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「マリオさん、懐かしい物が売ってますよ」
『あ、カエルスーツに、ヨッシーのクッキーまであるよ。懐かしい〜』


二人の目に止まったのは_____、これまでの冒険で、自分達のサポートをしてくれたパワーアップアイテム達である。


「あれっ、お前どこかで見たような………」


マリオは店主の顔に見覚えがあるのか、目を凝らしてマジマジと見つめていた。


『ほら、わたし達も店を出さないと』


店の開店準備を進める為に、🌸はマリオを連れて出店場所へと移動していく。





煉瓦（れんが）屋根の下が自分達の出店場所と指定されていた四人は、敷物を敷いてその上に商品を並べていく。

それを見て、クリボーやテレサ等の客が群がり始め、どの商品を購入しようか迷っていた。


「一発景気よく、口上でもやるか……、さぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい！ 数々ゲームある中で"スーパーマリオ"、世界一！ 超ハンサムなその顔に、ドカッとすわるお鼻が素敵！」
「アホらし」
「帰ろ帰ろ」
「見事に引いてますけど………」


マリオの口上を聞き、クリボーやテレサ達は下らないと切り捨て、早々に散っていく。


「しょうがねぇな……、ここは一つ、取っておきの商品でも出すか？」
『そんなのあったっけ』


心当たりのない🌸であったが____、マリオは、近くに居たヨッシーの体を掴む。


「さぁ、"ものほん"の恐竜だいっ！ これがたったの一枚コイン！」
「わたしを売らないで〜〜〜っ！ 赤ボムさん、どうにかして下さいよ」
「じゃあ、ぼくは手品でも……」
『へぇ。赤ボムちゃんって、手品出来るんだ』


初耳である情報に🌸が少し驚く中、赤ボムは手品の準備として_____、地面に穴を開けて、窪みを作っていく。


「大砲を出しますっ！！」
『お客さん逃げちゃうよ〜！』
「あの、欲しい物があるんだけど」


四人が周りを気にする事もなく、店内で騒いでいた中_____、一匹のノコノコが現れた。


『やっと来てくれたよ………』
「いらっしゃ〜〜い。何が欲しいですか？」


マリオが接客に入ると、ノコノコはマリオの帽子が欲しいと笑顔で言った。


「ダメですよ！ これは売り物じゃないし、とっても大切な物なんですから！！」
「お金いっぱい、持ってきたのに」
「どーぞどーぞ、こんな物で良かったら。いくらでもありますからね」


大量の金（コイン）を前にして、ヨッシーの態度は一瞬にして変わった。マリオの帽子を無許可で取り、ノコノコに渡した。



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