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"マーレのいりえ"の水質汚染問題は、🌸の言葉通りに海面に住んでいる巨大ウナギが原因であった。マリオの活躍により、"マーレのいりえ"の海は本来の姿を取り戻したのである。





そして今は、ドルピック島の北部の山岳地帯に位置する"モンテのむら"を訪れていた。


「村長さん。もうすぐザマスね……"わたげまつり"は」
「みんな、楽しみにしてますからね」


"モンテの村"に住んでいるメスのモンテ族と、村長のモンテ族が祭りの開催を楽しみながら、談笑を繰り広げていると____、マリオ達が現れた。


「楽しみだなー！ 鼻毛まつり！」
「そんな下品な祭りじゃありません！」
「そうですよ、マリオさん。村のみんなが楽しみにしているのは……これです！」


ヨッシーはマリオにツッコミを入れながら、どこからか輪投げのセットを取り出した。


「そーそー、ヨッシーさん！ ナイスな輪投げ！……、って、鼻毛（はなげ）でも輪投（わな）げでもないです！」


村長モンテは、検討外れなボケを繰り出すマリオとヨッシーにツッコミを入れた。


『その"わたげまつり"って、何をするの？』


ポンプを連れていた🌸は、まつりの趣旨を知らない為に村長に問い掛けた。


「一年に一度、山の向こうからフワフワした大きな綿毛が飛んでくるんですよ。みんなはそれを掴んで、空中散歩を楽しむんです。そりゃあもう楽しくって……、考えただけで〜〜っ！」
「村長、はしゃぎすぎだろ！」


仰向けになり、手足をジタバタと動かしてこの場にいる誰よりもはしゃぎ出した村長にマリオがツッコミを入れた。


〈まつり会場には、色々なお店が出ている筈ですよ〉
「お店♡ お店♡」
『マリオもはしゃぎすぎ！』


村長に引けを取らないはしゃぎっぷりを見せたマリオに🌸もツッコミを入れた。


出店の料理を楽しみにしながら、まつり会場に到着したものの____、出店は全てシャッターが閉められており、閉店となっていた。


「まつりが始まってないのに……、もう閉店？」
「変ですね……どうしたんですか？」


騒然とするマリオと村長は、まつりの開催委員を務めていた別のモンテ族に声を掛ける。


「実は……ヨッシーさんが全部食べちゃって……」
「お前のせいかーー！」


出店の近くには、出店の料理を食べ尽くして丸い腹を空に向けて、横になって満足気な表情を浮かべるヨッシーの姿があった。


「あぁ……、まつりの楽しみが、全て無くなってしまった………」
『食べ物しか楽しみ無いの？』


マリオのあまりの落胆っぷりを目にした🌸は、汗を垂らしながらもツッコミを入れた。


ポンプは落胆していたマリオを見ていた時に____、どこからか、賑やかな声が聞こえてくる事に気がついた。


〈マリオさん、あのお店だけやってマスよ〉


マリオはポンプの言葉を聞くと、一気に元気を取り戻して勢いよく立ち上がった。


「まだ無事なお店があったんだ！ 良かった良かった！ 何のお店かな〜〜〜！」


笑顔を浮かべながら、楽しみを胸にマリオは走っていくも____、屋台の看板に「うちわ屋」と書かれているのが見えてきた。

食べ物系でないと分かったマリオは前から倒れ込み、地面をザザザッ……、と、滑っていく。


『あ、うちわ屋さんは残ってたんだ』
「さすがのわたしも、うちわは無理ですよ」
〈食べれないから、無事だったんデスね……〉


その時、メガネを掛けたモンテ族がリボンでラッピングされたドラム缶を発見すると、声を上げた。


「村長ー！ 大きなプレゼントが届いてますよー！」


話を聞き付けたマリオ達も村長と一緒に向かうと、巨大なドラム缶には手紙も同封されていた。




"モンテ族のみなさんへ 祝！わたげまつり"




「中身は何でしょうね？」
「お祝いだから、きっと良い物ですよ。栓を開けてみましょう」


メガネを掛けたモンテ族は、ニコニコと笑顔を浮かべながらリボンのラッピングを解き初めて行く。

🌸は同封されていた手紙を取ると、中身を確認した。


『送り主は………、クッパJrだって』
「へー。クッパJrさんねー」


その名前が出た瞬間、マリオと🌸は巨大なドラム缶を開けようとするメガネを掛けたモンテ族を見た。


『待って〜〜〜！！』
「栓を開けちゃダメだーーっ！！」


二人が声を掛けるも_____、既にドラム缶の栓が抜かれており、中からは真っ赤な色をして燃え盛る溶岩が大量に溢れ出てきていた。



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