浮気性な彼と一途な男
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どこまでも優しい男は体をそっと離すと、ハーレムには目もくれず資料室を出て行った。
ハーレム
『追いかけてぇなら行けよ』
言ってしまってすぐに頭を振る。
ハーレム
『違う、行くな』
リナ
『行かないよ』
アラシヤマの想いに応えなきゃいけない。
リナ
『あのね…』
ずっと辛かった。
重たい女だと思われたくなくて、面倒くさいって思われたくなくて、泣きたいのに笑ってた。
リナ
『ハーレムが他の誰かを抱く度に、心がバラバラに壊れそうで―――』
ハーレム
『抱いてねぇ』
泣きじゃくるリナを抱き寄せる。
いざ抱こうとしても頭の片隅に毎回リナがチラついて結局ヤれなかった。
リナ
『本‥当?』
ハーレム
『あぁ。そんだけお前が好きなんだって、浮気の度に思い知らされた』
悔しげに眉を寄せ、抱き締める腕に力が入る。
ハーレム
『悪ィ、気付いてやれなくて。けどお前も悪ィんだからな。勝手に勘違いして思い詰めて…』
正直女の嫉妬や我が儘、ヒステリーは苦手だ。
だが好きな女なら話は別。
ハーレム
『お前のことなら、全部受け止めてぇんだよ』
リナ
『ハーレム…』
どちらからともなく唇を重ねる。
ハーレム
『アイツに触られた所、全部教えろ』