屯
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
土方
『ふう…』
自室に戻り一息つく。
あの後、近藤は豪快に笑ってあっさりと許可してくれた。
土方
『驚いたか?』
白雪
『はい』
屯所に来た時の白雪の狼狽した表情を思い出し土方は自嘲的な笑みを浮かべる。
土方
『予め話していたらついて来なかっただろ? ”鬼“ と共に行ったらどうなるかなんざ行くまでもなく…』
煙管を吸う土方の手が自然と止まった。
白雪
『例え行き先が地獄だとわかっていたとしても、私は貴方について来ました』
その瞳に一点の曇りもない。
白雪
『それに、こんな事を言っては失礼かもしれませんが…』
口ごもってしまい一度顔を伏せるが直ぐにあげ、再度強い瞳で土方を見る。
白雪
『私は名も知らぬ貴方に、ただついて行きたいと思いました。その気持ちは、貴方が人斬り集団新撰組が一人、鬼の副長だと知った今も一片の変わりもありません』
何も言わずに白雪を見つめる土方は微笑んでいるように見えなくもない。
土方
『…傷の手当てをしよう。昨夜は塗り薬しかなかったからな』
その事に自分でも気付いたのか、何処か気恥ずかしそうに話しを変える。
白雪はそんな土方が可愛くてクスクスと笑ってしまった。
土方
『何が可笑しい』
白雪
『ふふっ。いえ、何も』