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四人はW（ワールド）1、W（ワールド）2を進んでいき、現在は、ワールド（ふりがな）3の道中で昼食を摂る為に休憩をしていた。





「五月は、鯉の季節ですよ〜〜！」


🌸が昼食の準備をしている間、ヨッシーが突然と声を上げた事でマリオとルイージはビクッと驚いた。


「あ、今のは"鯉"と"恋"をかけたんです」
「わざわざ、ギャグの説明するなよ！」


誰も聞いてないにも関わらず説明を始めた事に、マリオがツッコミを入れた。


「そろそろ、わたしと🌸さんの関係にも進展があると思うんですっ。そしたら、あんな事やこんな事が……♡」
「"可愛い"って言われただけで、そうなるもんかねぇ」


ルイージは、ヨッシーが🌸に夢中になったきっかけを思い出す。出会った当初、「可愛い」と🌸から言われてデレデレの様子となっていた。人間といえば観光客しかほぼ来ない恐竜ランドに居た事で、慣れない言葉を人間の女の子に言われた事からここまでなるのかと思った。


「愛の力（パワー）は最強ですから」
「おいおい。んな訳ないって」


ヨッシーの言葉を聞いたマリオは冗談だと思い、笑ってこのまま流そうとした。


「でもマリオさんだって、ピーチ姫を思い出したら力が湧いてくるでしょう？」
「ヨッシー、お前とは話が合いそうだぜ」
「すぐに手のひら返すなよーーーっ！」


マリオとヨッシーが互いに手を握り合い、考えが一致した喜びを分かち合う。ルイージは一人だけ置いてけぼりとなり、疎外感を感じる。


『なんかめっちゃ盛り上がってんね』


昼食の準備を終えた🌸は、三人分の器を持ってくると順番に渡していく。


「今日は時間かかってたな。なんかあったのか？」
『ちょっと、準備に時間かかっちゃって……』


器を受け取ったマリオが何気なく聞くと、🌸は汗を垂らしながら答えた。その様子から、疲れているのが見て取れる。


「いただきま〜す………、ん〜〜！ やっぱり🌸さんのご飯は全部美味しいですっ！」
『誰でも簡単に作れる奴だよ』


🌸の言葉通り、今日のメニューは至ってシンプルな作りをした物が多い。特段、料理が得意な訳ではないが、ヨッシーがこうも反応してくれると🌸も満更でもない様子である。


『ヨッシー、いつも沢山食べるから今日は変わった物を作ったんだけど……どうかな？』


🌸が持ってきたのは、サンボやヘイホー等の雑魚キャラ達がサンドして詰め込まれたハンバーガーであった。


「お〜〜っ！ わたしの好きな物ばかりです♡」


普段から食べ物以外にも、雑魚キャラを食している姿を見て、🌸が考案したファストフードである。ヨッシーは躊躇う事もなく、ハンバーガーが美味しそうに食べ始める。


「お前ら、何だかんだ仲良しじゃん」


一連の流れを見ていたマリオはニヤニヤしながら、🌸に声を掛けた。


『そうかな？』
「アレは、おれにはちょっと無理だけど……、ヨッシーは喜んでるしな」


ルイージは、夢中になってハンバーガーを頬張るヨッシーを見ながら🌸に話しかける。


『あんだけ美味しそうに食べてくれると、こっちも嬉しいからね』


🌸が笑みを浮かべながら言うと、マリオとルイージは先程の三人での会話が過る。恋愛事は当人達の問題でもあり、自分達が介入していいものなのかは分からなかった。けれど、もしヨッシーの想いが実れば幸せなのだろうと口には出さず、心中に留めた。


『ん？』


🌸が空を見上げると、何かを発見した。同じくマリオとルイージも空を見上げると、何か降り落ちてきている事に気がついた。


「柏餅です！」


その正体が大量の柏餅である事に、一番に気づいたヨッシーが感嘆の声をあげる。


「いただきま〜す」


いつも通りの光景だとマリオとルイージは思った。だが、🌸は柏餅から異臭がすると、ヨッシーの元に駆け寄った。


『ヨッシー、食べちゃダメ！！』


🌸は自らぶつかっていき、ヨッシーが抱えていた柏餅を地面にばら撒かせたようとした。だが、地面にばら撒かれた瞬間_____、爆発が起きた。


「🌸さん！！」
「柏餅爆弾か！」


ヨッシーとマリオが声を上げるが、🌸は柏餅との距離が近かったせいで、爆発に巻き込まれてしまった。


「🌸さーーん！！！」


爆風が収まった頃には、傷だらけになりボロボロの姿で意識を無くしていた🌸の姿が見え、ヨッシーは誰よりも早く走り出した。



「どうやら、仲間の一人を倒せたみたいだな」



泣きわめくルイージとヨッシーだったが、マリオ一人だけは、声のした方向を振り向いた。

そこには______、サングラスを掛けたネズミである、ドン・チュルゲが立っていた。




倒れている🌸を心配していたルイージは、付近で何か燃えているのを発見した。



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