逢
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「では、ごゆっくり」
深々とお辞儀をし、女中は薬籠と寝間着を置いて部屋を後にする。
近くの旅籠の一室。
土方は早々に濡れた着物を脱ぎ、借りた寝間着を羽織った。
土方
『お前も早く脱げ、風邪引くぞ』
そして薬籠を持ち、女に背を向ける様にして虫籠窓の傍に座る。
土方に促され、女も寝間着に着替えた。
「綺麗ですね」
脱いだ二人の着物を隅にある棹に干した後、降る雪を眺めている土方の傍に腰を下ろす。
土方
『…そんな事より、お前転んだ時に怪我をしただろ。見せてみろ』
抱えた時、暗がりだったが白衣に血が付着しているのが見えた。
「あ、いえ、そんなわざわざ。自分で、出来ますから」
笑みを浮かべてはいるが、声は震え、明らかに動揺している様子。
不審に感じた土方は女の足首を掴み強引に裾を捲った。
!!!
土方が目にしたのは生々しい縄の跡。
血相を変えて寝間着を剥ぎ取るように脱がせる。
土方
『これは、、、』
拷問の跡かと見紛う程に酷い。
新しいものから古いものまで、無数にある痣や傷跡。
特に背中は太いみみず腫れが何本もあり、どれも血が滲んでいて一段と痛々しかった。