浮気性な彼と一途な男
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ハーレム
「あ?」
リナの部屋を訪れたが中にはアラシヤマどころかリナの姿もない。
そういえば書類を片付けるとか言っていた気がする。
しかし書類整理とは縁遠いハーレムはリナがどこにいるのか見当もつかない。
近くにいる団員に片っ端から聞いて行くが焦っているのと苛立っているので中々伝わらなかった。
ドカッ
誰の部屋とも知れぬ扉を蹴り飛ばし、中から出て来た団員の胸座を掴んで問い詰める。
「た、たぶん資料室だと思います」
更に場所を聞くと、此処から一番遠い棟らしい。
踵を返し、資料室に急ぐ。
アラシヤマとリナは一緒にいるのだろうか。
ハーレムはアラシヤマが嫌いだ。
ハーレム
(俺が言えねぇ事を簡単に言いやがる)
好きだとかお前だけだとか、この年で口にするのは容易じゃない。
単なる嫉妬。
だが意地や見栄が邪魔をして、それすらも素直に言葉にする事が出来ず足踏みしてしまう。
それが悔しくて、最初は自分のプライドを守る為にした浮気。
それがバレた時にリナは嫉妬一つしなかった。
ハーレム
(好きだったら、泣いたり責めたりするモンだろ)
こんなにも焦がれているのは自分だけ。