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その後も、散歩中のイバラムシに遭遇しつつ、棘の生えた足に当たらない様にやり過ごし、ハナチャンの群れを怒らせない様に、ソッと歩いてアトラクションの攻略を目指しつつあった。



「これは辛いですね！」
「ブドウ館まで頑張るぞ！」
『……、って、こんなの無いでしょ！』



ジャングル内でマラソンをしていたマリオとヨッシーに、🌸がツッコミを入れると____、大きな影がかかり、その正体がクリボーとノコノコであると分かった。


「おっ、マリオ達じゃん」
「踏んじゃえ、踏んじゃえ」


しかし、通常の大きさでなく巨大になっていた事により、マリオ達が驚いている間にクリボーとノコノコは踏みつけ攻撃を仕掛ける。


アトラクションの一つである"巨大のジャングル"に着いたと分かったマリオ達が、アトラクションを攻略しようと走り出そうとしたが____、縄で拘束したルイージを連れたカメックが、マリオ達の前に現れた。



「逃がしはしませんよ」
「兄さ〜ん！ みんな〜！ 助けて〜！」


景品として添えられていたルイージが、カメックの傍で捕まっていた姿を見て、マリオ達はカメックの罠に嵌められたと気がつく。


「カメック！ お前の仕業か！」
「ルイージさんも居ます！」


カメックは魔法の杖を取り出すと、自らの魔法で巨大化したクリボーに杖の先端を向けた。


「超デカキャラになれ____、」
「止めろーー！」


超巨大サイズへと姿を変えようと、魔法をかけようとしたカメックに、ルイージが体当たりを仕掛けていく。


「あー！ 眼鏡が取れちゃった……！」


体当たりを受けた衝撃で、カメックのトレードマークでも眼鏡が音を立てて、地面へと落ちていく。


「眼鏡、眼鏡……」
『めっちゃ目がキラキラしてるんだけど！』


ボヤけた視界の中で眼鏡を探すカメックだったが、裸眼時の目の輝き様に🌸はツッコミを入れていた。


「もうこのままでいいや……、えーい、巨大になれ！」


時間のロスになると切り捨て、カメックは裸眼の状態でクリボーらしき人物に巨大化の魔法をかけていった。



「カメック様！ ルイージが巨大化してますよー！」
「はぁ？」


手下のクリボーの焦る声が聞こえるも、裸眼状態のカメックには誰が巨大化したのかイマイチ理解出来ていなかった。



「そうだ！ ルイージが巨大になったんだよ！」
「ルイージが巨大化したなんて、そんなアホな……」


今度はマリオの声が聞こえ、ようやく眼鏡を見つけるとカメックは____、眼鏡を掛けた状態で、ルイージが巨大化していた事に気がついた。


「ホントだー！」
「気づくの遅いよー！」


カメックが驚いてる隙に、巨大化した事で縄が解けたルイージは、拳を振り上げてカメックや手下のクリボー、ノコノコ達にパンチを喰らわせていく。


「わははははっ！ どうだ、参ったか！」
「うるせー！ 声もでけーよ！」
『調子良いな〜』


巨大化した事で、声量も普段の倍以上になっており、ルイージの声が響くとマリオと🌸は、思わず耳を塞いだ。


「今回はルイージが一番、存在感があったね」
「凄いよ、ルイージ！」
「何か照れるなぁ」


あおキノピオ、きいろキノピオから褒められたルイージは満更でもない様子を見せ、照れていた。


「ルイージ！ ルイージ！」
「ルイージ！ ルイージ！ ルイージー！！」


カメック達を倒した功績により、鳴り止まないルイージコールを前にして、ルイージ本人も上機嫌になっていくのであった_____。




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「ルイージ！ ルイージ！」
『ルイージー！！』



"ソーダジャングル"から、マリオと🌸のルイージを呼ぶ声が響き渡った。



「むにゃ……むにゃむにゃ………、巨大になったぞ〜……、……zzz」



布団に入り、枕を抱えて爆睡しているルイージを前に___、既に準備を終えていたマリオ達は、大声を上げて起こしていた。


「おーい！ ルイージ、行くぞー！」
『置いてっちゃうよー？』
「中々、起きませんねー……」


大活躍をした夢の世界に浸っていたルイージには、皆の声は聞こえていなかったのであった_____。



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