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ある日、[#da=1#]はヨッシーとのデートの待ち合わせ場所である___、"ドングリへいげん"へと足を運んでいた。






緑一色の草原が広がり、のどかな風景で心が癒されると思っていた中____、空上から、何者かの叫び声が聞こえてくると、[#da=1#]は顔を上げた。



「どわ〜〜〜っっ！！」
『ん？』



複数人の人影が見えると、弧を描いていき、道端に生えていた大樹の中へと突っ込んでいく。



「痛って〜〜〜！」



聞き馴染みのある声が聞こえてから、茂みをかき分ける音が聞こえてくると____、マリオが姿を見せた。


『マリオ！ 大丈夫！？』
「ん？……、おぉ、[#da=1#]じゃねーか！」


頭部にタンコブが出来上がったマリオは、[#da=1#]の顔を見るなり、明るい表情を見せた。

マリオの他にも、ルイージ、あおキノピオ、きいろキノピオの姿もあり、全員がボロボロの状態となっていた。


『ど、どうしたの？ 空から飛んできて……』
「実は……、ピーチ姫の城がクッパJrに………」


マリオ達が大樹から降りてから、[#da=1#]はピーチ城で起きた出来事について話を聞いていく。



ピーチ姫がクッパに攫われると予感したマリオ達が、ピーチ姫の警護に回っていたのだが____、クッパJrとクッパ七人衆の飛行船が侵攻してきたのだ。

いつもならば攫われるピーチ姫だが、今回はピーチ城をクッパ達の根城として、マリオ達が"ドングリへいげん"まで吹き飛ばされたという。



『えぇー！ 大変じゃん！』
「早くピーチ姫の所に………、けどお前、何でこんな所に居たんだ？」
『実はこれから、ヨッシーと………』


デートをする予定で……、と、言いかけるも、マリオ達が居た大樹から、ガサガサと音が立ち始めた。



「痛てーのは、オレの方だよ！」



そう言って、飛び出てきたのは____、ムササビの敵キャラであるズングリだった。


「あー……、コロコロ転がって、池にハマってしまうドジな奴か」
「"ドングリ"じゃねーよ！ "ズングリ"だよ！」


ドングリだと言うマリオに対して、ズングリさツッコミを入れた。


「マリオ！ こんな所で、グズグズしてられないよ！」
「そうだな……、早くピーチ城に戻らないと………」


あおキノピオの言葉を受け、マリオはクッパJr達に乗っ取られたピーチ城へと足を向けようとしたが___、ズングリが立ちはだかる。


「行かせねーよ！オレん家を荒らしといて、ただじゃ帰さねーぞ……！」
「オレん家って……これ、ただの木だろ？」


ズングリが指していた大樹を見て、外見だけでは荒らされた様子が無いとマリオは思った。


「よく見ろ！ 2DK（木）のオレん家が……お前らのせいで……！」
「部屋あったのかよー！」


目を凝らして見ると____、大樹の中に作られた部屋があり、テーブルやイス、ベッドや障子がマリオ達が大樹に突っ込んだせいで破壊されていたのであった。


「家の修理代とオレの治療費を合わせて……、
303,230,599,986コインを払ってもらおうか！」
『いや、高すぎ！』
「払えるかー！」


ズングリから高額請求された事で、マリオだけでなく[#da=1#]までもが、思わずツッコミを入れた。


金（コイン）が払えないと突っぱねられたズングリは、険しい表情を浮かべて戦闘態勢に入る。


「だったら、ここでやっつけてやるーー！ お前を倒せば、ジュニア様からいくらかでも貰えるしなー！」


ズングリが体当たりを仕掛けると、マリオに直撃した。その後も滑空しながら、マリオに近づいて何度も攻撃を当てていく。



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