万事休す
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高杉
『一発犯らせろ』
緋那を乱暴に押し倒し、馬乗りになって囁いた。
緋那
『それしか頭にねぇのか。卑怯者。クズ。変態。猿』
最早嫌悪しかない。
高杉
『…犯しがいのある奴だ』
額に浮かぶ青筋。
高杉
『手荒な真似はしたくねぇンだよ。お前も血なんか見たくねぇだろ?』
それも自分の血じゃない、土方の血だ。
緋那は舌打ちをし、身体の力を抜いた。
高杉はニヤリと笑い、緋那の唇にキスをする。
緋那
(ガマン、ガマン)
野良犬相手の方がまだマシだ。
唇を割って舌が入ってくる。
緋那
(うわーん、やっぱやだぁっ)
そう思った瞬間、身体が勝手に動いてしまった。
高杉の股の間から片足を通し鳩尾を蹴り上げる。
緋那
(…やっちゃった。どうしよう)
高杉
『テ‥メ』
地に膝をつき、ゲホゲホと咳き込む高杉。
土方と万斉の堪えるような笑い声が高杉の自尊心を傷つける。
緋那
『わざとじゃない』
高杉
『あ?』
緋那
『我慢しようとしたけどすごく気持ち悪くて、身体が勝手に、、、』
二人は堪えきれず声をあげて笑い出した。
高杉
『お前、俺をナメてんのか?』
低い声から憤怒が伝わってくる。
高杉
『下手糞の次は気持ち悪ィ、か』
そういえば前にそんな事を言ったような。
緋那
『まだそんなの根に持ってンのかよ。一体いつの話だ?女々しい奴―――』
ハッとする。
火に油を注ぐ様な事を何も考えず言ってしまう性分が恨めしい。
緋那
『いや、今のも悪気はなくて、つい思った事をそのまま』
慌てて否定するも否定になっていない。
緋那
(俺のせいで土方さん殺されるかも)
こんな事になるならフォローの極意を教えて貰っておけば良かった。
高杉
『万斉、アレだ』
震える声で呟く。
万斉
『面白い奴だ。この状況でそんな口が叩けるとは感心でござる。だが余り晋助を傷つけるな』
小瓶に入った液体を口に含み、嫌がる緋那に口移した。
思いの外激しく抵抗するので手を焼いたが、高杉も手伝い、なんとか飲み込ませる。
それでも指を突っ込み吐こうとするので緋那の手を後ろで抑えた。
土方
『緋那ッ、緋那ッ、大丈夫か!?』