ヨッシーストーリー編
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晴れ渡った穏やかな海の中、潮 の匂いに鼻腔が刺激されていく。絵の世界 での冒険を終えた一休みとして、マリオ達はヨッシーに誘われる形で、ヨッシーアイランドに向かっていた。
「"豪華客船の旅"って言うから、喜んで来てみたら………、"いかだ"じゃねーか!」
「すみませんね。予算が無かったものですから………でも、ヨッシーアイランドに着けば、とっても美味しいフルーツが食べ放題です」
クルーズ船でも用意しているのかと期待していたマリオであったが、実際に目にしたのはクルーズ船でもなく_____、木の丸太で雑に作られたいかだであり、騙された様なものである。
脳裏に好物のフルーツを思い浮かべているヨッシーは大量の涎 を垂らし始め、マリオに噛み付いた。
「あ〜〜〜っ!思い出しただけで!」
「思い出すなーっ!」
『揺れるって〜〜』
噛み付くヨッシーにマリオが抵抗した衝撃で、いかだが小さく揺れた。ヨッシーが地図を見ると、ヨッシーアイランドの近くまで来ているとの事であるが、周囲に島らしき物は見えなかった。
「変ですね。この辺にある筈なんですけど……」
「島の影も見えやしないぞ」
マリオ達が遠くまで見渡す中、🌸は古びた本が浮かんでいるのを発見した。
『ねぇ、ヨッシーアイランドがある所に本が落ちてる』
「本?」
本が浮かんでいた場所に、地図上ではヨッシーアイランドがある筈だった。気になったマリオはヨッシーの体に縄を巻いていく。
「ヨッシー、取ってこい」
「わたしゃ、鵜飼い の鵜 ですかっ!」
口ではそう言いながらも、ヨッシーは泳いで本を取りに向かった。本は流される事もなく回収され、マリオ達の手元に届いた。
「絵本みたいだな」
『"ヨッシーストーリー"……、って書いてあるよ』
海に浮かんでいたのは絵本であり、表紙には数匹のヨッシーの絵が描かれていた。島のあった場所に絵本かあったのか特に気にする事もなく、マリオは絵本を広げていく。
《助けて………、おら達の島を………》
『ん?』
「何か聞こえる……」
「どうかしたんですか?」
「何かあったか?」
本から小さく助けを求める事が聞こえ、それを聞き取れた🌸とマリオが反応した。対して、ヨッシーとルイージは上手く聞き取れなかった為に、二人の様子を気にしていた。
《おら達の島を元に戻してけれ!!》
助けを求める声が大きくなると______突如、マリオと🌸は栞 へと姿を変えられた。いきなり姿を変えられた二人が困惑する中、絵本の中へと吸い込まれていった。
「マリオさんと🌸さんが……栞 になって、本の中に入っちゃいました!」
「まさか!?」
・
栞 として絵本に吸い込まれて意識を無くした二人は海に居たはずが、いつの間にか空へと舞台が変わっていた。更にはスカイダイビングしているかの様に落下しており、混沌とした状況であった。
島の形が見えてきた所で、二人の体も栞 から元の姿へと戻っていく。平地が見えてくるも二人は地面に直撃し、痛みから目を覚ました。
「へっ?」
『な、何これ………』
海に居たはずの自分達が、何故か見知らぬ島にあがっているが、ルイージとヨッシーの姿は無かった。晴天の中に笑顔で浮かんでいる太陽、山々、花や草むら……どれもが本物でなく、作り物の様に出来ていた事に🌸は違和感を覚えた。
《ここは、絵本の世界です》
近くに設置されていたメッセージブロックが、二人が目を覚ました事が分かると喋り始めた。
「じゃあ、ヨッシーアイランドは………」
《ベビークッパの魔法で、絵本にされてしまったんです)
二人は、メッセージブロックからヨッシーアイランドの惨状を聞いた。この島には、幸せの源である"スーパーしあわせのツリー"が重宝されていた。だがそこに、ベビークッパが現れて"スーパーしあわせのツリー"を盗み、島ごと絵本の中に閉じ込めるという暴挙を出たという。
つまり、マリオと🌸が居るこの島こそヨッシーアイランドであり、ベビークッパの魔法により島ごと絵本に閉じ込められているのである。
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晴れ渡った穏やかな海の中、
「"豪華客船の旅"って言うから、喜んで来てみたら………、"いかだ"じゃねーか!」
「すみませんね。予算が無かったものですから………でも、ヨッシーアイランドに着けば、とっても美味しいフルーツが食べ放題です」
クルーズ船でも用意しているのかと期待していたマリオであったが、実際に目にしたのはクルーズ船でもなく_____、木の丸太で雑に作られたいかだであり、騙された様なものである。
脳裏に好物のフルーツを思い浮かべているヨッシーは大量の
「あ〜〜〜っ!思い出しただけで!」
「思い出すなーっ!」
『揺れるって〜〜』
噛み付くヨッシーにマリオが抵抗した衝撃で、いかだが小さく揺れた。ヨッシーが地図を見ると、ヨッシーアイランドの近くまで来ているとの事であるが、周囲に島らしき物は見えなかった。
「変ですね。この辺にある筈なんですけど……」
「島の影も見えやしないぞ」
マリオ達が遠くまで見渡す中、🌸は古びた本が浮かんでいるのを発見した。
『ねぇ、ヨッシーアイランドがある所に本が落ちてる』
「本?」
本が浮かんでいた場所に、地図上ではヨッシーアイランドがある筈だった。気になったマリオはヨッシーの体に縄を巻いていく。
「ヨッシー、取ってこい」
「わたしゃ、
口ではそう言いながらも、ヨッシーは泳いで本を取りに向かった。本は流される事もなく回収され、マリオ達の手元に届いた。
「絵本みたいだな」
『"ヨッシーストーリー"……、って書いてあるよ』
海に浮かんでいたのは絵本であり、表紙には数匹のヨッシーの絵が描かれていた。島のあった場所に絵本かあったのか特に気にする事もなく、マリオは絵本を広げていく。
《助けて………、おら達の島を………》
『ん?』
「何か聞こえる……」
「どうかしたんですか?」
「何かあったか?」
本から小さく助けを求める事が聞こえ、それを聞き取れた🌸とマリオが反応した。対して、ヨッシーとルイージは上手く聞き取れなかった為に、二人の様子を気にしていた。
《おら達の島を元に戻してけれ!!》
助けを求める声が大きくなると______突如、マリオと🌸は
「マリオさんと🌸さんが……
「まさか!?」
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島の形が見えてきた所で、二人の体も
「へっ?」
『な、何これ………』
海に居たはずの自分達が、何故か見知らぬ島にあがっているが、ルイージとヨッシーの姿は無かった。晴天の中に笑顔で浮かんでいる太陽、山々、花や草むら……どれもが本物でなく、作り物の様に出来ていた事に🌸は違和感を覚えた。
《ここは、絵本の世界です》
近くに設置されていたメッセージブロックが、二人が目を覚ました事が分かると喋り始めた。
「じゃあ、ヨッシーアイランドは………」
《ベビークッパの魔法で、絵本にされてしまったんです)
二人は、メッセージブロックからヨッシーアイランドの惨状を聞いた。この島には、幸せの源である"スーパーしあわせのツリー"が重宝されていた。だがそこに、ベビークッパが現れて"スーパーしあわせのツリー"を盗み、島ごと絵本の中に閉じ込めるという暴挙を出たという。
つまり、マリオと🌸が居るこの島こそヨッシーアイランドであり、ベビークッパの魔法により島ごと絵本に閉じ込められているのである。
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