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クッパとの激戦の末、キノコ城の二階へ行く為の鍵を手に入れたマリオ達は、新たなステージである_____、"ちびデカアイランド"に挑んでいた。





"チビ島"に上陸し、戦力を蓄える（または空腹を満たす）為____、マリオとヨッシーは、海を眺めながら弁当を食べていた。


「二人共、呑気なもんだね」


戦地に居るにも関わらず、いつもと変わらぬ様子で居た二人に赤ボムは若干呆れていた。その隣で🌸は欠伸をしながら、腕を上げてストレッチをする。


あれから、体に疲れが蓄積された🌸は、クッパとの戦いの後に体が動かなくなった。無理に動いては、余計に疲れが溜まると判断して、🌸は休みを取る事にし、離脱期間があったのだ。その間、マリオ達は"スノーマンズランド"、"たかいたかいマウンテン"に挑み、パワースターをゲットしたのである。


「いやぁ、ごちそーさん」


昼食を食べ終えたマリオだが、先程から____、自分の周りに、小バエが飛び交っている事に気づき、少し苛立っていた。


「うるさいハエだな。えいっ！」


目の前に来たタイミングで、マリオは小バエを叩き潰した。

瀕死になったか確認すると_____、小バエでなく、その正体はミニサイズのプロペラヘイホーであった。


『この島じゃ、敵はみんな小さくなってるって事？』
「という事は、足元でチョロチョロしているコイツらも………」


マリオの足元に彷徨（うろつ）いている小さな生き物も目を凝らして見ると、クリボーの大群であった。


「楽勝ですね。みんな、金（コイン）にしちゃいましょう」


マリオとヨッシーは丸めた新聞紙やハエたたきを取り出し、小さくなった敵キャラを叩き潰す。

倒された敵キャラは金（コイン）と化したものの、金（コイン）のサイズも小さいくなっていた。


「ホントの"小（コ）イン"だね」


赤ボムが汗を垂らしながらコインを見る中____、ヨッシーは、マリオの体をよじ登っていたミニクリボーを発見した。


「マリオさん。ジッとしてて下さいね……、どりゃーーーっ！！」
「おれを叩くなよ〜〜っ！」


ヨッシーはハリセンを取り出し、ミニクリボーが居たマリオの頭部を叩きつけた。その衝撃でミニクリボーは地面へと落下し、マリオの前に姿を見せた。


「お願い！ 助けて下さいっ！！」
「じゃあ、パワースターの在り処を教えてもらおうか」


命乞いをするクリボーに対し、マリオは攻撃をしない代わりに条件を提示した。


「パワースター………、そ、それなら、あの土管の中ですよっ！」
『土管？』


クリボーが指した場所を🌸が見ると____、そこには、何の変哲もない緑色の土管が設置されていた。


「こんな所に隠してやがったのか」
「今回は、簡単に手に入りそうですね」


マリオもヨッシーは早々にパワースターが手に入る事が分かると、笑みを隠しきれずにいた。

何の疑いも持たず、マリオ達は土管の中へと飛び込んで行った。




それを見ていたクリボーは、マリオ達が居なくなった事を確認してから____、妖しく笑った。



（へへへっ、引っかかりやがった）






クリボーの企みを一切知らないマリオ達は、土管を潜（くぐ）っていくが_____、次第に空間が歪み始め、不思議な感覚に襲われていく。


「あれっ、何か変だな」
『体が伸びる〜〜っ』


ヨッシーがゲットした金（コイン）がばら撒かれるも、その動きは地上に居た時よりもゆっくりのスピードで動いており、スロー映像を見ているのかと疑ってしまう。



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