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"ちびデカアイランド"での騒動を沈め、マリオ達はキノコ城の外で休憩を取っていた。





「お腹が空きましたね」
「またかよ。お前は、いつもいつも………」


毎度の如く、空腹を訴えるヨッシーにマリオは慣れた様子で返事をした。

だが、ヨッシーはまだ何も食べ物を摂取出来ていなかった事で早くも限界を感じ、マリオの頭部に噛み付いた。


「我慢出来ませ〜〜〜ん！！」
「すなっちゅーのに！ 恐ろしい奴だな」


無理やり引き剥がし、ヨッシーとの距離を取っていたマリオを見て、🌸が何事かと思い立ち上がった。


『何やってんの？』
「🌸さ〜ん。わたし、🌸さんお手製の美味しいご飯が食べたいです♡」
「お前、金（コイン）持ってんだろ？適当に何か買ってくれよ。おれ、金欠でさ……」


ヨッシーの要求を無視し、🌸にヨッシー用の食べ物を買いに行ってほしいとマリオは伝えたが、🌸はキョトンとしていた。


『えっ、無いよ？』
「いやいやお前、冗談は止めろよ」
『ホントに無いって』
「嘘つくなってーー！」
『嘘なんか付く訳ないでしょ！ "ちびデカアイランド"で巨大化した時に、金（コイン）落としちゃったんだから！』


金銭の有無という些細な事から、二人の間で喧嘩が勃発した。


「二人共、落ち着いて下さいって！」
「うるせー！ 元はと言えば、お前が腹が減ったって………、」
「わたしの為に、争わないで下さいよ♡」
「うるさいわいっ！！」


割って入り、さも二人に取り合いにされている自分を演じるヨッシーにマリオは頭部を叩いた。それをきっかけに二人は冷静になり、喧嘩も一瞬にして収まった。


『しょうがないなー。じゃあ、資金稼ぎして大儲けでもする？』
「どうやって？」
『持ってる物を売って、お金を稼ぐの』
「お店を出す話ですね。そういえば、"みずびたシティー"に、ダウンタウンって町がありますよ」


キノコ城二階のフロアに飾られていた絵画の内、水の世界（ワールド）が広がる面（ステージ）にある町にて、フリーマーケットが開催されるというお知らせが記載されたチラシをヨッシーが二人に見せた。


「パーティー行かなアカンねん」
「その"ダウンタウン"じゃないですっ！」
『まぁ、とりあえず行ってみようよ』




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"みずびたシティー"のダウンタウンに到着すると____、フリーマーケットが開催されていた事で町は人で溢れ、いくつかの店が繁盛していた。


『随分と賑やかだね〜』
「ここなら、商売出来そうだな」
「面白そうな店も出てるね」


赤ボムを加え、四人は売り手側だけでなく買い手側としてもフリーマーケットを楽しむ事を決めていた。



そんな中、一匹のノコノコは四人を発見すると____、こっそりと無線機を取り出した。



「……、大王様、ノコノコです。やっぱりマリオ達、やって来ましたぜ」
《だろ。身ぐるみ剥いで、とことん痛めつけてやれ。"用心棒"も居るだろ。上手くやれよ》
「任せて下さい」



四人に会話内容を聞かれる事もなく、ノコノコはクッパとの通信を終えた。



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