つからずに攻撃すら出来ずにいた。


「うわっ、城の壁が崩れた……！」


マリオ達に攻撃が当たらない代わりに、城壁を破壊していく様を見ていると____、マリオは、自身が書いた相合傘の落書きも一緒に破壊されていた事に気がつくと、声を上げて。


「あー！ おれの落書きがー！」
「そんなもの……、粉々に砕いてやるよ！」


地面に落とされた落書きの破片を回収しようとするも、クッパJrが巨大アームを操作していき、ボクシンググローブを何度もぶつけて、粉々に砕いてしまった。



マリオとピーチ姫の名前が書かれた相合傘の落書きが、原型を留めない状態となったのを見ると____、マリオの中で苛立ちが生まれ、それが怒りへと変わると、メラメラと炎が燃え上がっていく。



「クッパJr……、………お前〜〜〜！！」



クッパJrへの怒りを露わにしたマリオは、キノピオ達が持ってきたメガハンドを掴むと、腕に力を込める。自身の中に宿る怒りから、筋肉の働きを活性化させていく。



「おれの大事な……、大事な大事な大事な………、大事な落書きを壊すんじゃね〜〜〜！！」



怒りを力に変えていくと、マリオは一人でメガハンドを持ち上げていき、クッパJrに狙いを定めていく。マリオの迫力に圧倒されたクッパJrは、巨大アームを操作する手がプルプルと震え出していた。



「ボ、ボクが悪かった……！ 許してーーっ！！」
「うるせーーーっ！！」



クッパJrから謝罪の言葉を述べられるも、今のマリオは落書きを書いた壁を破壊された怒りから、クッパJrを倒す事しか頭がなかった。


メガハンドを思いきり振り回すと____、クッパJrに直撃し、クッパJrクラウンごと吹き飛ばされ、壁に激突した。


「どうだ！ おれの力を思い知ったか！」
『ほとんど怒りの力だったけどね……』


マリオの怒声が城内に響き渡ると____、クッパJrの元にある人物が現れると、倒されたクッパJrを抱えて、マリオ達に向き合った。



「マリオ！ よくも、ジュニアを倒してくれたな！」



そこに現れたのは____、クッパJrの息子であり、マリオの宿敵でもあるクッパだった。



「クッパ！！」
「今度は、このわしが相手だ。準備はいいか？」



息子の仇を取る事・ピーチ姫救出を阻止する為に立ちはだかるクッパだったが___、マリオ達は、戦いの前に少し早めのクリスマスの準備を始めていた。


「待ってくれ。まだ………クリスマスツリーが……」
『ケーキも用意しないとね』
「……、って、クリスマスの準備してんじゃねーよ！」



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