万事休す
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愕然と頭を垂らす土方を見て緋那は確信する。
薬のせいで女体化したと思っている、と。
とりあえず安堵するのも束の間、地面に降ろされ貞操の危機だと言うことを思い出す。
緋那
『ン…』
万斉に唇を奪われ頭から爪先まで電流が走った。
身体中が痺れる。
高杉
『噛み付いてやれよ、俺にシたみたいに』
不満気な高杉を後目に万斉は唇を味わった。
足腰が砕けている緋那を支え、更に深く口内を抉る。
緋那はどうすることも出来ず、万斉が唇を解放するまでされるがままになっていた。
万斉
『晋助に噛み付いたと聞き狂犬を想像していたが』
頬や首筋、顎を撫でると、ゾクゾクと目を細める緋那を見て思う。
万斉
『これは猫、引っ掻かれたとてたかが知れている』
万斉の眼が、物ではなく女を見る眼に変わった。
万斉
『拙者の飼い猫にならぬか?』
緋那はイヤイヤと首を横に振る。
万斉
『そうか。拙者は無理強いが好きではござらん。主が自ら飼われる事を望むまで、ゆっくりと待つとしよう』
緋那
(イヤだ、何か怖い、、、)
怯えている姿は普通の女、否、今はか弱い女にしか見えない。
手を妬いているこの女を堕とす事が出来たら晋助はどんな表情をするだろう。
面白くなってきた万斉は次々と責め立てる。
緋那
『いや、やだ、やだぁ』
屈辱と羞恥と快感が押し寄せるが、恐怖が一番勝っていた。
支配される。
銀時にされるのとは違う。
身体だけじゃない、心まで支配される恐怖。
万斉が怖い。
緋那はついに泣き出した。
緋那
『やめて、入って来ないでっ』
高杉
(何か違うな)
辱め、自尊心をズタズタにしてやろうと考えていたのだが、思っていたのと何か違う。
薬のせいだろうか。
高杉は横目で土方を見る。
心此処に在らず、という感じだ。
万斉
『その涙は逆効果だ。拙者を悦ばせるだけでござる。…ん?』
高杉が何か言いたげに見下ろしている事に気がついた。
高杉
『……………だ』
聞き間違いかもしれない。
万斉
『もう一度頼む』
高杉
『つまらねぇ、今日はヤメだ』
今度ははっきり聴こえた。
万斉
『承知した』