万事休す
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高杉の言いたい事はわかる。
薬を使って堕とした所で本当の征服感は獲られない。
あっさりと緋那の上から退く。
涙を払いながら気丈にも睨み付ける緋那を見て、二人は背筋をゾクゾクさせた。
高杉 万斉
((堕ちる時が楽しみだ))
万斉は土方の頬を軽く叩く。
万斉
『いつまでそうしているつもりだ?』
高杉の姿はもうない。
土方
『ちょ、ま、待てっ、本当に緋那をこのままにしていくのか?』
万斉
『…拙者とて不本意でござる』
未だ、悶え、瞳を潤ます緋那を勿体なさげに見つめる。
万斉
『だが晋助の気が乗らぬなら仕方ない。主が慰めてやればよかろう』
二人の会話は成り立っているが噛み合っていない。
片手だけ錠を外し、鍵を土方に渡して万斉も姿を消した。
土方
『慰めるったって、、、』
万斉の言った慰める、土方は違う捉え方をしている。
こんな時どんな言葉をかけたらいいのかわからない。
男が、突然女にされてしまった時の慰め方なんて俺は知らない。
それでも万斉の言う通りいつまでもこうしているわけにはいかないので、残りの錠を外し裸の緋那を落ちている着物で包んで抱き起こした。
土方
『緋那、本当にすまねぇ。俺がドジ踏んだばっかりに』
力無く首を横に振る緋那を見て胸が痛む。
土方
『必ず元に戻す方法を見つける。だからそれまでは、辛いだろうがその姿で生活してくれ』
緋那も胸が痛かった。
緋那
『ごめんなさい』
土方のせいなんかじゃない。
生まれた時からこの身体。
土方
『お前が謝る必要はねぇよ。それよりも、、、』
何て報告すればいいのか頭を抱える。
近藤など卒倒してしまうかもしれない。
ただでさえあれだけ溺愛しているんだ。
これ以上過保護になったら困る。
土方
『隠し通せるか?』
いや、通せるか通せないかじゃない。
隠し通す、隠し通さなければならない。
大丈夫、少しの間だ。
土方
『緋那、俺がなんとかしてやるからそれまで誰にも悟られるんじゃねぇぞ。‥ってオイ、聞いてンのかよ。オイ、しっかりしろ』
こんな身体の緋那に無茶を言う。
土方
『いつまでへばってるつもりだ。立て、帰るぞ』
緋那はフラフラした足取りで刀を拾い、土方に手助けされながらなんとか屯所へと戻った。