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ポンプを仲間にしたマリオと🌸は、ドルピック島に現れたラクガキ犯を見つける為に奔走していた。





〈ここの水、マズいデスね〉


休憩中、ポンプは口部分にストローを通すと池の水をゴクゴクと飲みながら、水質を批評していた。


「機械（メカ）の癖に文句言うなよ」
『贅沢だね〜』


貴重な水に対して、そのような批評を行ったポンプに対して、マリオと🌸は汗を垂らしてツッコミを入れた。


「無実の罪を晴らす為に、おれの力になってくれよ」
〈しょうがないから、やりマスけど……、その前に肩を揉んでくだサイ〉
「機械（メカ）の癖に態度デカッ！」


ポンプが肩の部分にあたる箇所を見せながらそう言うと、マリオが再びツッコミを入れた。


〈そうそう……、お二人共。大事な事を忘れマセんか？〉
「大事な事？」
『何かあったっけ？』


ポンプの問いかけに対し、二人はこれといってピンと来るものがすぐには出てかなかった。


〈最初に「ピ」が付きマス〉


中々答えが出てこない二人を見かねて、ポンプは分かりやすくヒントを提示した。それを聞いてからすぐ二人は口を開いた。


「そういえば最近、"ピザ"食ってねーーっ！」
『わたしは、"ピザまん"食べたいな〜〜』


あまりにも見当違いな答えが繰り出された事で、ポンプはその場でずっこけた。


〈違いマス！ "ピーチ姫"デスよ！〉


ポンプの口から、ピーチ姫の名前を出された二人は最初はキョトンとした表情を浮かべたものの_____、最後に会った場所を思い出すと、同時に「あっ」と声を上げた。


「……、あーーっ！ ずっと海岸に置き去りのままだったーーーっ！！」
『すっかり忘れちゃってた〜〜〜っ！！』


二人の脳裏には、放置されて怒り心頭し、メラメラと炎を燃え上がらせているピーチ姫が浮かんだ。


「急いで、海岸まで行ってくれ」
『お願いね』
〈は〜〜い……、って、わたくしは、タクシーデスかーーっ！〉


自分をタクシー代わりで移動しようとしたマリオと🌸にレバーを足代わりにして蹴りを入れ、ツッコミを入れた。


「ともかく、海岸へ急がなくっちゃ！」


マリオはポンプを装着し、🌸と一緒にピーチ姫が待っているであろう海岸まで戻る為に、今まで通ってきた道を辿り、走っていく。





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飛行機の残骸（ざんがい）が見えてくると、マリオと🌸は海岸に戻ってきた。

しかし、ピーチ姫の姿はどこにも見当たらなかった。


「この辺りなんだけどなー」
『どっかに、移動しちゃったのかな？』


マリオと🌸はキョロキョロと辺りを見渡し、ピーチ姫の姿がないかを何度も確認していた。


そんな中、ポンプは_____、砂場に飛び散っている汚れに目をつけた。


〈よく見てくだサイ。あちこちにドロドロの汚れが………〉


ポンプに声を掛けられ、マリオと🌸も砂場に飛び散っていた汚れを見た。


「例のラクガキ犯の仕業だな」
『酷いなぁ、これ』


汚れは海岸だけでなく、近くの空港までに飛び散っていた。


ピーチ姫の捜索を続けていくと、煉瓦（れんが）の壁に掲示されていた紙を発見した。ポンプは、"WANTED"と書かれた下に描かれている似顔絵を見て、声を上げた。



〈あっ、これは………〉



"WANTED！ コイツが島を汚したヒゲのラクガキ犯だ！ 共謀者も共に行動中の模様！"



そこには_____、大きく人相（にんそう）の悪いマリオの似顔絵が描かれており、共謀者として小さく🌸の顔も一緒に描かれていた。



「コイツのおかけで、おれは犯人扱いされて……っ」
『わたしはマリオのせいで、共犯者扱いだよっ！』



濡れ衣を着させようとしたマリオによって、"へんしん帽子"を強引に被らされた🌸も共謀者として疑われ、手配書に似顔絵が掲載されてしまったのである。




だがその時_____、何者かがマリオと🌸の前に現れた。

手に持っていたブラシの先に付けられた絵の具を二人の顔面に掛けると、どこかへ消えていく。



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